ソーシャルレンディングは初心者でも始めやすい投資ジャンルです。

新しい投資をこれから始めようと思っている方の「どのサイトで始めたらいいかわからない」「どの会社(融資先)を選べばいいかわからない」こんな疑問を解決するべく、初心者におすすめのソーシャルレンディングの会社と融資先を選ぶ際のポイントとおすすめのソーシャルレンディングサービスをいくつかご紹介します。

目次

  1. ソーシャルレンディングサービスを選ぶ際のポイント
    1. ①貸し倒れや遅延があるか
    2. ②担保の設定があるかどうか
    3. ③融資先の数が豊富か
  2. 融資先を選ぶ際のポイント
    1. ①利回りはいくらか
    2. ②運用期間はどのくらいか
    3. ③融資先の透明性はあるか
  3. 初心者におすすめの企業
    1. クラウドバンク
    2. オーナーズブック
    3. クラウドクレジット
    4. SBIソーシャルレンディング
  4. まとめ

ソーシャルレンディングサービスを選ぶ際のポイント

ソーシャルレンディングサービス
(画像=PIXTA)

①貸し倒れや遅延があるか

融資先の貸し倒れがあるかどうかの確認は必ず必要です。貸し倒れまではいかなくても遅延が起きることはあります。遅延がある場合、しっかりとした案内があるか?返済の見込みがあるか?を公表しているソーシャルレンディング会社が少なからず安心できます。理想は貸し倒れが一度も起きていない会社です。

②担保の設定があるかどうか

担保の設定がされていない場合は全損の可能性があります。もしもの場合に備え、担保の設定がされていることを確認してください。

③融資先の数が豊富か

融資先の数が多いほど、自身にあった融資先選ぶことができます。また、ひとつのファンドに高額の融資をしてしまうのはリスク面から考えるとおすすめできないので、分散させて融資しやすいように融資先の多さが大事になります。

融資先を選ぶ際のポイント

①利回りはいくらか

案件の利回りをチェックします。利回りが低い融資先であれば、融資の際の金利も低くなり、返済リスクが低い案件と言えます。高利回りの融資先は高い収益が得られる一方、比例して損失を被る可能性も高くなるのです。初心者の場合は低い利回りでリスクを抑えて、始めるのがよいでしょう。

②運用期間はどのくらいか

融資先ごとに運用期間が決まっています。運用期間が短いものは3ヶ月ほどですが、長い案件には2~3年です。長期の融資先を選ぶと、長期間利益を得ることができます。しかし、満期まで原則解約ができず、融資金を引き出すことができません。

長期の融資をすると、その期間中に融資先の会社やソーシャルレンディング会社が倒産するリスクも高まります。初心者は短期の融資で融資先の選定に慣れていくがよいでしょう。

③融資先の透明性はあるか

融資先が倒産する可能性の高い会社ではないか、きちんと利益を出している規模が大きな会社への融資なのか、融資先の情報を確認しておきましょう。

初心者におすすめの企業

上記の観点から初心者におすすめできるソーシャルレンディングサービスをまとめてみましたので、これから「ソーシャルレンディング始めてみようかな~」と思っている方は参考にしてみてください。

クラウドバンク

クラウドバンク
(画像=webサイトより)

クラウドバンクは今まで貸し倒れが発生しておらず、殆ど融資先ごとに担保が設定されているので全損の恐れが少ないです。遅延時の対応として迅速に情報公開をし、誠実な対応をしており、安心できます。

融資先については全て1万円から投資可能となっており、利回りも5%以上に設定されています。また、運用期間が短いファンドが多いのも魅力の一つです。多くのソーシャルレンディング事業者で募集しているファンドの運用期間は基本的に短いもので半年、長いものでは2年以上という期間設定のものが多い傾向ですが、クラウドバンクでは運用期間3ヶ月のもあります。運用期間が短ければ短いほど資金が拘束される期間も短期となります。初心者の方はこのような運用期間が短い融資先に1万円から投資するのが経験を積む面からもベストだと思います。

