ETF(上場投信)で好利回り投資
ETF(上場投信)とは、日経平均株価やTOPIXといった特定の指標の動きに連動するように運用されている投資信託の1つです。ETFは取引所に上場しているので、株式と同じようにマーケットの動きを見ながら取引ができます。いわば、「株式」と「投資信託」のいいとこ取りの商品と言えます。
そんなETFですが、「株式」と「投資信託」と同様に配当(分配)を実施する銘柄があることをご存じでしょうか?
今回は、意外!?と知られていない『ETFの分配金』に着目していきます。
ETFの分配金っていつもらえるの?
「株式」の場合、決算日である3月と9月に配当金基準日を設定する銘柄が多くなっていますが、ETFは1月と7月に分配金基準日を設定する銘柄が多くなっています。
例えば、下記のグラフは東証に上場しているETFの分配金基準日を月別にしたものです。2017年7月は100を超える銘柄が分配金基準日を設定していました。
また、分配金を受け取るためには、ETFの決算日(権利確定日)にETFの所有者になっていなければなりません。そのためには、決算日の3営業日前の権利付き最終日までに、ETFを購入する必要があります。
ETFの分配金利回りってどれくらい?
次はETFの分配金利回りについてです。過去1年間(2017年5月~2018年4月)では146銘柄のETFが分配金の支払いを行っています。下記のグラフはそれらの銘柄の分配金利回りの分布を表したものです。
1~2%の利回りに分布する銘柄が多いですが、中には4%を超える分配金利回りの銘柄も見られます。
分配金利回りの上位銘柄はこちらのレポート内「4.分配金利回り上位30銘柄」で確認することができます。上位銘柄の中には、外国株に連動するETFも含まれています。
また、外国債券指数に連動するETFとREIT指数に連動するETFのカテゴリーは、分配金利回りが比較的高い傾向にあります。外国債券およびREITのETFの分配金利回り平均は2.53%と、分配のあるETFの利回り平均の1.89%を大きく上回っています。
ETFってどうやって選ぶの?
上記でご紹介したとおり、分配金を実施するETFだけでも146銘柄あり、ETF全体に広げると200を超える銘柄が上場しています。そんな中、「どのETF」を「どういった基準」で選ぶのか悩んでしまう投資家の方も多いのではないでしょうか。
そういった悩みを解決するため、東証マネ部!では「ETF・ETN銘柄検索」というツールをご提供しています。
今回ご紹介した分配金の他にも、「運用コスト(信託報酬)が低い順」、「年間騰落率が高い順」など6種類の観点で検索ができますし、日本株や外国株などの種類から選ぶこともできます。
数あるETFの中から、種類や条件を絞り込んで、自分のお気に入りETFを見つけてはいかがでしょうか。
(提供:東証マネ部!編集部)