つみたてNISAを始めようと思っても、どこの金融機関を選べばいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。つみたてNISAの金融機関は1人1つしか選べませんので、よく考えて選びたいところです。大手ネット証券の「SBI証券」でつみたてNISAを始める場合のメリットや注意点、具体的な始め方について解説していきます。

目次

  1. つみたてNISAの口座選びのポイント
    1. つみたてNISAとは
    2. 一般のNISAやiDeCoとの違い
    3. つみたてNISAに向いている人
    4. つみたてNISAの口座を選ぶときに重視したいポイント
  2. SBI証券はどんな特徴がある証券会社?
    1. SBI証券とは
  3. つみたてNISAでSBI証券を選ぶメリット
    1. SBI証券を選ぶメリット1:商品ラインナップ
    2. SBI証券を選ぶメリット2:Tポイントが貯まる&使える
    3. SBI証券を選ぶメリット3:投資信託の積立サービスが充実
    4. SBI証券を選ぶメリット4:住信SBIネット銀行との連携
    5. SBI証券を選ぶメリット5:口座開設の特典
    6. SBI証券を選ぶメリット6:受けられるサポート
    7. SBI証券を選ぶメリット7:つみたてNISA以外にも使い勝手がいい
  4. SBI証券のデメリット
    1. SBI証券のデメリット1:インターネット上での取引になる
    2. SBI証券のデメリット2:Tポイントを使わない人には他社の方が魅力的かも
    3. SBI証券のデメリット3:投資先をすでに決めている場合は、口座開設前にラインナップを要チェック
  5. SBI証券でつみたてNISAの口座を開設する方法
    1. つみたてNISAの始め方
    2. つみたてNISAの口座開設手順と取引方法
  6. まとめ:SBI証券はつみたてNISAにも利用しやすい有力候補

つみたてNISAの口座選びのポイント

まずは、つみたてNISAがどのような制度なのか整理しておきましょう。

つみたてNISAとは

つみたてNISAは、国が投資を促すために用意した税制優遇制度の1つです。通常、投資で利益が出た場合はその利益に対して約20%の税金がかかります。ですが、つみたてNISAを利用していれば、その税金が非課税になります。

つみたてNISAはその名の通り、少額ずつコツコツと積み立てていくタイプの投資が対象になっています。そのため、投資できる金額は毎年40万円まで、投資できる期間は20年間、投資できる対象商品は、金融庁が「長期・積立・分散投資に適している」と認めた投資信託と一部のETFのみという制限があるのが特徴です。

一般のNISAやiDeCoとの違い

・NISAとつみたてNISA

「つみたてNISA」とは別に、一般NISAと呼ばれる「NISA」もあります。こちらも、投資で得た利益が非課税になるという点では同じです。ただ、一般NISAは非課税で投資できる枠が毎年120万円まで、期間は最長5年間で、つみたてNISAより1年あたりの金額が大きく対象期間は短く設定されています。積立投資でなくても対象になり、投資できる先も投資信託だけでなく日本株、外国株などさまざまな銘柄から選択できます。

・iDeCoとつみたてNISA

投資の税制優遇制度には「iDeCo」もあります。つみたてNISA同様、基本的に長期間に渡って同額をコツコツと積み立てていく投資が対象になります。

つみたてNISAはいつでもお金を引き出すことができますが、iDeCoは原則60歳まで引き出せません。その代わり、投資の利益が非課税になるだけでなく、掛金の全額が所得控除になる、受け取るときにも控除の対象になるなど、NISAを上回る税制上のメリットがあるのが特徴です。

つみたてNISAに向いている人

つみたてNISAを利用した投資に向いているのは次のような方です。

  • 銘柄選びに自信がない投資初心者
  • 少額からコツコツと投資に取り組みたい人
  • 自分のお金を好きなタイミングで引き出せないことに不安を感じる人

つみたてNISAの口座を選ぶときに重視したいポイント

つみたてNISAを始めるなら、銀行や証券会社などで口座を用意する必要があります。つみたてNISAを利用できるのは1人につき1つの金融機関、1つの口座だけです。どの金融機関で口座開設するべきなのか、次のような点を比較して検討したいところです。

・口座選びのポイント1:選べる投資先(銘柄数やラインナップ)

つみたてNISAの投資先は、金融機関によって選べる数も選べる銘柄の中身もまったく違います。数で言えば、100本以上の投資信託から選べる証券会社もあれば、1本~3本という証券会社もあります。

投資したい銘柄が決まっている場合、それが選択できるか事前に確認しておく必要があります。まだ決まっていない場合は、あとから金融機関の変更をせずに済むよう、できるだけ選択肢が多い会社を選んでおくのがおすすめです。

