しょうゆが海外でブームなのは?

日本の食事はカロリーが少なくヘルシーといわれ人気がでたのがきっかけで、日本食がブームになりました。つい最近の事のようだと思いますが、しょうゆは戦前から輸出されていたようです。

ただ、日米通商条約が吐きされてアメリカ向けの輸出が途絶えたようなのですが、戦後再度輸出が始まり、また、工場を海外へ作るなど生産拠点を海外に移すなどしょうゆの地道な活動を行った為、徐々にしょうゆの認知度がたかまり、使い方などが広まってそこに日本食の良さが見直されてしょうゆの消費が海外でも広がったようです。


伊賀越の海外展開

伊賀越は、国内シェアの5割を占めているという事ですが、最近の国内でのしょうゆの消費量が減ってきたこと、また大衆的なしょうゆは、キッコーマンがすでに開拓しており成熟した市場である為、勝算が難しいという事から、すでに成熟したしょうゆに天然醸造という付加価値をたかめて新たなしょうゆを売り出すのを狙いとしているようです。

また、しょうゆだけでなく、つゆやたれなどしょうゆ以外にも和風調味料として、日本食をつくるのにかかせない調味料なども販売する予定のようです。最近のアメリカの景気回復を見越して、あらたなしょうゆの開拓をしようとしている伊賀越の戦略はうまくいくのでしょうか?

また、アメリカだけでなく、東南アジアにも進出するようです。多民族国家のシンガポールでへの輸出や、イスラム教が多い、インドネシアやマレーシアなどにも食品販売時にイスラム教の人が安心して食べられるように、ハラル認証も取得したという事です。

すでに、中国で海外事業を始めているようですが、今回のように本格的に海外事業に乗り出すというのは始めてのようで、熟知されていてきたしょうゆ市場に、国内で有名な伊賀越のしょうゆがどこまで受け入れられるかが勝負のようです。


しょうゆメーカーの今後の戦略は

しょうゆといえば、有名なメーカーではキッコーマンが早くから海外展開に乗り出しており、しょうゆといえばキッコーマンというほど海外では、しょうゆの代名詞になっているような所もあります。

日本食が世界遺産に認定されるなど、ますます日本食が世界的に有名になる事で、すでに認知されているしょうゆをもっと海外に広めていく為に、しょうゆ各社では、しょうゆをもとにしたつゆやソースなど、加工用のものを今後は、より増やして海外へ展開していくようです。

海外での知名度としては圧倒的に高いキッコーマンですが、醤油以外のものでも受け入れられるか、新たに海外戦略を行う伊賀越はどこまで追いつくことができるのか今後も注視していきたいところです。

【関連記事】
ネスレ 食品世界1位のその実力にせまる

photo credit: Alpha via flicker cc