2017年11月2日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:
羊飼いのFXブログ※チャート付き
)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日1日(水)、米ドル/円が114円台を回復した。主な上昇要因は以下2つ。まず、米ADP全国雇用者数が予想以上に良かったこと。次にFOMCの景気判断が上方修正され、12月の利上げ実施が濃厚となったことだ。
また一方、昨日1日(水)に発表された米ISM製造業景況指数が弱い結果だったことや、次期FRB議長がハト派のパウエル氏でほぼ決まりといった、ドルにとってネガティブな材料は、さほど強いドル売りの影響にはならなかった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
この流れで明日3日(金)に米雇用統計を迎えるが、10月分の結果に期待が寄せられている。この流れのまま上方向を維持するのではないかとみており、ここ半年超えられていない114円台半ばを超えて115.00円を窺う展開を予想。
ただ、その前にもう一つマーケット最大の関心事がある。それは今晩2日(木)に発表されるBOE関連だ。これを受けたポンドの動きが一巡するまでは、米ドル/円の動きも抑制されると思われるため、まずは、BOE関連の発表を待ちたい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
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