・口座選びのポイント2:投資しやすさ

当然ですが、証券会社によって利用できるサービスや受けられるサポートが違います。最低投資額、積立の頻度、投資資金の引き落とし先などつみたてNISAに取り組むうえで必要な設定がどこまで可能なのか、どんなサービスがあるのか確認しておきましょう。

投資初心者は特に、相談サービスや無料セミナー、選びやすい銘柄検索システムなど投資を始めやすいサポートがあるかどうかも要チェックです。

・口座選びのポイント3:貯まる&使えるポイント(貯まるポイントの種類や還元率)

よりお得に投資をしたい方にとっては「ポイント制度」も要確認項目の1つです。最近は投資信託の購入でポイントが貯まったり、買い物で貯めたポイントで投資信託が購入できたりする証券会社が増えています。貯まるポイントの種類や、どれくらいの利用で何円分のポイントが貯まるのか、確認しておくとよいでしょう。

ちなみに、一般的に投資に利用する金融機関を選ぶときに重要なポイントとなる「手数料」は、つみたてNISAの場合、金融機関による違いはありません。ただ、つみたてNISA以外の投資も今後考えていきたいという方は、手数料や投資信託以外の商品ラインナップについてもチェックしたうえで選んでおくと、あとから新しく口座を追加したり使い分けたりする手間が省けるでしょう。

SBI証券はどんな特徴がある証券会社?

では、つみたてNISAに取り組むための金融機関として「SBI証券」はどうなのか、詳しく見ていきましょう。

SBI証券とは

SBI証券は、日本国内のインターネット証券会社の中でもトップクラスの利用者数を誇る、大手証券会社です。

インターネットでの取引をメインとしているため、普段の生活では見かけたことがないかもしれません。実際の店舗がない分、一般的な証券会社に比べて店舗の賃料や人件費を抑えることができるため、手数料が比較的安い傾向があるのがインターネット証券の特徴です。

SBI証券は東証1部上場企業である「SBIホールディングス」の主要企業で、同グループには住信SBIネット銀行やSBI損害保険、モーニングスター、「ひふみ投信」のレオス・キャピタルワークスなど金融関連企業が多数あります。

つみたてNISAでSBI証券を選ぶメリット

SBI証券でつみたてNISAを利用するメリットは、次のとおりです。

SBI証券を選ぶメリット1:商品ラインナップ

SBI証券のつみたてNISAは、投資先として選べる銘柄数が多いのが特徴です。2020年11月16日現在は「168本」から選べます。それだけあれば、投資先の資産、エリア、運用方針、手数料などさまざまな点を考慮して納得いく銘柄を見つけやすいでしょう。

SBI証券を選ぶメリット2:Tポイントが貯まる&使える

SBI証券で投資をすると、Tポイントを貯めることができます。新規口座開設で100ポイント、投資信託の保有残高に応じて年率0.1%など取引に応じてポイント獲得条件が決まっています。手持ちのTカードを登録すれば、SBI証券で貯めたポイントを街中での買い物に利用したり、買い物で貯まったポイントで投資をしたりできるようになります。

SBI証券を選ぶメリット3:投資信託の積立サービスが充実

つみたてNISAをいくらから始められるかは、証券会社によって異なります。SBI証券は月100円から始められますし、貯まっているTポイントでも投資可能なので、まだ投資に不安がある初心者でも始めやすいでしょう。

また、積立の頻度を「毎月・毎週・毎日」の3択から選べる、つみたてNISAの非課税投資枠を最大限活用するための「NISA枠ぎりぎり注文」という注文方法があるなど、投資信託の積立に関するサービスも充実しています。

SBI証券を選ぶメリット4:住信SBIネット銀行との連携

同グループのインターネット銀行「住信SBIネット銀行」と連携させて使うこともできます。銀行内で「SBIハイブリッド預金」という口座にお金を入金すると、自動的に証券の買付余力として反映され、投資した代金がここから支払われるようになります。

預金と投資用資金の移動の手間が省けるうえ、預金の金利が普通預金の年0.001%の10倍、年0.01%にアップします。ちなみに、銀行口座と証券口座の同時開設もSBI証券のホームページから可能です。

SBI証券を選ぶメリット5:口座開設の特典

SBI証券では時期によっては「新しく口座を開設する人」や「つみたてNISAを始める人」を対象にしたキャンペーンを行っていることがあります。2020年12月31日までは、つみたてNISAを始めて所定の条件を達成した人に総額50万円が当たるキャンペーンなどが開催中です。

SBI証券を選ぶメリット6:受けられるサポート

インターネット証券では、情報収集、銘柄選び、購入の判断などを基本的に自分で行っていくことになりますが、初心者の方はそれを難しく感じるかもしれません。SBI証券では誰でも始めやすいよう、つみたてNISAについての動画セミナー、質問に答えるとAIが最適な投資信託を提案してくれるサービス、投資信託の積立に特化したスマホアプリなどが利用できるようになっています。

