国内企業で恩恵を受ける企業はどこ?

シェールガスは米国で掘削されていますが、掘削技術に一役買っているのが日本企業の技術だといわれています。シェールガスは、地中奥深くにあります。この圧力に耐える鋼管パイプは、日本の鉄鋼メーカーがよいと言われています。シェールガス掘削に欠かせない大量の水の処理は、日本の水処理技術が活用されています。シェールガスは、海外での事業なので、商社や海運、石油関係に目がいきがちですが、様々な技術が必要となるので、日本が得意とするモノづくりの技術が、シェールガスの掘削に影響を与える、支える事になっていきそうです。生産性コストが下がることから自動車業界や航空業界でも恩恵があるといわれています。米国の製造業が回復したことによって日本の機械メーカー大手のアマダ< 6113 >などは、シェールガスによって生産コストが低下した自動車業での受注が増え、去年は営業利益が2.5倍になったようです。


シェールガス産出による国内製造業への影響は?

シェールガス産出により、製造業にかかっていた生産コストが低下する為、様々な所でシェールガスの波及が及んでいます。シェールガスから生産できる石油化学製品はエチレンのみですが、これは多くの石油製品の基礎原料になっています。米国でのシェールガスの生産により、米国ではより安価で大量の石油製品を生産することができるようになりました。その為、日本の各化学メーカーは、明暗を分けることになります。住友化学は、エチレン生産をしているプラントの操業を停止すると発表しました。日本国内のエチレンプラントは、価格競争力についていけなくなり、撤退を余儀なくされていますが、一方で、米国に生産拠点をもつクラレや三菱ケミカルHDは、今後海外で生産し、競争力を高めていく事になりそうです。どうやらシェールガス革命は、他の国の出来事ではなく自分の国にも大きく関わることになりそうです。巻き込まれずに上手く恩恵をうけていきたいものです。

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