(本記事は、上岡正明氏の著書『株はたった1つの「鉄板銘柄」で1億稼ぐ!』SBクリエイティブ、2018年2月26日刊の中から一部を抜粋・編集しています)
【『株はたった1つの「鉄板銘柄」で1億稼ぐ!』シリーズ】
(1)株で2億稼いだ投資家が教える「最短で結果を出せる」方法は?
(2)「相場の奴隷になる」投資家と「相場を支配する」投資家の違い
(3)投資家が一番大切なときに犯す一番大きなミスとは
(4)勝つ投資家は「チャート」と向き合う では、負ける投資家が向き合うのは?
投資家は一番大切なときに、一番大きなミスを犯している
相場でサバイバルしてわかった勝ち続ける極意を紹介します。
それは、「買ったら相場のおかげ。負けたら自分のせい」と肝に銘じることです。
あなたがいま相場で勝っているとしたら、それは相場のおかげだと考えましょう。
逆に、相場で負けた場合は、すべて自分のせいだと考えること。
ちょっと勝ったぐらいで油断してしまった。他人の情報を鵜呑みにしてしまった。まだまだ、株式投資の技術が不足していた......。
これ、カンタンなようで、なかなかできません。
なぜなら、人間は意外と反省できない生き物だからです。
勝ったら相場のおかげ。負けたら自分のせい。
とくに相場を始めたばかりの方は、ぜひ売買するたびに、念仏のようにこの言葉を唱えてみてください。
それだけで、株で勝てる投資家になっていくから不思議です。
●日経新聞も四季報も、株で勝つために必須ではない
セミナーなどでお話しするとよく驚かれる事実を、みなさんにご紹介したいと思います。
日経新聞や四季報の読み方を知ったところで、株式投資で儲かるようにならないという事実です。
みなさんも聞いたことはありませんか?
・日経新聞の読み方を知れば、株の勝ち方がわかる
・四季報の分析方法を知れば、これから急騰する銘柄がわかる
私が考えるに、これらはある意味では真実ですが、ある意味では誤りだと思います。
ちなみに断っておきますが、私は日経新聞や四季報そのものを否定しているわけではありません。
実際、私は日経新聞を本紙だけでなく、日経MJや日経産業新聞という姉妹版まで年間購読して、毎朝読んでいます。経営者ですから当然です。もちろん、社員にも読むように勧めています。
四季報は購入こそしませんが、私がメインで使っている楽天証券では、無料で四季報情報が閲覧できます。
見やすく、コンパクトに直近の業績推移がわかるため、銘柄選定の際にこうした四季報のデータを利用させていただいています。
このように、私はけっこう日経新聞も四季報も利用しているのです。
にもかかわらず、投資家の間でなかば都市伝説のように言われているほど、株で勝つためにあまり役立つとは言えないと考える理由は1つです。
それは、誰もが知っている情報のうえ、日経新聞や四季報の読み方や分析方法だけを知ったところで、知識であって技術ではないからです。
これは、企業が発表する四半期ごとのアニュアルレポート(経営戦略や財務状況)や業績発表なども同じです。
こんな経験はありませんでしたか。
・好調な業績発表をしたとたん、企業の株価が急落した
・逆に、多くの借金をして、社員の早期退職やリストラまでしたとたん、株価が5倍に跳ね上がった
・子会社のプラント事業(生産設備や大型機械)が不採算化して赤字になったのに、株価は下がるどころか、むしろずっと右肩上がりのまま
これらのことは、いったい何を意味しているのでしょうか。
それは、企業が発表する情報や、新聞等による業績分析だけでは、株価の将来は完璧には予測できない、という偽りのない事実です。
上岡正明(かみおかまさあき)
MBA(多摩大学大学院)博士前期課程在籍※2018年修了予定。1975年生まれ。放送作家として「笑っていいとも!」「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「タモリのスーパーボキャブラ天国」などの人気番組を手がける。27歳で戦略PR、ブランド構築のコンサルティング会社を設立。起業後、元手200万円で株式投資をスタートさせ、現在は株の保有資産が2億円超。バンタンJカレッジ客員講師、日本神経心理学会会員、日本マーケティング学会会員、一般社団法人日本行動分析学会会員。講演者やメディアプランナーとしても活躍。著書に『うねりチャート底値買い投資術』(ダイヤモンド社)などがある。