資産形成という言葉が浸透してきて久しいが、まだ投資信託や外貨預金などの経験がない人は多いだろう。しかし、日本は低金利の状態が続いているため、お金をふやしていきたいと思うなら外貨などをはじめとした投資も検討したいものだ。ただ、今まで円預金がメインだった人が投資をはじめようと思っても、分からないことが多く不安になるのではないだろうか。そこで、投資の始め方について考えてみたい。

投資のポイント1 「目的」を決めよう

投資
(画像=iyomemo)

投資といえば、初心者は株式の個別銘柄を思い浮かべたり、人気のある投資信託をインターネットで調べたくなるものだが、もっと大事なものがある。それは、どうして投資をするのか、その目的をはっきりさせることだ。この目的とは、投資をする理由やゴールも含まれる。

例えば、5年後に海外へ留学したいと思うなら、投資目的は留学費用を貯めること。15年後に子どもを大学に入れるためのまとまった教育費が必要というなら、そのために積み立てる、というのが目的やゴールだ。「いつまでにいくら」必要なのかをまずは考えることが重要なのである。

投資のポイント2 「余裕資金」を確認しよう

いくら投資をしたいといっても、生活に必要な資金を投資に回すのは控えたほうがよいだろう。というのも、変動商品は少なからず価格が上下に動く。誰でも損したくない、運用益を期待したいと思うかもしれないが、経済状況によっては損失をこうむる可能性もある。そのため、毎月の収支状況やボーナスも含めて、生活に必要なお金はいくらか、緊急時にすぐに用立てられる資金はあるのかをよく確認しておこう。

それを踏まえて、投資に毎月いくら回すことができるのかを検討するのが最善だ。

投資のポイント3 「資産配分」を大切に

目的や余裕資金を検討したら、実際に投資を考えていきたい。次に考えるのは銘柄だろうと思う人もいるかもしれないが、銘柄よりも資産配分をよく考えたい。なぜなら、一口に投資といっても国内株式、海外株式、国内債券、海外債券、不動産、商品、外貨預金、円預金などさまざまな種類がある。その中から、自分がリスクをどのくらいとれるのかを考えて、目標とする年間利回りを検討する。

年間利回りを検討したら、実際にその利回りになるように資産配分を行おう。例えば年間利回りを4%とした場合に、国内外の株式の比率を60%とか70%としてしまえば、年間利回りは4%を上回ってしまうだろう。そうすると、市況がよければ運用益は期待できるが、一度相場状況が悪くなってしまうと大きな評価損を抱えることにもなりかねない。そのため、具体的な資産配分を決めてから商品選定をするという順番が最善だといえる。

初心者にも始めやすい資産とは?

実際に初心者が始めやすい資産にはどのようなものがあるのだろう。まとまったお金で始めるのは不安だと言う人は少額でも始められる商品から検討してみるのがよいだろう。

まずは、外貨預金がある。外貨預金は為替の動きをチェックするだけでよいので、初めて投資をする人にもわかりやすい商品だ。海外旅行する人や海外商品を購入する人には外貨はなじみがあるはずだ。

次に検討したいのは積立投資信託だ。投資信託はさまざまな種類があるが、価額変動の大きな商品もある。積立投資信託なら定期的に定額が積み立てられるので、まとまった金額で購入するよりも、価額を平準化できる利点がある。ファンドマネージャーが代わりに運用してくれるのもメリットだろう。

最後に検討したいのはロボアドバイザーだ。ロボアドバイザーはいくつかの質問に対して答えた結果をもとにAI(人工知能)が運用してくれる。アプリを使って手軽に始められるだけではなく、いつでも運用状況が見れるのもポイントだろう。ロボアドバイザーは運用をおまかせできる投資一任型と運用のアドバイスをしてくれる投資助言型にわかれる。すべておまかせしたい人は投資一任型、ある程度自分でも考えて運用してみたいという人は投資助言型のロボアドバイザーを選ぶのがよいだろう。

3つのポイントを意識して投資を検討してみよう

このように、投資を始めるにあたり3つのポイントが大切だと説明した。これをもとに投資配分を考え、具体的な商品を選定しよう。少額投資できる商品が豊富になり、何をどう選ぶのか迷う気持ちもあるだろうが、投資をしてみて分かることもたくさんある。あなたもこの機会に少額投資にチャレンジしてみてはいかがだろうか。(提供:iyomemo

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