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(写真=Thinkstock/GettyImages)

資産運用を始めてみたいものの、年金の仕組みの危うさが叫ばれる昨今、「老後に備えて資産運用をしなくては」と考える方は、増えているのではないだろうか。

ところが、いざ資産運用について調べてみると何から始めたらいいかわからない。さらには難しい用語ばかりが並んでいる。また、元本割れのリスクがある、という言葉を目にして断念してしまったという方もいるかもしれない。

そのような方は、まずは身近でかつリスクの少ないものから始めてみることをお勧めしたい。ではもし、貯蓄をしながら、さらには万が一の時にお金が受け取れるという仕組みがあったらどうだろうか。


保険って実は資産運用だと知っていましたか?

生命保険は万が一の時の備えと考えている方が大半かもしれない。ところが、実は保険は資産運用の一つの選択肢なのである。まず、基本的な保険のシステムから理解していこう。

保険とは元々、加入者がお金を出し合い、その資金を保険会社が運用し利益を出す仕組みになっている。死亡時などに受け取る保険金や、満期での利率はそれによって賄われている。つまり、個人が保険料として支払っているお金は、保険会社の投資のプロにより運用されているのだ。そのため、保険金の支払いがなく一定期間経過すれば、支払った保険料以上の金額を受け取れるものもある。また、保険料には控除が適用される。年末調整の際に、保険料の支払額の証明書を毎年提出しているという方も多いだろう。

つまり、資産運用として保険を考えた時、貯蓄をしながら、種類によっては支払った保険料以上の金額を受け取ることができ、保険料分の控除も受けられるという、何重ものメリットがあるのだ。

貯蓄型保険の種類

では、具体的にどのような貯蓄型保険の種類があるのか紹介していく。貯蓄型の保険には大きく3つの種類がある。

終身保険

読んで字のごとく、期間の定めのない保険を終身保険と言う。死亡時に保険料を受け取ることができるが、途中で解約をした場合にも解約返戻金というかたちで、支払った金額以上の金額を受け取れるケースもある。ただし、終身保険の保険料は高めの傾向にある。

養老保険

養老保険は終身保険とは逆に、期間の定めがある保険のタイプである。満期となった場合、一定金額を受け取れるが、死亡時など万が一の時に保険料を受け取れる金額と同額となる。つまり、保証された状態を保ちながら貯蓄ができるというものである。

個人年金保険

個人年金保険とは、万が一の備えとしての側面はないが、積み立てたお金を、年金として受け取れるというものである。終身年金、確定年金、有期年金とそれぞれ受け取れる期間が異なっている。

これらが貯蓄型保険の大きな分類である。満期での利率や、保障内容は各保険会社の商品によってさらに細分化されている。

保険で資産運用するメリット・デメリット

保険で資産を運用する際の最大のメリットは、保証を受けながら貯蓄ができ、さらには支払った金額以上の額を受け取れる場合がある、という点だろう。

また、保険会社の投資のプロによる資金運用が行なわれている点も、投資には向いていないという方には、安心材料の一つになるだろう。保険料控除をうまく活用すれば、貯蓄に加え節税することもできる点は大変魅力的だ。

では、保険を活用した資産運用はメリットだけか、というとそんなことはない。場合によっては、損をしてしまうケースもある。

例えば、途中解約をする場合である。保険を解約した場合、解約返戻金として支払った金額が支払われる。しかし、加入期間が短い場合その金額は、手数料等により実際に支払った金額よりも少ないケースがあるのだ。また、固定金利の商品の場合、物価の上昇などによる目減りのリスクには対応できないことにもなる。自身の加入している保険内容をぜひ確認してほしい。

このように、場合によっては損をしてしまうケースもあることを十分理解した上で、自身に最適な保険内容を選ぶことが何より大切である。まずは、保険で資産を運用する目的、用途を明確化することも必要だ。それによって、選ぶ商品は変わってくるだろう。

保険という仕組みを活用しよう

資産運用という言葉に抵抗があった方でも、保険も選択肢の一つであることが分かると身近なものと感じていただけたのではないだろうか。

万が一の備えとして保険に入ることに加え、資産運用の目線で保険を捉えると視野が広がるだろう。ぜひ、すでに保険に加入している方は内容の把握を、そして、これから保険の加入を検討している方は、これらの内容を前提に吟味していただきたい。

それぞれの分野にはプロがいる。保険の世界でも、そうした資産運用の相談に乗ってくれるプランナーもいるだろう。また、私たちが支払っている保険料がプロの手によって運用されているという部分は、投資信託とも近いものがある。

資産運用の一つの選択肢として、保険をうまく活用してほしい。(ZUU online 編集部)

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