方針変更のタイミング

今回【第6回】では、大物投資家達がポートフォリオを見直したタイミングについて紹介する。具体的には、2018年1度目の世界同時株安だ。現在のチャートや経済事情を元に投資判断を行うのが一般的だが、時に現在の状況と切り離して過去を振り返ることも重要である。

なぜなら、過去の状況を知っていればいるほど現在の状況に基づいた適切な投資判断をしやすいからだ。逆に言えば、過去の値動きやベストな選択を知らずに投資判断をするのは危険だろう。特に今回紹介するように、株価が特殊な動きをしたタイミングでの投資家の動きは知っておいた方が良いだろう。

ポートフォリオの見直し

レイ・ダリオ氏、ウォーレン・バフェット氏のポジションの変化、そして強気な予想で知られていたゴールドマン・サックスのアビー・コーエン氏のトーンダウン、相次ぐ「変化」が意味するものは何だったのか。

今回は、2018年1度目の世界同時株安時(2月頃)に話題となった著名投資家のポジション、大手金融機関の見通しを整理してお届けしよう。

「帝王」ダリオ氏は欧州株と日本株をショート