毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多くいるかと思われます。

本稿では、読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」にてアクセスの多かった書籍を、金融業界のユーザーに絞って毎月ランキング形式でご紹介しております。皆様の書籍選びの参考になれば幸いです。

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目次

  1. 金融業界ランキング
  2. 朝の習慣で人生は決まる
  3. やれないのは「意志が弱いから」ではない
  4. 創造性はいつでも身につけられる
  5. 未来を制するものがビジネスを制する
  6. 怒りとの付き合い方とは?『アンガーマネジメント』
  7. 編集後記

金融業界ランキング

第1位:『人生を変えるモーニングメソッド』(ハル・エルロッド著、鹿田昌美訳、大和書房)
第2位:『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)
第3位:『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』(ジュリア・キャメロン / エマ・ライブリー著、菅靖彦訳、サンマーク出版)
第4位:『ブレイン メンタル 強化大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)
第5位:『2025年を制覇する破壊的企業』(山本康正著、SBクリエイティブ)
第6位:『アンガーマネジメント』(戸田久実著、日本経済新聞出版)
第7位:『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』(ケリー・マクゴニガル著、神崎朗子訳、大和書房)
第8位:『「話すのが苦手、でも人に好かれたい」と思ったら読む本』(権藤優希著、きずな出版)
第9位:『科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子著、サンマーク出版)
第10位:『なぜネギ1本が1万円で売れるのか?』(清水寅著、講談社)

※本の要約サイト「flier(フライヤー)」の有料会員のうち、金融業界に所属するユーザーを対象にした、2021年1月の閲覧数ランキング

朝の習慣で人生は決まる

2021年1月、金融業界にお勤めの方から最も読まれたのは『人生を変えるモーニングメソッド』です。新年になったこともあり、生活習慣の改善につながる書籍が大きく注目を集める結果になりました。

リモートワークが増えてきたことで、生活リズムを自主的に整える必要性が、これまで以上に増してきています。「早起きは三文の徳」「一日の計は朝にあり」ということわざが示しているように、どのように朝を過ごすかで、その日の調子は決まるもの。とはいえ、頭ではわかっていても、なかなか早起きが続かない方も多いはず。

本書は、「朝活」をうまく日常に取り入れたい方にとって、必須の一冊といえるでしょう。決して奇をてらった内容ではなく、紹介されている手法の多くは、誰でもいつでもできるもの。だからこそ、効果を発揮するのです。

いまいる場所でキャリアアップしていくためにも、新たなチャレンジをするためにも、時間の有効活用は必須です。「今年こそは……!」と志す方に、ぜひお読みいただければと思います。


人生を変えるモーニングメソッド
人生を変えるモーニングメソッド
ハル・エルロッド、鹿田昌美(訳)
出版社:大和書房
発売日:2017年03月05日
ジャンル:スキルアップ・キャリア、自己啓発・マインド

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やれないのは「意志が弱いから」ではない

第2位の『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』も、習慣に関わる一冊です。「やろうと思っていたのに、面倒になってしまった」「わかっているのにできない」ということは、誰でも身に覚えがあるはず。しかしそんなとき、ダメな自分を責めてしまうと、ますます行動できなくなってしまいます。

本書はそうした思い込みを退け、「行動できる人」になるためのものです。ケンブリッジ大学院で心理学を専攻し、現在は教育分野に携わる著者・塚本亮氏によると、行動できないのは「意志が弱いから」ではなく、行動できる人になるための「習慣」を知らないだけだといいます。

「すぐやる人」になるためには、自分の意志や感情だけではなく、「環境」(=仕組み)を整えることが重要です。「自分はやれない人だ」と考えているのであれば、まず本書をお手にとっていただき、1ページめくるところから始めてみてください。それが「すぐやる人」になるための大きな一歩となるはずです。

「すぐやる人」と「やれない人」の習慣
「すぐやる人」と「やれない人」の習慣
塚本亮
出版社:明日香出版社
発売日:2017年01月21日
ジャンル:自己啓発・マインド、生産性・時間管理

