「三つのアピール」でキャリアを切り拓こう

履歴書,戸塚隆将
(画像=THE21オンラインより)

私たち日本人ビジネスパーソンは優秀。グローバルエリートとの差はほんのわずか──。ゴールドマン・サックス、マッキンゼーにて活躍した戸塚隆将氏は、近著『1%の違い 世界のエリートが大事にする「基本の先」には何があるのか?』の中でそう断言している。では、そのわずかの差とは何か? 最終回の今回は、キャリア観に関する違いについて解説していただく。

※本稿は、戸塚隆将著『1%の違い 世界のエリートが大事にする「基本の先」には何があるのか?』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

受け身形=主体性がない

グローバルファームへの転職を希望する場合、英文レジュメ(英文履歴書)の提出を求められます。日本のビジネスパーソンの方から「履歴書を見てもらえませんか」と個人的にアドバイスを求められ、助言をする機会も少なくありません。

そのときに感じるのは、「受動態で書かれたものが圧倒的に多い」ということです。英文レジュメでは、「受け身形は主体性がない」と受け取られてしまいます。控えめで謙虚な印象を与えるどころか、評価を下げてしまうことにもなりかねません。

例を見てみましょう。

I was transferred from the marketing department to the finance department.
(マーケティング部から財務部へ異動させられました)

I was relocated from the Tokyo office to the Singapore office.
(東京オフィスからシンガポールオフィスに転勤させられました)

I was appointed as the leader of the planning group.
(企画部リーダーに任命されました)

このように、受動態で書かれている文章が散見されるのです。

日本人がつい「受動態」を使ってしまう理由

では、なぜ私たちは、つい受動態で書いてしまうのでしょうか。

転職希望者に話を聞いてみると、大きく二つの理由があることがわかりました。

まず、本人が希望を出す場合もあるにせよ、最終的な異動や転勤は人事部や上司の判断で決まっているため、そのことを素直に書いている、ということです。

もう一つは、こうした異動や役職就任を第三者が決定したこと自体にプライドを持っているケースが挙げられます。ただの異動や役職就任ではなく、あまたいる同僚の中から「自分が選抜された」という意識を強く持っていることが多いのです。