代表的な5つの判断基準
さて、重要なのはこれらの意思決定プロセスで用いられる判断基準だ。
代表的な基準は、
a)価格(コスト)→価格による判断
b)目的→目的にどれだけ沿っているかによる判断
c)環境→環境や環境変化にどれだけ合致するかによる判断
d)価値(風土)→大切にしているモノやコトにどれだけ沿っているかによる判断
e)システム(業務フロー合理性)→会社内の業務フローやシステムへの親和性による判断
といったところだ。
発注先は100%顧客の意思決定プロセスと判断基準の組み合わせで決まる
先の顧客意思決定のプロセスとこの判断基準の組み合わせで、すべての案件の発注先が決定される。
しかも、関係部門や登場人物が増えるたびに、それぞれの判断基準が異なるために、登場人物の力関係、発言力、キーパーソンか否かをコミュニケーションの中で見極めつつ、パズルを解くように、各部門の関係者の判断基準を明確にしていかなければいけない。
最も大雑把な推測としては、「ユーザー部門は、とにかく品質が高く使い勝手のよいものを求めるし、調達部門はどれだけ安く買えるかが最重要課題で、検討部門はそれらのバランスを取りたがる傾向がある」といったところだ。
この推測をスタートラインにできるだけ多くのステイクホルダーから情報を取って、案件を有利に進める筋道を描きたい。