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本日は、去年2013年の総括として人気投資信託商品を一挙にご紹介してまいります。
今年より非課税制度(NISA)が開始されますので、NISAと相性の良い投資信託を知るきっかけになればと思います。


2013年ランキング上位の投資信託商品に迫る!

投資信託初心者は今年売れた投資信託商品をチェックすると、投資商品の概要の勉強になります。
ランキングの上位に並ぶ商品は基本利益を出しているものです。商品の販売パンフレットを見るだけで、投資の用語や雰囲気が掴めるかと思います。

また、NISA口座の適用範囲内で十分活かせる商品が勢ぞろいしていますので、その辺も意識したポートフォリオを組み合わせると面白いかもしれません。

①「新光 US-REIT オープン」
「ゼウス」の愛称で親しまれているこちらの商品は、不動産投資信託証券のREITで高い利率を誇っています。商業施設やオフィス、医療施設などの様々な業種の不動産に投資を行い、賃借料収入や売買損益の一部が投資家への配当金に還元されます。
REIT市場の中でも過半数を占めている米国では特に成長が著しく、国のGDP成長率と比較してもUS-REITは高い成長率を維持しています。
リーマン・ショック時は一時低迷していましたが、市場の低金利も手伝って2009年以降は堅調な成長を見せています。
ランキングは三菱東京UFJ銀行の販売件数を指標といたしました。

②「マニュライフ・カナダ株式ファンド」
一カ国をピンポイントに絞って、その中の企業を分散して集めた投資信託も人気の商品となっています。
マニュライフ・カナダ株式ファンドは、3ヶ月毎に決算を行い年4回の分配を目目指しており、投資家に定期的に還元されるのが大きな特徴です。
アメリカや中国、香港などの株式市場が注目されがちですが、カナダの株式市場の時価総額は世界第六位と高い割合を占めています。
産業の内訳は、エネルギーや素材の資源系が約4割、次いで金融産業が3割弱となっています。日経平均にあたる「S&Pトロント総合指数」の推移も上昇トレンドに入っています。
また、カナダの銀行の財務体質は非常にクリーンで世界第一位の健全度を5年連続維持していますので、アメリカの金融セクター株と比較しても、リーマン・ショック後の伸び率が緩やかではありますが、堅調に推移していることから、オススメ出来る投資信託の一つです。

③三菱UFJ チャイナオープン
香港、上海、深センの上場株式を主要投資対象としている、こちらの信託商品は、活発な経済発展を遂げている中国の中でアクティブな収益を目的としています。
ファンドが選定する中国企業の銘柄のポイントは、収益性、企業の成長性、明確な経営戦略、財務の健全性といって点です。中国銘柄の投資信託は、日本国内より利益率が高く多くの配当を得られるメリットがあります。
しかし、中国市場の金融システムが脆弱なことと、通貨規制や資本規制が突然変更されるというリスクが含められています。
といいましても、中国も国際標準(グローバルスタンダード)に沿って行く方向に政治的に進んでいますので、過剰に意識する必要はそれほど無いようにも思います。

④JPMジャパンマイスター
JPモルガン・アセット・マネジメント(株)が運用するこちらの銘柄は、時価総額に関係なく企業の成長性と割安株な銘柄を選定しています。
主に建設、金融、不動産などの内需関連に注目しており、鉄鋼や電力ガスといったインフラ銘柄は避ける傾向にあります。
運用銘柄の上位企業は、新生銀行、オリックス、ドン・キホーテ、東京建物などです。
以下総額が少額企業から扱っているのも特徴のひとつで、ポートフォリオの例では時価総額1000~3000億の銘柄を2割ほど組み入れております。


信託商品とNISA制度は相性が良い

上記4つのオススメ投資信託もそうですが、投資信託と2014年開始のNISA制度の相性は非常に良いです。
投資信託はプロのトレーダーが選定した銘柄をポートフォリオに組み込んでいますので、実質プロトレーダーの技術と知識をあなたが使っていることになります。
また、積立型の投資信託は毎月一定額を積み立てますので、NISAの非課税上限額である年100万円を効率よく利用できます。複数の投資信託を購入するとしますとひと月合計8万円をNISA口座で運用できます。
国や有価証券の種類を分散することで、利益のバランスも有意になります。


商品の特性を踏まえた上で投資しよう

国内海外問わず豊富な種類の投資信託商品が並ぶ中、どの商品を選んで中長期的に向き合うのか悩みどころです。投資の知識に乏しければ、まずは日本の銘柄が入った投資信託を選んで運用してみましょう。右も左もわからないのは初めは誰だって一緒です。生活に支障が出ない程度に投資する資金を少しづつ増やしていって、知識が増えたら外国株式にチャレンジすると良いでしょう。

今年から始まるNISA制度は投資信託と相性の良いので、この機会に加入することをオススメします。

photo credit: 401(K) 2013 via photopin cc