なお、クラウドバンクでは基本的に分配金が毎月貰えるのも良い部分の一つです。他のソーシャルレンディングサービスには運用期間終了時に一括で分配金が貰えるものもありますが、どうしても自分が投資をしているという感覚が薄れてきてしまいます。分配金が毎月もらえることができれば、より投資をしている実感も涌くので、ソーシャルレンディング初心者の方であってもモチベーションを下げずに投資を続けていくことができると思います。運用レポートなども見やすく、初心者でも違和感なく投資ができるのではないでしょうか。

オーナーズブック

オーナーズブック
(画像=webサイトより)

オーナーズブックも貸し倒れは発生しておらず、全て不動産担保がついています。当然、担保が設定されていない他のものと比べてもリスクが限定的になります。こちらも遅延時の対応として迅速に情報公開し、誠実な対応をしており、安心できます。

さらに、オーナーズブックには面白い仕組みがあります。自分が投資した不動産が予定よりも高値で売却された場合、利回りが高くなることがあります。オーナーズブックではこのように想定利回りよりも高くなる可能性があります。ある意味”おまけ的な要素”も期待できるソーシャルレンディングサービスです。

また、投資家同士でコミュニケーションができる機能もあり、他にはないサービスも体験できます。周りにソーシャルレンディングをしている仲間がいない方などはこちらの機能を使って投資家の輪を広げてみても面白いかもしれません。

分配金は3ヶ月に1回になりますが、全融資先が1万円から不動産担保付きに融資できるというのはオーナーズブックの大きな強みです。

クラウドクレジット

 クラウドクレジット
(画像=webサイトより)

クラウドクレジットも2016年の9月から最低投資金額が1万円に引き下げられました。

クラウドクレジットも貸し倒れは発生しておらず、遅延時の対応として、全損となる前にローン対象の拡大や、財産の回収や売却を行ったことによって出資者への還元が行われました。クラウドクレジットでは他では取り扱いがないような”面白い海外のファンドに投資できる”ということで、登録ユーザーが増えているサービスです。

そして、一番の魅力は利回りです。

扱っているファンドの利回りは10%前後が普通で、中には年率13%を超えるファンドもあるのです。年率13%ということは、順調に運用されれば10,000円投資した場合、1年後に1,300円が分配金としてもらえることになります。他のサービスに比べて高利回りです。

ただし、注意してほしいことはその分リスクも高いということです。投資においてリターンとリスクはつねに隣り合わせで、リターンが大きくなれば、その分リスクも大きくなるという性質があります。クラウドクレジットは高利回りではありますが、

・投資先国での法制度変更リスク

・投資先の破綻リスク

・投資先の経済リスク

・為替リスク

など、リスクを考慮しなければなりません。まずは出来るだけ低リスクでソーシャルレンディングを始めるのをおすすめしますが、逆に「少額ならば、少しリスクをとってでも大きなリターンを狙いたい」という肉食系投資家にはオススメです。

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディング
(画像=webサイトより)

SBIソーシャルレンディングは古株の一つで、累計調達金額はすでに1,000億円を超えています。信用と実績を重要視するという方はSBIソーシャルレンディングがオススメです。SBIグループということもあり、安心感、信用度は業界でもトップクラスです。

ただ、その分、利回りが低いファンドも多く、リターンだけを追い求めている方には、少し物足りなく感じる部分もあるようです。どうしてもSBIソーシャルレンディングで投資をしたいけどリターンも欲しいという方は、利回り5%以上のファンドがでてくるのを待ちましょう。

まとめ

ここ数年で多くのソーシャルレンディングサービスが出てきたので、選択肢は非常に増えました。この先も1万円から投資できるサービスはどんどん増えていくでしょう。個人的にはリスクを抑えたい場合は“クラウドバンク”、“オーナーズブック”の2社。そして、リターンを求める場合は“クラウドクレジット”がオススメです。

初心者はまず1万円から投資をしてみて、慣れてきたら投資額を上げていくという流れが一番自然だと思います。

ぜひソーシャルレンディングという新しい投資を楽しみながら経験値を高めていってください。

Fintenna
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