忘年会,飲み会
(写真=PIXTA)

12月といえば忘年会シーズン。すでに連日遅くまで盛り上がっている方も多いだろう。気心の知れた友人たちと楽しい時間を過ごすことは、ストレスマネジメントの観点からも良いことだが、忘年会は上司や取引先など気を遣う相手との場合も少なくない。また思いっきり盛り上がってテンションを上げること自体、実は心には負荷がかかるので、連日となれば心身の疲労につながる。

風邪やインフルエンザなどにかからず、年内にすべき仕事を終わらせ落ち着いて年越しをするためにも、忘年会ラッシュでの疲弊は極力避けたいものだ。今回は、そのためのファシリテーション4つのコツをご紹介したい。

自分が話して盛り上げるのはやめる

飲み会での疲れを少なくするには、その場の進行役(ファシリテーター)となり、会話のハンドルを握ることだ。テンションを上げて率先して盛り上げたり、反対に話につまり気まずい雰囲気になったりすると、ストレスは増し、つい飲み過ぎてしまうもの。だが自分が進行役となればそうした心配はなくなる。自分がそれほど話さなくても周りが話して盛り上がってくれるからだ。

飲み会でファシリテーターとなるには、まず「話題の提供」は必要だ。コミュニケーションは「話題」と「話し相手」がいれば成立する。何も話の上手さや豊富な知識は必要ない。むしろ、自分があまり詳しくないことを周りに尋ねて教えてもらうほうが、相手は気分良く饒舌(じょうぜつ)になるので好都合だ。芸能、スポーツ、政治、社会問題などで、その日のメンバーが共通で話せそうなものを予め用意しておこう。2016年なら、ゲス不倫、広島東洋カープ優勝、トランプ当選、熊本地震あたりだろうか。他にも、「今年一番嬉しかったこと」など“今年どうだった系”も無難に盛り上がれる話題といえるのでいくつか持っておく。その場に合わせてみんなが興味を持ちうなものや、楽しく話せそうなものを「そういえばこんなことありましたよね」と切り出すだけだ。

「聴く」は楽だが、忘年会でも役立つ

みんなが話題に乗ってくれたら、次は「話を聴く」である。

間違っても、「それってこういうことだよね」と、自分が話してはいけない。これは会話のハイジャックであり、満足するのは話している自分だけで、周りは面白くない。コミュニケーションが盛り上がらず、人間関係が悪化する会話となる。自分が話さないほうが盛り上がる上に、延々話すよりも喉は乾かないので飲み過ぎも抑制できる。

言葉は時折、「そうなんですね!」と言った具合に挟むだけで良いので、相手の目を見て、興味津々な表情で話を聞いてほしい。特に相槌は普段よりオーバーにするとより興味を持っている気持ちが伝わるはずだ。傾聴が上手くなると、「そうなんですね」に加えて「ええ」と「へぇ」だけで何十分も人の話を引き出すことさえできるので、そのつもりでやってみると良いだろう。

さらに質問で相手の話を「深掘り」するとなお良い。

話してくれた内容に対して、「それでどう思ったんですか」「それってどういうことですか」と相手の話を引き出す質問をすれば、相手の自尊心は高まりもっと話してくれるので、無理に盛り上げなくても不思議と場は盛り上がるはずだ。

ただ盛り上がり効果を得るためには、「はい・いいえ」や一言で答えられる質問をしないことと、質問後の相手の話はまた傾聴することの2点は気をつけてほしい。

仲間全員に、発言機会をパスする

もう1つ、ファシリテーターには大切な役割がある。「話の交通整理」だ。

1人の話を聞きながら、同じ場にいる他の仲間にも目を配り、様子をチェックしてほしい。その話題に飽きている人が多いようなら話題を変える。話したそうにしている人がいれば、「○○さんはどう思いますか」とその人に話を振る。

会話のハイジャックをしそうな人がいれば、話に割り込まないよう待ってもらうなどの対応をすることで、なるべく偏りなくみんなが発言できるよう調整すれば、馬鹿騒ぎをせずとも、同じ飲み会にいる全員の満足度を上げることができ、これは自分だけでなく同席した全員の心身への負荷軽減に繋がるだろう。

この冬は、「PPAP」を強要する「ピコハラ」なるものも出てきているようだが、本来忘年会は、新年を新たな気持ちで迎えるために、互いにこの1年の労を労うためのもの。宴会芸の仕込みに時間を取られたり、盛り上げ過ぎて声を枯らしたりしては本末転倒である。何かと忙しい12月は、飲み会での過ごし方に少しの工夫を施して時間を有意義に使い、無駄なストレスを無くすことで、心身ともに元気に乗り切ってはいかがだろうか。

藤田大介 DF心理相談所 代表心理カウンセラー この筆者の 記事一覧

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