GoogleやNikeが導入したことで一躍話題となった快眠マシン。「Nap Pod」や「 Energy Pod」の名称で知られ、従業員の仕事の効率アップを狙う目的で、社内に設置する欧米企業が増えている。
この風潮は学力アップを目指す大学でも広がりつつあり、スコットランドのエディンバラ大学でも仮眠施設を要請する声が高まっていることが、英BBCなど複数のメディアに報じられた。
大学生は疲れている?9割が「仮眠が必要」と回答
2014年、英国の大学で初めてNap Podを採用したマンチェスター大学に続き、スコットランドのエディンバラ大学でも、学生による「仮眠施設・Nap Pod提案書」が11月に提出された。
この提案書は30ページにわたるレポートで、スコットランド唯一の学生シンクタンク、ブキャナン・インスティテュートが作成したものだ。レポート内ではエディンバラ大学に在学する1500人の学生中、92.9%が大学での仮眠を必要と感じていること、92.3%が仮眠施設やNap Podの採用案を支持していること、78%が仮眠をとるために帰宅したことがあることなどが示されている。
また2014年に5000人の学生を対象に実施されたにサーベイ結果で、90%が「睡眠不足が日中の活動(学習を含む)に悪影響をおよぼす」と回答してることなども例に挙げ、構内に5台のNap Podを設置するよう大学側に求めている。
睡眠性と生産性の深い関連性については多くの専門家も認めており、米ハーバード大学医学大学院のチャールズ・ツェイスラー博士なども「睡眠は幸福と生産性に欠かせない健康の第3支柱である」と発言している。
英BBCの報道によると、エディンバラ大学は「生徒の学校生活の改善に役立つ提案は、常に検討する姿勢である」とポジティブな反応を見せている。しかしその一方で、一部の学生からはコスト面や効率性などの点で懸念があがっているようだ。
エディンバラ大学の学生が求めているNap Podは、Googleが採用したMetronaps社製のものと似たタイプで、お値段は1台1万ポンド(約146万円)。学力アップや学生の精神安定に貢献すると考えれば、5台分、730万円はお安い投資なのかも知れない。(ZUU online 編集部)
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