「管理職の7割以上の人が部下に対する評価に自信がある」という調査結果が公表された。
全国の課長職以上の1032人を対象にアデコが実施した「部下の評価やマネジメント」の調査によるもの。「自分は部下に対して適切な評価が出来ていると思いますか」という質問に対し、「非常にそう思う」「そう思う」を足すと77.2%となった。
成果以外で重視する項目として多かった回答は「責任感」「積極性」「協調性」だった。
男女の考え方の違いは?
男女で比較すると興味深い違いが見えてくる。冒頭の質問では、全体では77.2%が肯定したが、男女別では男性が72.6%、女性が64.9%と男性のほうが7.7ポイントも高かった。
また「部下を評価する際に、パフォーマンス(成果)以外で重視することは何か」という質問(複数回答)に対しては、発想力や、新しい案件をつくる能力と答えた男性は47.9%いたが、女性は37.0%と、10ポイント以上の差があった。
「部下のパフォーマンス向上に心掛けている事」について、全体では「コミュニケーション」という回答が50.9%だったが、男女別で見れば男性は50.5%、女性は57.4%という結果だった。
「評価する際に成果以外で重視するのは何か」の質問(複数回答)に対しては、責任感(65.9%)、積極性(58.5%)、協調性(50.5%)という結果。「責任感」については、男性は66.6%、女性は55.2%が挙げるなど、男性のほうが「責任感」を重要視している事が分かる。
「部下を評価、フィードバックするのに難しいと感じることは何か」と言う質問(複数回答)に対しては、数値化しにくい業務への評価と答えた人が62.7%。数値では表せないパフォーマンスをどのように評価するかに関し管理職は一番頭を悩ませている事がうかがえる結果となった。
この質問では、「公正、公平に評価する事(が難しい)」と回答した男性は39.3%いたが、女性は22.2%しかいなかった。この事から男性は公平性や評価基準に対して難しさを感じている傾向があることが分かる。
調査対象となった1032人のうち、女性はわずか54人しかいない。このため、サンプルとしてどこまで有効なのか疑問も残る。全体として管理職の多くが部下に対する自分の評価に自信を持っているという傾向だけはおさえておきたい。(ZUU online 編集部)
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