世の中で発行されている法人カードの中でも、オリコ法人カードはコストパフォーマンスが高いことや、起業直後でも審査が比較的甘いことから、おすすめの法人カードと言えるだろう。
オリコカードは、独自のポイントサービス「暮らスマイル」のポイントが貯まりやすいことでも知られている。オリコが発行するおすすめの法人カードとその特徴を紹介し、ポイントサービス「暮らスマイル」の魅力についても詳しく解説する。
オリコカードとは
オリコカードは、日本の大手信販会社「株式会社オリエントコーポレーション」が発行するクレジットカードだ。「オリコ」は同社の略称であるとともに、同社の正式なブランド名でもある。
オリコカードでは個人向けカードに加え、個人事業主・法人向けのカードも発行されている。「オリコカード ザ ポイント」に代表される個人向けカードの主な特徴は、オリコ独自のポイントを貯めやすいことだ。常に1.0%以上の高還元率でポイントを貯められる。
法人カードでも使える
また法人カードの特徴として、起業したばかりの法人代表者でも比較的審査が甘いことや、安い年会費で充実したサービスを受けられることが挙げられる。カードによっては、ポイントプログラムを利用したり、利用可能枠を最大1,000万円まで引き上げたりできることも魅力と言えるだろう。
起業後1年未満でカード審査が不安な経営者や、コストパフォーマンスを重視したい経営者にオリコ法人カードをおすすめしたい。
法人向けのオリコカードは4種類
オリコのビジネスカードは、個人事業主向けが2種類、法人向けが4種類発行されている。法人カードは、経理の合理化や公私の区別の明確化に役立つほか、急な出費への備えにもなるカードだ。ビジネスでもポイントを貯めたい場合や、低コストで福利厚生を充実させたい場合にも便利である。オリコの各法人カードについて、概要を押さえておこう。
EX Gold for Biz M
オリコカードの大きな特徴であるポイントサービスを利用できる、法人代表者向けのカードだ。オリコの法人向けカードの国際ブランドは4種類ともMastercardがだが、「EX Gold for Biz M」のみVISAも選択できる。
申し込みの際に登記簿謄本・事業計画書・決算書などを準備する必要がなく、保証人も原則不要であるため、手続きが簡単で審査に通りやすいことも魅力だ。追加カードを3枚までしか発行できないことから、社員数の少ない中小企業経営者に向いている。オリコのおすすめ法人カードとして、詳しくは後述する。
UPty for Biz M
リボルビング払い専用の、法人代表者向けビジネスカードだ。毎月のカード代金の支払いをリボルビング払いで平準化できるためキャッシュフローが安定し、計画的な事業運営に役立つはずだ。年会費や追加カードは「EX Gold for Biz M」とほぼ同じだが、ショッピング利用可能枠が最大200万円に抑えられており、電子マネー決済には対応していない。
オリコビジネスカードスタンダード
追加カードを20枚まで発行できる、法人向けのカードである。初年度の年会費は無料、2年目以降は1枚につき1,375円(税込)。ショッピング利用可能枠は、最大1,000万円に設定されている。
ポイントサービスは利用できないものの、利用限度額の高さや発行できる追加カード枚数の多さから、社員数の多い法人に適したカードと言えるだろう。各社員の利用明細書を一目で把握したい場合にも便利だ。
オリコビジネスカードGold
「オリコビジネスカードスタンダード」のサービスを、より充実させたカードだ。空港ラウンジサービスやショッピングガードが付帯し、さらに使いやすくなっている。追加カードの2年目以降の年会費が2,200円(税込)かかること以外は、スタンダードタイプとの大きな違いはない。おすすめカードとして、詳細を後述する。
上記4種類の法人カードには、すべて年会費無料でETCカード機能を追加できる。また、簡単に会計帳簿を作成できるクラウド型会計ソフト「freee」の標準プランが、通常に比べて2ヵ月分お得に利用できることも押さえておこう。支払いをカードで一元化すれば、把握しにくい毎月の利用明細書をまとめて確認できるので大変便利だ。
社員数の少ない中小企業向け「EX Gold for Biz M」
オリコが発行する法人代表者向けカード「EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)」は、コストパフォーマンスに優れた法人カードだ。初年度年会費は無料、2年目以降も2,200円(税込)で利用できる。
なぜコスパがよいのか
コストパフォーマンスに優れている理由は、年会費を最小限に抑えながら、充実したポイントサービスを受けられることにある。法人カードでありながら、オリコのポイントプログラム「暮らスマイル」の対象カードに設定されていることは、大きな魅力と言えるだろう。
