ネット証券では口座開設費や口座管理料が発生しないため、証券口座を複数開設しておくという考え方が一般的だ。そこで投資初心者がネット証券最大手のSBI証券と楽天証券の2社で口座を開設するメリットを紹介する。

SBI証券と楽天証券、口座併用は使い分けが基本

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(画像=wanpatsorn/Shutterstock.com)

ネット証券最大手のSBI証券、第2位の楽天証券。いずれも、手数料の安さは業界最低水準であり、取扱商品の豊富さ、幅広いサービスなども、他社とは一線を画している。単独でも使い勝手の良いSBI証券と楽天証券を併用すれば、用途によって使い分けたり、機能を増強したりできるので、その利便性や投資効果もアップする。

口座併用のメリット1:それぞれが強い分野の投資情報を、選択的に利用できる

SBI証券と楽天証券を併用することで、投資情報をより多く得ることができるのがメリットのひとつ。

SBI証券――豊富な海外市場関連投資情報

SBI証券では、メインサイトまたは商品別取引サイト上で、投資に必要なあらゆる情報を気軽に入手できる。とりわけ、9カ国もの外国株式取扱いやFX口座数国内第1位ならではの、為替ニュースや海外経済関連情報などの情報量は圧巻だ。

外国株式専用サイトでは、リアルタイム外国株式株価とチャート(有料)、海外銘柄サマリーや財務詳細など(無料)を入手できる。メインサイトでも外国株式各種ランキング、海外マーケットの主要指標など、さまざまな投資情報を無料で閲覧できる。

FX専用サイトでも、重大ニュース発表予定一覧の「週間経済指標カレンダー」、24時間更新で為替ニュースや各種指標発表結果を提供する「Marketwin24」、為替関連ニュースやテクニカル分析情報、市況レポートのメール配信サービス「FX wave」などを利用可能だ。

スマートフォン専用FXアプリ「HYPER FX」の高度テクニカル分析情報、あるいはFX専用高機能支援ツール「総合分析チャート」も利用価値が高い。

楽天証券―情報量が圧倒的なマーケットスピード

楽天証券では、圧倒的な情報量に定評がある高機能高性能ツール「マーケットスピード」を無料で利用できるメリットは大きい。

20種類以上の分析チャートはベーシック機能として使用できる。チャートに線を描画する、あるいはコメントを入れるといったカスタマイズも自由自在。同じく、ベーシック機能の一つであるリアルタイムランキングも約30種類のランキング情報を備えており、取引のサポート環境としては秀逸だ。

ロイター・ジャパンをはじめとする複数の情報ベンダーによる最新情報や「日経テレコン(楽天証券版)」も無料で閲覧可能だ。

2社の口座を併用すれば、海外経済指標や為替ニュースなどの海外投資情報ならSBI証券、高度テクニカルチャート分析や国内市況、国内ニュースなら楽天証券のように、それぞれ強みを持つ分野の投資情報を適宜収集して投資環境を整備するのに大いに役立つ。

口座併用のメリット2:それぞれの特徴的なサービスを生かして使い分けられる

IPOを狙う人や、ポイントをよりお得にためたい人も両方の口座を持つとよいだろう。

SBI証券――IPO取扱銘柄数が業界トップクラス、楽天証券とのダブル抽選参加で当選率アップ

2018年4月~2019年3月までのIPO実施銘柄総数95件のうち、SBI証券によるIPO取扱銘柄数は90件、関与率は94.7%である。第2位のみずほ証券のIPO取扱銘柄数69件、関与率72.6%を大きく引き離して業界トップクラスの実績をあげている。また、同時期の楽天証券のIPO取扱銘柄数は13件、関与率は13.7%だ。

IPO狙いの投資家がSBI証券と楽天証券の口座を併用する場合、SBI証券をIPO抽選参加の主軸に据えながら、楽天証券からも抽選に参加すれば、抽選機会は計103回にのぼる。さらに、SBIのIPOチェレンジポイントも利用すれば当選確率のさらなるアップにもつながる。

楽天証券――貯まったポイントを楽天市場などで使用でき、ポイント投資も可能

楽天証券のポイントプログラムは、設定次第でハイペースにポイントを貯められる。

事前にポイントコースを設定しておくと、国内株式手数料の1%、大口優遇対象なら2%のポイントバックに加えて、楽天カード決済で投信積立すると買付金額100円につき1ポイント付与、投資信託の保有残高に応じてポイント付与、キャンペーンへのエントリー、あるいは楽天銀行との口座連携でもポイントが貯まる。

貯まったポイントは楽天市場などで支払いに利用できるだけでなく、貯まった楽天スーパーポイントを投資信託購入に充当できる「ポイント投資」もできる。

楽天カードユーザーが2社を併用する場合、ポイントが効率的に貯まる国内株式や投資信託の取引には楽天証券を、外国株式やFX、IPOなどの取引には他社に比べて優位性の高いSBI証券を活用するのも、効果的な利用方法の一つだ。

SBI証券と楽天証券のダブル口座保有で利便性アップ

SBI証券と楽天証券は、単独でも口座を開設するメリットの多いネット証券である。こうした実力のある2社の口座を併用する最大のメリットは、それぞれの強みや特徴を生かして、1+1=2の投資効果を得られることだろう。

文・近藤真理(フリーライター)/MONEY TIMES

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