SBI証券を選ぶメリット7:つみたてNISA以外にも使い勝手がいい

SBI証券は、取扱商品の豊富さや手数料の安さなどから、つみたてNISA以外で利用する際も使いやすい証券会社であると言えるでしょう。いずれはつみたてNISA以外の投資にも挑戦したいと考えている方にも便利です。

SBI証券のデメリット

SBI証券は基本的にメリットが多いです。ただ、だからといってすべての人にとって最高とは限りません。デメリットや注意点についても知っておきましょう。

SBI証券のデメリット1:インターネット上での取引になる

ほとんどがインターネットでの手続きになりますので、パソコンやスマホの操作が苦手な方や、直接人と話して相談しながら進めたい方にとっては不便に感じるかもしれません。SBIマネープラザなどお店で相談できるサービスもありますが、店舗数は多くないのでお住まいの場所によっては利用が難しいこともあります。

SBI証券のデメリット2:Tポイントを使わない人には他社の方が魅力的かも

近年、投資でポイントが貯まる、貯まったポイントが使えるという証券会社は増えています。Tポイントを積極的に貯めていて、利用する機会がある方にはSBI証券がおすすめですが、たとえば楽天市場をよく使う方なら楽天スーパーポイントが貯まる楽天証券など、よく利用する店によっては他社のポイント制度の方がお得に利用できる場合もあります。自分の生活スタイルやポイント還元率を比較して検討しましょう。

SBI証券のデメリット3:投資先をすでに決めている場合は、口座開設前にラインナップを要チェック

「どうしてもこの銘柄に投資したい」といったお気に入りの銘柄がある方は、それがSBI証券で扱われているのか念のため確認しておいた方が安心です。選べる数は多いとはいえ、他社で購入できる銘柄をすべて網羅していているわけではありません。購入したい銘柄がない場合、SBI証券は魅力的に映らないかもしれません。

SBI証券でつみたてNISAの口座を開設する方法

では、SBI証券でつみたてNISAを始めたいと思った場合、どのような手続きが必要になるのか見ていきましょう。

つみたてNISAの始め方

つみたてNISAを始めるには、以下のような手続きが必要です。

(1)金融機関を選んで、口座開設手続き
(2)投資する銘柄を選んで、購入手続き

つみたてNISAは毎回同額をコツコツと積み立てていく投資ですので、最初の購入時に一度設定しておけば、あとは特に何もしなくても自動的に毎回の買付が行われます。積立開始後は、あせらずじっくりと長期的な視点で、値動きの推移を見守ります。

つみたてNISAの口座開設手順と取引方法

SBI証券でつみたてNISAを始める場合の具体的な手続き方法を紹介します。

・口座開設手続き

つみたてNISAの取引をするにはNISA口座が必要ですが、NISA口座を用意するためには「総合口座」の開設が必要です。SBI証券では、証券総合口座(SBI証券で扱うさまざまな投資に利用できる口座)を開設するときに、NISA口座(NISAとつみたてNISA専用の口座)の同時開設も選択することができます。

総合口座の開設申込はSBI証券のホームページから手続きできます。申込画面で「つみたてNISAに申し込む」という欄にチェックを入れ忘れないよう気を付けましょう。

手続きの過程で本人確認書類を送付しますが、「郵送」ではなく「WEBでアップロード」を選ぶと時間や手間を省けます。最短2営業日でNISA口座での取引をスタートできるようになります。

・購入手続き

口座の準備が済んだら、次は投資する銘柄を選んで購入する手続きです。SBI証券の銘柄検索画面で、選べる銘柄を一覧したり条件を絞って検索したりできます。その中から投資先を選び、「つみたてNISA買付」というボタンをクリックしましょう。

すると、積立の頻度を「毎月・毎週・毎日」から選んだり、毎回の積立金額を設定したりする画面に移ります。ここで設定を済ませ、目論見書(投資先の概要や重要事項について説明する書面)を確認したら、「確定する」というボタンを押して完了です。

まとめ:SBI証券はつみたてNISAにも利用しやすい有力候補

つみたてNISAは、国が用意した税制優遇制度の中でも特に投資初心者でも始めやすい特徴があります。つみたてNISAの口座開設先としてSBI証券を選べば、少額から始められ、ポイントも利用できるため、より投資に対するハードルは低くなるでしょう。選べる投資先も多く、つみたてNISA以外の投資をするにも便利なので、初心者だけでなくこれから本格的に取り組みたい方にとっても使いやすいでしょう。

ばばえりFP事務所 代表 馬場 愛梨
関西学院大学商学部卒業後、銀行にてクレジットカードやカードローン、投資信託などの金融商品を扱う窓口営業に従事。 その後、不動産会社や保険代理店での勤務を経て、独立。 お金にまつわる解説記事を数多く執筆。保有資格:AFP、証券外務員一種、秘書検定1級

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