計画的に貯金するのは難しいですよね。「貯金ゼロを脱したい!」と思っていても、まず何から始めれば良いかわからないこともあるでしょう。この記事では、金融資産に関する統計データを紹介した上で、貯金体質になるための具体的な方法を紹介します。貯金体質になりたい人はぜひ参考にしてください。

貯金していない人の割合

貯金ゼロの人が貯金体質になるためにできることは?
(画像=(画像=PIXTA))

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2019年)」をもとに、年代別の金融資産非保有割合を紹介します。自分の年代と照らし合わせながら読んでみてください。

<年代別金融資産非保有割合>

二人以上世帯と単身世帯を比較すると、どの年代でも、単身世帯の方が金融資産を持っていない人の割合が高くなっています。

二人以上世帯には、子どものいる世帯も含まれています。二人以上世帯の30代・40代で、特に金融資産非保有割合が低いことも考慮すると、教育資金等の必要性から貯金をしている傾向があると考えられます。

一方単身世帯は、老後に向けて貯金する必要があるとはいえ、それ以外では比較的自由にお金を使っているのかもしれません。

※金融資産とは、事業を除く家計の金融資産全般を指す。預貯金・保険(生命保険・損害保険・個人年金保険)・有価証券(債券・株式・投資信託)・財形貯蓄・金銭信託等。ただし、手許現金と貴金属は除く。預貯金については、普通預金・定期預金の区分にかかわらず、運用目的で蓄えているもののみを指す。日常的な出し入れ・引き落としに備えている預貯金は含まない。

貯金できない理由

貯金できない理由はシンプルで、「収入をすべて使ってしまっている」からです。

貯金の難易度は、住んでいる地域や年収、実家暮らしか一人暮らしかといった要因で変わってきます。そのため、貯金がゼロだからといって自分を責める必要はありません。

大切なのは、貯金できない理由を自分なりに分析することです。例えば、下記のような理由があるかもしれません。

<貯金ができない主な理由>

  • 飲み会に誘われたら基本断らないことから、飲み会代が多い。
  • 外回りの途中、ついついカフェに立ち寄ってしまう。
  • ペットボトルのお茶やジュースを買う習慣があり、飲み物代がかさんでいる。
  • コンビニによく行き、お菓子などを購入してしまう。
  • 趣味のためには惜しみなくお金を使いたくなる。
  • 帰り道にショップが多い道を通るため、ウィンドウショッピングのつもりが買い物をしてしまう。
  • 残高に余裕があると、気がゆるんで「自分へのご褒美」を買ってしまいがち。

貯金体質になるための4ステップ

何も行動を起こさなければ、貯金ゼロの状態をなかなか脱することができません。続いては、貯金体質になるための4つのステップを紹介します。貯金体質になりたいと思うなら、小さな一歩でもいいので行動を起こすことが大切です。

●ステップ1:なぜお金を貯めたいのかを明確にする

まず、貯金の目的を考えてみましょう。

「結婚式をしたい」「将来マイホームを買いたい」「子どもがほしい」「両親の介護費用を貯めたい」「自分の老後に備えたい」など、目的は人それぞれです。また、「リストラや倒産、病気、ケガなどのリスクに備えたい」というのも貯金の目的としてあげられます。

最初に目的を決めることで、必要な貯金額をイメージしやすくなるでしょう。

●ステップ2:収支を把握する

次のステップでは、現在の収入と支出を把握します。

最近では、レシートを自動で読み取ってくれる家計簿アプリもあります。自分なりの方法で、最低1ヶ月は家計簿をつけ、何にどのくらいお金を使っているのかを把握しましょう。

●ステップ3:必要のない支出を省く

自分が何にどのくらいお金を使っているかがわかったら、続いては必要のない支出を削減する方法を考えます。

お金の使い道ごとに、自分にとって意味のある支出なのか、改めて考えてみましょう。例えば同じ飲み会代でも、「参加してよかったと思える楽しい飲み会」と「付き合いで参加したもののあまり楽しめなかった飲み会」があるとすれば、後者は削減する方法を検討してみましょう。

このほかにも「ペットボトルのお茶やジュースは買わず、マイボトルを持ち歩く」「ショップが多い道は通らない」など、自分にとって意味のない支出を削減する工夫をしてみてください。

●ステップ4:貯金の仕組み化をする

必要のない支出を省くと、1ヵ月で貯金できる金額が大体わかります。最後に、貯金できる金額を給与振り込み後に貯金用口座に移動させる仕組みを作りましょう。そうすれば、使い込んでしまう心配がなく、残高でやりくりするだけで自動的に貯金できます。

意志の力に頼っても、貯金はなかなか継続できません。貯金を仕組み化することで、効率的に貯金を継続できます。

最初は「毎月1万円」など無理のない金額設定でもかまいません。貯金用の口座を作り、資金移動の仕組みを作りましょう。

将来のために貯金体質になろう

人生100年時代を迎えつつある昨今、将来を見据えた貯金は計画的にしたいものですよね。貯金体質になるためには、貯金の目標を明確にし、現状の収入・支出を把握することが必要です。その上で、貯金を仕組み化し、無理なく継続しましょう。

木崎涼(ファイナンシャルプランナー)

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    二人以上世帯 単身世帯
    20 代 22.9% 45.2%
    30 代 15.8% 36.5%
    40 代 18.7% 40.5%
    50 代 21.8% 37.2%
    60 代 23.7% 29.8%
    70 代以上 31.1% -