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創造性はいつでも身につけられる

第3位『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』は、1992年にアメリカで発売され、今や世界40カ国、400万部をこえる超ロングセラー『ずっとやりたかったことを、やりなさい』シリーズの最新作です。今作は、とくに定年退職したシニア世代・定年退職準備世代に向けて書かれています。

誰であっても、働いている人であれば、いずれ退職を迎えることになります。仕事をやめると、それまであった毎日のルーティンが崩れ、生活は一変します。社会から取り残されてしまう不安や、将来の恐れに対してどう向き合えばいいのか? 私たちは遅かれ早かれ、こうした悩みと向き合わなければなりません。

著者ジュリア・キャメロン氏とエマ・ライブリー氏が導き出した解決策は、自分の中の「創造性」を見つけることでした。やりたいと思っていても、なかなか取り組めなかった夢にチャレンジするために、本書は4つのツールを提供します。読み進めていくうちに、自分の中の創造性が掻き立てられてくるでしょう。

シニア世代でなくても、現在のキャリア以外のアイデンティティや、自分の創造性を発揮するフィールドについて考え始めたい方に、本書をおすすめいたします。

いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。
いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。
ジュリア・キャメロン、エマ・ライブリー、菅靖彦(訳)
出版社:サンマーク出版
発売日:2020年08月20日
ジャンル:自己啓発・マインド、リベラルアーツ

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未来を制するものがビジネスを制する

ここからは、第4位以下から注目の書籍をピックアップしていきたいと思います。

第5位『2025年を制覇する破壊的企業』は、とりわけ証券・保険関連企業にお勤めのユーザーから多く読まれた一冊。グーグルで勤務し、現在はベンチャー投資家など数多くの肩書を持つ著者・山本康正氏が、世界最先端11社(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Netflix、テスラ、インポッシブル・フーズ、ロビンフッド、クラウドストライク、ショッピファイ)の動向を詳細に分析し、今後5年間で起こるメガトレンドを予測しています。

本書によると、11社が生み出すメガトレンドとは、「業種の壁崩壊とコングロマリット化の再来」、「ハードでもソフトでもなく体験が軸になる」、そして「データを制するものが未来を制す」の3つに集約されます。この予測を間違えた企業は淘汰されかねません。5年後を生き抜くための方法を考えるうえで、有益なヒントを与えてくれる一冊です。

2025年を制覇する破壊的企業
2025年を制覇する破壊的企業
山本康正
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2020年11月15日
ジャンル:経営戦略、起業・イノベーション、産業・業界、グローバル、テクノロジー・IT、サイエンス、トレンド

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怒りとの付き合い方とは?『アンガーマネジメント』

一方で、銀行関連企業のユーザーから注目を集めたのが、第6位『アンガーマネジメント』。怒りに関する基礎知識だけでなく、自分自身の怒りや他人の怒りに巻き込まれたときの対処法、さらにはよい叱り方と悪い叱り方の分別まで解説されており、これ一冊で重要なポイントをカバーできるようになっています。

コールセンターやお客様のクレーム対応の担当者なら、すぐに本書の内容は役に立ちますし、ちょっとした周囲の言動にストレスを感じている人も、本書を参考にアンガーマネジメントへ取り組めば、いまよりもっと穏やかに暮らせるようになるでしょう。

怒りというのは自然な感情です。大事なのは、怒りと「うまく付き合う」こと。自分自身とうまく向き合えば、相手と向き合う余裕も生まれます。仕事もプライベートも好転させたいという方はもちろん、会社のなかの「怒り」をどう扱っていけば頭を悩ませているマネジメント層の人にとっても、本書は有益な知見を与えてくれます。

アンガーマネジメント
アンガーマネジメント
戸田久実
出版社:日本経済新聞出版
発売日:2020年03月13日
ジャンル:自己啓発・マインド、リーダーシップ・マネジメント、健康・フィットネス、トレンド

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編集後記

1年のはじめということもあり、習慣形成に関わる書籍が多くランクインしました。そのなかで、『科学がつきとめた「運のいい人」』が、2カ月連続でトップ10に入っています(第3位→第9位)。来月はどのような本が上位に入るのか、引き続き注目してまいりたいと思います。

本の要約サイト「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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