「Mastercardビジネスアシスト」または「Visaビジネスオファー」が付帯しているゴールドビジネスカードであることも特徴だ。宿泊・飲食・旅行・各種ビジネスサービスなど、日本国内や海外でさまざまな特典を受けられる。出張時の簡単な買い物にも、便利に利用できるだろう。
メンバー会員は最大3名に設定されているため、社員にカードを持たせたい場合でも、追加カードを3枚までしか発行できない。したがって、社員数の少ない中小企業経営者に向く法人カードと言える。なお、追加カードは年会費無料で利用できる。
ショッピング利用可能枠は、最大300万円に設定されている。買い物時にカードをかざすだけで支払いが完了する「Mastercardコンタクトレス」または「Visaタッチ決済」が搭載されているため、決済が簡単かつスピーディーになる上に、少額利用でもポイントを貯めやすい。
国内外の出張でも有効
また、空港ラウンジ無料サービスを利用できることも覚えておこう。国内の主要空港に加え、ホノルル・韓国・仁川の空港ラウンジで、ドリンクサービスや新聞・雑誌閲覧などのサービスを、いつでも無料で利用できる。
カード利用者が多い法人向け「オリコビジネスカードGold」
オリコが発行する法人向けカード「オリコビジネスカードGold(ゴールド)」は、「Mastercardビジネスアシスト」が付帯するゴールドビジネスカードだ。福利厚生プログラム・経理システム・海外進出サポートなど、ビジネスシーンで活用できる多彩なサービスを受けられる。高級レストランでの優待サービスなどは、出張や旅行にも役立つだろう。
最大20名まで持てる
メンバー会員を最大20名まで増やせるため、カードを持たせたい社員が多い法人に向いている。年会費は初年度が無料、2年目以降は1枚につき2,200円(税込)。2年目以降は、追加カードにも年会費がかかることに注意したい。
ショッピング利用可能枠は、1法人につき最大1,000万円と高めに設定されている。法人利用枠の上限を超えない範囲であれば、追加カード1枚ごとに利用枠を設定することができる。
他にも、空港ラウンジを無料で利用でき、電子マネー機能として「Mastercardコンタクトレス」が搭載されているなど、便利な特典や機能が充実した法人カードである。
使えば使うほどお得なポイントプログラム「暮らスマイル」
オリコ独自のポイントプログラム「暮らスマイル」は、多くの魅力的な特徴を備えたポイントサービスだ。法人カードの中では、「EX Gold for Biz M」と「UPty for Biz M」が、暮らスマイルの対象カードに設定されている。
暮らスマイルがおすすめな理由
暮らスマイルでは、カードショッピングで1,000円利用すると1スマイルを貯められる。オリコでは、暮らスマイルとは別のポイントサービス「オリコポイント」も展開しており、1スマイル=5オリコポイントで移行できる。原則として1オリコポイントには1円の価値があるため、暮らスマイルの基本的な還元率は0.5%ということになる。
暮らスマイルで貯めたポイントは、オリコポイントだけでなく、ギフト券や各種ポイントにも交換できる。Tポイント・Pontaポイント・楽天ポイント・Amazonギフト券など、使い勝手の良い主要なギフト券やポイントがそろっている。また、250以上の限定商品に直接交換することもできる。
暮らスマイルの大きな特徴として、ステージがアップするごとにポイントの加算倍率もアップすることが挙げられる。年間の累計利用金額が50万円未満の場合は倍率が1.0倍だが、50万円以上になると1.5倍、100万円以上なら1.7倍になる。累計利用金額が200万円以上になると最高ランクになり、倍率は2.0倍になる。
「EX Gold for Biz M」の会員であれば、上記のポイントアップシステムに加え、さらに20%が加算される。例えば、年間累計利用金額が50万円未満の場合は倍率が1.2倍に、200万円以上の最高ランクステージでは2.2倍に上昇する。
安い年会費で充実したサービスを活用しよう
オリコ法人カードの大きな特徴として、「審査基準の緩さ」と「コストパフォーマンスの高さ」が挙げられる。会社を立ち上げたばかりの法人経営者にとっては、大きなメリットと言えるだろう。
特に、おすすめカードの一つとして挙げた「EX Gold for Biz M」なら、決算書や保証人が原則不要であるため、審査の段階で門前払いになりにくい。安い年会費でゴールドカード並みのサービスも受けられることから、会社経営におけるさまざまな場面で有効活用できるだろう。
「EX Gold for Biz M」は、高い還元率でポイントを貯められるのも魅力だ。オリコのポイントシステムをしっかり理解し、できるだけカードで支払うようにすれば、ステージが上がりポイントが貯めやすくなることも覚えておこう。(提供:THE OWNER)
文・八木真琴(ダリコーポレーション ライター)