積立NISAは楽天とSBIのどっちで始めるべき?両社を徹底比較・使い分け方もご紹介
(画像=ZUU online編集部)
積立NISAを始めるなら楽天証券?それともSBI証券?
つみたてNISAの口座を開設できるのは1人1口座だけだし...どっちの方がおすすめなの?
そんなお悩みを持つ方のために、両社を比較した結果を一覧にしてみました!

\10項目以上で比較した記事はこちら/

楽天証券とSBI証券のつみたてNISAの比較表

つみたてNISAは資産形成をする手段として金融庁が推進する、少額投資非課税制度です。

基本的な制度については両社に違いはありません。

積立NISAの制度
証券会社 楽天証券
利用できる方 日本にお住まいの20歳以上の方
つみたてNISA開設数 1人1口座
※一般NISAとの併用不可
非課税投資枠 毎年40万円まで
非課税期間 最長20年間
投資対象商品 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
公式サイト 口座開設をする 口座開設をする
参照:つみたてNISAの概要 - 金融庁

大切なのは両社が提供しているつみたてNISAにおけるサービスの違いです。以下が楽天とSBIの特徴をまとめた比較表なので確認してみましょう。

楽天とSBIの積立NISA 比較表一覧
証券会社 楽天証券
証券総合口座開設数 714万口座 801万口座
つみたてNISA開設数 199万口座 97万口座(※)
取引手数料 無料 無料
運用手数料 投資する商品による 投資する商品による
対象銘柄 182 184
対象銘柄の特徴 「らくらく投資専用」の商品は楽天のみで積立可能 「SBI・Vシリーズ」はSBIのみで積立可能
積立できる金額 100円~33,333円/月 100円~33,333円/月
積立できる頻度 毎日/毎月 毎日/毎週/毎月
連携できる銀行 楽天銀行 住信SBIネット銀行
銀行と連携するメリット 金利が0.10%に(マネーブリッジ) 金利が0.01%に(ハイブリッド預金)
積立できるクレカ 楽天カード タカシマヤカード
TOKYUカード
クレカ積立のメリット 楽天カードで1% または 0.2%還元 TOKYUカードで0.5%還元
貯まるポイント 楽天ポイント Tポイント/dポイント/Pontaポイント
※いずれか1つを選べる
クレカ積立時のみVポイント
公式サイト 口座開設をする 口座開設をする
細かな違いはありますけど、大きな差はほとんどないかもしれませんね。
そうなんです!楽天とSBIは両社ともトップクラス。僅差だからこそ、悩む人が多いんです...
楽天とSBIの共通点
  • 口座開設数は業界最多水準!
  • 取引手数料は無料!
  • 取扱銘柄数も業界最多水準!
  • 銀行との連携で金利がアップする!
  • クレカ積立に対応している!

\どちらかの証券会社をもっと知りたい方に/

積立NISAの手数料は両社にほぼ差がない

つみたてNISAでは口座開設手数料や口座維持費はかかりませんので、発生する手数料は以下の4つだけです。

つみたてNISAの手数料
  • 購入時手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保額
  • 解約手数料
積立NISAの手数料で比較
証券会社 楽天証券
購入時手数料 無料 無料
売却手数料 無料 無料
信託報酬 投資する商品による 投資する商品による
信託財産留保額 投資する商品による 投資する商品による

取引手数料(購入・売却時にかかる手数料)は、楽天証券とSBI証券の両社ともに無料です。そのため発生する費用は信託報酬(運用してもらうために支払う手数料)と信託財産留保額(解約してもらうために支払う手数料)だけです。

しかし、人気のおすすめ商品(eMaxis slimシリーズなど)は信託財産留保額が無料の場合が多いので、基本的には注目すべきなのは信託報酬のみとなります。

信託報酬は投資する商品によって異なる手数料で、取引をする金融機関によっては異なりません。

「楽天とSBIで同じ商品を購入したのに、各社で信託報酬が違う!」ということは起きないというわけですね。

商品によって手数料が異なるということは、「証券会社で投資できる銘柄の手数料が安いか」が次に重要なテーマとなります。結論としては、両社とも信託報酬の最安は0.0938%なので両社の手数料にはほとんど差がありません

積立NISAの品揃えで比較

つみたてNISAの投資対象は、金融庁が長期での積立投資による資産形成に適していると認めた215本の投資信託です。
金融庁公式サイト(参照日:2022/10/09)

