(3)そのほか、不動産売買経験の有無など

Q5 あなたの不動産売買の経験について、お知らせください[複数回答可]

q5-1

不動産売買の経験については、男性が4割、女性では6割が未経験であることが分かった。また、同様の質問を不動産賃貸でも行ったところ、男女とも半数が未経験であることが判明した。この結果から、「不動産の仲介手数料には上限が設けられている」ことや「仲介手数料には割引が可能」ということを、大半の消費者が認知していないのは、消費者自身が不動産会社を利用する機会が少ないことも関係していると考えられる。

また、不動産業者の中には、仲介手数料の割引が業績悪化を招くとして、積極的には取り入れていない場合も多く、業界として仲介手数料が割引できることへの周知に消極的の傾向にあるため、こうしたことも一般の消費者に認識されない要因となっているのだろう。

Q11 不動産売買の仲介手数料を半額や無料にする会社の利用意向をお知らせください。

q11-2

不動産売買の仲介手数料を半額や無料にする不動産会社があった場合、その会社を利用するかについても聞いてみたところ、男女とも半数が「利用は検討しない」と回答した。Q4の結果と照らし合わせてみると、男女とも不動産会社を選ぶ決め手として「仲介手数料が安い会社」と「知名度があり、規模の大きな会社」を上位に挙げていることから、当初、仲介手数料を割引く会社を利用する割合は高いと予想できたが、実際は「売却・購入を問わず、利用を検討しても良い」と回答したのは、男性が3割近く、女性も2割超にとどまった。

このことから、消費者はたとえ仲介手数料が安くても、知名度が低く、規模の小さい会社である場合、信頼性の面で不安が生じてしまうのか、安さに魅力を感じつつも、利用には至らない傾向にあると推測できる。

不動産の仲介手数料の割引を行っている会社は、創業年数が若く、規模の小さな場合も多い。消費者からの信頼を得るためにも、今後はこうした会社が中心となり、なぜ、仲介手数料を割引くことができるのか、その理由を積極的に消費者に発信していく必要があるだろう。

( 「不動産の賃貸、売買の仲介手数料に関する認知度」調査結果 詳細)

調査概要

・調査対象:東京都内在住で持ち家に住む35~59歳。 男性276名 女性274名。
・調査期間:2016年9月15日(木)~2016年9月29日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査会社:株式会社クリエイティブジャパン (アンケートサイト 「ボイスノート」)

(提供= 不動産流通システム )

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