(本記事は、上岡正明氏の著書『株はたった1つの「鉄板銘柄」で1億稼ぐ!』SBクリエイティブ、2018年2月26日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

「鉄板銘柄」で1億稼ぐ!
(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

【『株はたった1つの「鉄板銘柄」で1億稼ぐ!』シリーズ】
(1)株で2億稼いだ投資家が教える「最短で結果を出せる」方法は?
(2)「相場の奴隷になる」投資家と「相場を支配する」投資家の違い
(3)投資家が一番大切なときに犯す一番大きなミスとは
(4)勝つ投資家は「チャート」と向き合う では、負ける投資家が向き合うのは?

9割の投資家が知らない、たった1つの本当に大切なこと

「鉄板銘柄」で1億稼ぐ!
(画像=Pressmaster/Shutterstock.com)

大切なのは、知識よりも「技術」です。

では、株でいう「技術」とはなんでしょうか?それは、実際に株式取引を行う売買の技術となります。

「そんなの、当たり前でしょ!」と思われるかもしれませんが、本当に大切なこと。

たとえば、読者の中には料理好きな人もいらっしゃると思います。最近では、料理男子と言って、男性でも積極的に料理を作っていますよね。

ちなみに、私はまったく料理ができません。

正直、作れるとしたらうどんぐらいのものです。アレンジを加えたとしても、卵を入れた月見うどん。これが、私の料理の限界です。

なので、男性が食材を手際よく選びテキパキと切り刻んで、しかも出されたものが美味しいと、本当に尊敬してしまいます。

さて、そんな料理の仕方も変わってきて、いまはネットやアプリから献立が探せるようになりました。

そうしたサイトには、細かくレシピが掲載されています。

そして、それら一般的に公開されたレシピなどの情報は、すべて「知識」となります。でもそれだけでは美味しい料理は作れません。もう1つ、大切な要素があります。

なんだかわかりますか?

そう、実際に「調理」するという「技術」です。

もちろん、レシピの正確さは必要です。が、味の良し悪しを決めるのは、結局は調理の技術ではないでしょうか。

実際、知人が言うには、レシピサイトやアプリに投稿されている内容は、たまに調味料の量が多かったり、手順が間違えていたりすることもあるそうです。

また、季節によっては、同じ食材が手に入らなかったり、サイトのスポンサーなのでしょうか、そもそも高くてとても手を出せない食材などが紹介されていたりします。

そうしたとき、別の食材を用立てたり、その場で判断して味を変えたりして工夫したりするのも、調理者の「技術」です。

いえ、もっと大事な技術だってあります。食材を切り刻んだり、煮たり炒めたりする技術です。

もし、この技術が不足したら、どんなに素晴らしいレシピも台なしです。

アニメのワンシーンのように、こんがり黒い得体の知れない物体が、あなたの食卓の上を埋め尽くすことになります。

いかがでしたか?

ちょっと極端な例ですが、「知識」と「技術」の違いは、だいたい理解できたかと思います。

知識よりも技術─この公式は、株の上級者を目指すためには、いや、株の上級者なら誰もが知っている、とても大切なポイントです。

株式投資という山中で遭難中、私はそれまで必要だと思っていた情報を、すべてシャットアウトしました。そして、目の前の険しい山々のような株式相場に向き合うことになります。

切り立つ断崖絶壁に、厚く垂れ込めた雨雲。うっそうと茂る森からは、いまにも猛獣が出てきそうです。手元の地図もガイドブックも、すでに今世紀最大の吹雪(リーマンショック)でぐちゃぐちゃになって使い物になりません。

