住宅ローン,頭金,繰り上げ返済,諸経費
(写真=PIXTA)

目次

  1. はじめに
  2. 住宅ローンの諸費用は合計でいくら?
  3. 頭金はいくら必要なのか
  4. 住宅ローン借りるなら考えておきたい返済計画
  5. 繰り上げ返済いつすべき?

はじめに

消費増税を前に、住宅ローンの借入を検討している人も多いだろう。 住宅ローンは、どの住宅ローンを選択するかのみが大事だと思われがちだが、住宅ローンを組んだ後に「繰り上げ返済をしてローンの総返済額を少なくすることの重要性も理解している人は少ない。住宅ローンを賢く繰り上げ返済していくポイントは何なのか。まず、住宅ローンに必要な資金についてから話を進めていく。

住宅ローンの諸費用は合計でいくら?

住宅ローンの諸費用にはどのようなものがあるのだろうか。主なものには、事務手数料、登記費用、収入印紙、保証料、適合証明書費用、つなぎ融資、団体信用生命保険料、火災保険料などがあげられる。

では、諸費用はどの程度かかるのだろうか。例えば、3000万円の住宅ローンの場合には80万円〜100万円程度かかると考えておいてよいだろう。上記項目は全て必要なのではなく、必要のないものもある。事務手数料が無料であれば保証料がその分高くなったり、保証料や団体信用生命保険料が無料で事務手数料が高かったりということもある。

このあたりは、申し込む金融機関の住宅ローンによって変わってくる。これらの項目は金利ともみ密接に関わってくるので、表面金利に騙されることなく実際の支払い総額がいくらなのかを確認すると良いだろう。

頭金はいくら必要なのか

住宅ローンは競争が激しく、頭金が必要のないプランも登場しているがやはり住宅ローンを借り入れする時には頭金があるかないかで優遇金利が変わっていく場合もあるので、頭金を用意しておいた方が良い。

一般に言われているのは購入住宅価格の2割程度だとされている。例えば、3000万円の住宅ローンを全期間固定金利2%、35年で返済する場合、頭金なしのプランだと毎月の支払額は9万3782円だ。

諸経費を考えない支払い総額は4173万8968円となる。もし2割の頭金を用意することができれば、借り入れは2400万円となる。毎月の支払額は7万9503円となりひと月2万円弱の違いが出てくる。

そればかりか、支払い総額は3339万992円となり、約835万円の違いとなる。600万円の頭金準備で800万円の違いが出てくるわけなのでいかに頭金が重要なのかがわかる。

頭金が用意できるかどうかは、住宅ローン審査にも関係してくる。頭金ゼロのプランや諸費用を合わせた融資をしてくれるプランも存在するが、結局は審査が通るかどうかが問題だ。仮に審査が通ったとしても、貯金もない状態で住宅ローンの借り入れをしてしまうと、返済負担は大きくなり、身の丈以上の物件を購入するリスクもある。20年、30年返済が続く住宅ローンは将来何があるかわからないため慎重に考える必要があるだろう。

住宅ローン借りるなら考えておきたい返済計画