3. 投資戦略があれば大暴落にも適切に対応できる

投資家が市場に資金を投じる際には、明確な投資戦略が必要だ。投資戦略とは、価格の動きの中に明確なターゲットを決めて、あらかじめ狙いを定めて売買を行う全体の投資方針だ。多くの個人投資家は、売買戦略を事前に決めず、その場その場で感情や感覚に従い売買する。このような売買は、明確なターゲットや狙いが存在しないため、不測の事態に対応することが困難だ。そのために、相場の急変動に遭遇すると、混乱してしまい傷を深くしてしまう。

あらかじめ投資戦略を決めている投資家は、途中に起こる値動きに対して具体的な対応を準備しているので、どのような値動きが起こったとしても適切に対応することができ、想定外に傷を深くしてしまうことはない。

また、どうしても事前に判断のつかない材料が分かっていれば、それは不確実性が増していることになり、リスクの増大を意味するので、戦略的にそのイベントを前後する期間は、売買を休むことを選ぶこともできる。投資とは、明確な目的を持って行うものであり、その目的こそが投資戦略だ。

4. 売買ルールに沿って行動する

投資とは、売りと買いという具体的な行動だ。投資におけるこの行動を起こすためには、明確な条件付けや判断基準が必要だ。この、売買のための条件付けや判断基準こそが売買ルールだ。売買ルールは、各種の投資理論やテクニカル指標、ファンダメンタル指標を用いて、過去検証において、事前に有用性を確認することができる。

勝っている投資家は、事前に勝つ可能性が高いことを確認した上で、売買ルールに沿って行動している。売買ルールに沿って行動すれば、大暴落に遭遇した際にも、対応はルールの中で決まっており、混乱することはない。これに対して、売買ルールを決めていない投資家は、混乱の中で損失を拡大する。投資家は、常に勝ちやすい売買ルールに沿って行動することが必要なのだ。

以上、投資を行う上で、市場にいつ起こるか分からない不測の事態に備えるための押さえておきたいポイントを4つ解説した。これらの項目は、今回の米国大統領選挙の場面だけでなく、全ての投資の時間帯に有効だ。これら4つの項目を、いつも当たり前に実践できるようになった時、あなたは市場の大混乱に巻き込まれることなく安心して利益を上げるようになる。

松下 誠(まつした まこと)
まこと投資スクール株式会社 代表取締役
2001年2月に株式投資と商品先物投資を開始。1年半で1,500万円の資金を失うも、諦めることなくトレードを学び、厳格な資金管理とトレードルールを作り上げた。直接指導した投資家は3万人以上に及ぶ。松下誠が運営する投資情報サイト「 インベスターズクリニック