こうしてすべての退路を断たれた私は自分の投資人生で初めて、ただ生き残るために目の前のチャートの動きだけに全神経を集中することになるのです。

そして、気がつきました。愕然ともしました。

これまで、いかにチャートを見ようとして、見ていなかったことに。

そこから、私の投資方法は変わりました。

銘柄のチャートに向き合い、銘柄のチャートとの格闘が始まりました。

株式相場を始めて3年目で、相場人生のドン底に出合い、そしてこのときを境目にして、私は自分のやり方、売買の技術というものに真剣に向き合ったのです。

1億円の利益を生み出すことに成功したのは、このターニングポイントがきっかけでした。

現在、私は株をスタートして約15年が経過しています。

そしていま、私の資産口座の残高は2億円を優に超えています。また、失敗を糧に勝ちパターンを理解したことで、1億円近くの不動産資産も手にすることができました。

株式投資もビジネスも、共通項はたくさんあります。そのため、会社経営やビジネス上での決断、さらには人材育成にもこうした経験は役に立っていると思います。

そんな私だからわかること。ずいぶんと遠回りしてきたからこそ知ることができた最短で結果を出す方法があります。

それは、あなたにとっての「鉄板銘柄」を見つけてくださいということ。

あなたと相性の良い「鉄板銘柄」に出合うと、その売買だけで1億円の資産を形成することもできます。また、投資時間が大幅に激減する、つまり資産構築の生産性が増す可能性もあります。

実際、私がそうでした。

私は、これまで株式投資で2億円の利益を得てきましたが、そのうちの7割は、ただ1つの銘柄を売買して稼ぎ出したものです(私にとっての「鉄板銘柄」は大同特殊鋼でした)。

もちろん、ラクして儲かるとは言いません。

そんな虫の良い話はありません。あっても詐欺だけです。

料理のたとえ話でも、お話ししたとおりです。大切な部分をおろそかにしていては、いつまでたっても、株で儲かるようにはなりません。

遠回りをしているうちは、ただの時間の浪費でしかないのです。

いえ、株の場合はもっと深刻です。

余裕資金で運用しているうちはいいのですが、「信用取引」で身の丈以上の借金をして(信用取引では手持ち資金の約3倍まで売買できます)失敗すれば、全資産を奪われるかもしれません。

●宝くじは「運の世界」でも、株は「技術」で勝率を上げられる

「当たれば儲かる」という点では、株式投資は宝くじと同列に語られることがあります。

しかし、宝くじはほとんどが「運の世界」です。

さらに、半分近くの収益を国が持っていってしまいます。初めから少ない分配の中で、当たる確率の低いくじを引かされているようなものです。

一方、株には誰もがフェアに戦える「相場」というフィールドが用意されています。

相場は、いわば戦場です。戦う技術を覚えれば、勝てる確率を上げることができます。宝くじではそうはいきません。

さらに、国の税金も、株では優遇されています。利益の20%です。収益の一部が公共事業や福祉に使われているという意味では、宝くじとも同じです。

このように、株式投資はあなたが「億り人」─つまり、資産1億円を手に入れて経済的自由に恵まれた資産家になれる、それも自分の努力と技術次第で短期間でなれる、唯一の手段だと私は考えています。

本当のお金持ちとは、単に「お金を持っている人」のことではありません。「お金を増やす術」を持っている人たちなのです。

みなさんにも、お金を増やす技術を身につけていただきたい。

そして数年後、私と同じように数億円の資産を築いて、経済的な豊かさと時間的な自由を手に入れる方が現れることを、切に願ってやみません。

上岡正明(かみおかまさあき)
MBA(多摩大学大学院)博士前期課程在籍※2018年修了予定。1975年生まれ。放送作家として「笑っていいとも!」「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「タモリのスーパーボキャブラ天国」などの人気番組を手がける。27歳で戦略PR、ブランド構築のコンサルティング会社を設立。起業後、元手200万円で株式投資をスタートさせ、現在は株の保有資産が2億円超。バンタンJカレッジ客員講師、日本神経心理学会会員、日本マーケティング学会会員、一般社団法人日本行動分析学会会員。講演者やメディアプランナーとしても活躍。著書に『うねりチャート底値買い投資術』(ダイヤモンド社)などがある。