確定申告は多く取られているかもしれない税金を取り戻せる

篠原:いらっしゃるでしょうね。この医療費控除っていうのは。そもそも、年末調整とはなんぞやと。

橋詰:そこです。まずそこをさくっと教えていただけますか?

篠原:会社員、サラリーマンの方は、確定申告をせずに、まあしたことのない方多いじゃないですか。

橋詰:私、医療費控除しかしたことないです。

篠原:ですよね。年間、毎月毎月給与から、概算で税金を取られているというか、天引きされているわけですよ。

橋詰:あー、おおざっぱに、だいたいこれくらいってかんじで取られているんですね。

篠原:はい。そもそも税金というのは、担税力って言って、税を担う力。たとえば同じお給料の方が、俺独身やねんていうのと、俺、奥さんもいるし子ども3人いるねんと。これ税金同じだとちょっと不公平じゃないですか。税を担う力が。なので独り暮らしの方のほうが、税金を払う額が多いんですよね。それは扶養している奥さんがいてるかどうかとか、子どもがいてるかどうかとか。

橋詰:扶養控除っていうものがありますよね。

篠原:そういうのを加味して、1月から概算でだいたいこの人はこれくらいやなって所得税を先、天引きしとくんですね。1月から12月まで。12月25日にお給料をもらう人だったら、25日に1年間のお給料が確定するじゃないですか。確定した瞬間に、あ、取りすぎてたなとか、ちゃんと正式に計算したあとに、算出した額から、税金を多めにもらいすぎてたなっていうのが返ってくるっていうのが、年末調整の還付というか、戻ってくるっていうのを年末調整っていうんですね。

橋詰:というのは、年末調整っていうのは、お金が返ってくるものと、とらえてまちがいないですか?

篠原:そうですね。支払わないといけないケースって、けっこう少ないんですよ。

橋詰:支払わないといけないこともあるんですか?

篠原:はい。もうちょっともらわなあかんというと、それ全員にやってたら、けっこう怒りはるでしょ、みなさん。

橋詰:そりゃ、かちんときますね(笑)。

篠原:かちんときますでしょ(笑)。返ってくるほうがいいじゃないですか。

橋詰:それはね、お得感ありますよね。

篠原:今、ちょっと多めに概算で天引きされているというのは事実ですよね。それをボーナス感があって、年末に返ってくるものを、自分が払いすぎた税金が戻ってきただけのこと、というのが年末調整ですよ。

橋詰:だから何もしなければ、多めに取られてしまっている可能性が高いということですね。

篠原:そうです、そうです。あとは、個人型確定拠出年金、この番組でもよく言っているiDeCo。iDeCoを会社で個人でやっている方。それも証明書がきますから。

橋詰:これも控除の対象ですか?

篠原:はい。それも年末調整で返ってきます。あと、けっこう知って得することありますよ。

橋詰:なんでしょう。

篠原:たとえば、共働きでしょ?共働きの方っていうのは、103万円を超えてしまうと扶養に入れないじゃないですか。

橋詰:だから私は夫の扶養家族じゃないですからね。

篠原:違いますよね。たとえば橋詰さんが、妊娠したら。

橋詰:6年前くらいに一度妊娠しました。

篠原:妊娠したときに、たとえば、今年の5月くらいに育休を取ったとしましょう。育休を取った瞬間に103万を超えない可能性があるじゃないですか。育休を取っているので。そのときに38万円の配偶者控除っていうのが使えるんですよ。今年で。なので、共働きの方というのは、けっこうそれを申告しないので、38万円を使ってきたら、下手したら5万円から7万円くらい戻ってくるんですね。

橋詰:そんなに!

篠原:そうなんですよ。これ、し忘れてる方けっこういてるんですよ。年の途中で育休を取った方。育休でもらうお金は、非課税ですから。なのでこれをしっかりと年末調整で総務の方に言ってあげたら。

橋詰:逆にこっちから言わないとだめですね。

篠原:言わないとだめです。

橋詰:恐ろしいことですね。

篠原:そうなんですよ。忘れてた!って今ラジオをお聴きの方が5年間さかのぼって確定申告できますんで、そういう意味では、申告することができます。

橋詰:はい、わかりました。そして確定申告についてですね。これは、しないといけないものなんですかね?

篠原:そうですね。サラリーマンの人でも、確定申告をしないといけない人と、したほうがいい人っていうのがおられるんですね。