しかし、実際に投資ができるのは積立NISA口座を開設した金融機関で取扱がある銘柄のみです。

そのため取扱商品数が多い金融機関を選ぶことが大切なポイントとなりますが、両社はどちらも業界内で最多水準の商品数を取り扱っているためその点は心配ありません。

楽天証券およびSBI証券のつみたてNISA対象銘柄の取扱数は以下の通りです。

つみたてNISA対象銘柄の取扱数(2022/10/09時点)
証券会社
取扱銘柄数 182本 184本

取扱銘柄数はSBIの方が楽天よりもが2本多いだけなので、ほとんど違いはありません。

しかし、内訳を見ると楽天だけでしか投資できない商品、SBIだけでしか投資できない商品がありますので、次はその違いも深掘っていきましょう。

らくらく投資を積み立てできるのは楽天だけ

楽天証券の積立NISAでは投資できるがSBI証券の積立NISAでは投資できないファンドは7本あります。

楽天証券なら積み立てできる銘柄
ファンド名 信託報酬
(税込/年)
信託財産
留保額
運用会社
【らくらく投資専用】
楽天・資産づくり
ファンド
(のんびりコース)
0.40% なし 楽天投信
【らくらく投資専用】楽天・資産づくりファンド(じっくりコース) 0.40% なし
【らくらく投資専用】楽天・資産づくりファンド(なかなかコース) 0.40% なし
【らくらく投資専用】楽天・資産づくりファンド(しっかりコース) 0.40% なし
【らくらく投資専用】楽天・資産づくりファンド(がっちりコース) 0.40% なし
キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用) 1.078% なし キャピタル・インターナショナル
LOSA 長期保有型国際分散インデックスファンド(LOSA 投資の王道) 0.5335% なし PayPayアセットマネジメント

「らくらく投資専用」ファンドとは、初心者でも簡単に資産形成が目指せる、楽天証券でのみ取扱がある商品です。

らくらく投資
引用:らくらく投資 - 楽天証券

自分の性格や好みに合わせて、「のんびり」「がっちり」など複数のプランの中から、自分に合った中長期的な運用をお任せできる人気の商品です。「投資を始めたいけど何から始めたら良いのかわからないから、らくらく投資を始めたい」という初心者の方は、楽天証券で積立NISAを始めるのがおすすめです。

SBI・Vシリーズに投資したいならSBI

SBI証券の積立NISAでは投資できるが楽天証券の積立NISAでは投資できないファンドは9本あります。

SBI証券なら積み立てできる銘柄
ファンド名 運用会社 信託報酬(税込/年) 信託財産留保額(税込)
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2065(将来設計(ベーシック) フィデリティ投信 0.36~0.39%程度 なし
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2070(将来設計(ベーシック) 0.36~0.39% なし
三井住友TAM-SBI資産設計オープン(つみたてNISA対応型) (愛称:スゴ6) 三井住友トラスト・アセットマネジメント 0.55% 0.1%
Smart-i Select 全世界株式インデックス りそなアセットマネジメント 0.1144% なし
Smart-i Select 全世界株式インデックス(除く日本) 0.1144% なし
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・全世界株式) SBIアセットマネジメント 0.1338%程度 なし
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・全米株式) 0.0938%程度 なし
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・S&P500) 0.0938%程度 なし
PayPay-PayPay投信 日経225インデックス PayPayアセットマネジメント 0.143% なし

特に、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドとSBI・V・全米株式インデックス・ファンドは信託報酬が0.0938%程度とSBI証券では最安値です。楽天証券の積立NISAには0.0938%の信託報酬で運用できる全米株式型のファンドはない(楽天証券で信託報酬が同水準の銘柄はS&P500型のファンドしかない)ので、SBI・Vシリーズに投資したいならSBI証券がおすすめです。

積立方法で比較

つみたてNISAを長期で無理なく続けられるために重要な積立方法の自由度を楽天証券とSBI証券で比較します。

積立方法で比較
証券会社 楽天証券
最低投資額 100円 100円
設定できる積立頻度 ・毎日
・毎月
・毎日
・毎週
・毎月
決済方法 ・現金(※)
・クレジットカード
・電子マネー(楽天キャッシュ)
・現金(※)
・クレジットカード
対象クレカ 楽天カード タカシマヤカード
TOKYUカード
投信残高へのポイントの付与 あり あり
ポイント投資 不可
※現金決済とは、あらかじめ証券総合口座に入金された資金での決済のことです

SBI証券は毎日/毎週/毎月すべての積立頻度に対応している一方で、楽天証券は毎週には対応していないためSBI証券の方が積立頻度の自由度は高いです。

積立頻度について

つみたてNISAは長期投資前提で考えるため、実際のところどれを選んでもリターンに大きな差はありません。 厳密に言えば「毎日」のように細かいタイミングで購入するほどリスク分散になりますが、実際のところそれほど大きな差異は発生しません。 特別なこだわりがなければ、どこの証券会社でも利用しやすい「毎月」の積立のほうが取引明細も少なくて済んでわかりやすいかもしれません。決済方法によって積立頻度が毎月1回しかできないケースもあるので、積立頻度よりも、むしろ決済方法を優先して考えてもよいでしょう。

積立NISAのクレカ積立なら楽天がおすすめ

楽天証券とSBI証券は、つみたてNISA口座でクレジットカード積立を利用することができます。

クレジットカード積立とは、提携するクレジットカードを投信積立の決済に利用することです。

買付額に対し提携ポイントが付与されるため、お得に投資できるとして人気が高い投資方法です。両社のとクレジットカード積立の概要を以下で確認しましょう。

積立NISAのクレカ積立で比較
証券会社 楽天証券
利用できるクレジットカード 楽天カード TOKYUカード/タカシマヤカード
積立可能額 毎月100円~5万円 毎月100円~5万円
付与されるポイント 楽天ポイント Vポイント
ポイント付与率 買付額の1% または 0.2% 0.5%
※カードのランクごとに異なる(最大2.0%)

楽天証券の場合はクレジットカードでどの商品を積立するかによって還元率が異なります。クレジットカードのランクでは還元率は変わりません。

楽天証券のクレカ積立の還元率
  • 信託報酬のうち楽天証券が受け取る手数料が年率税込0.4%以上のファンド
    →1.0%還元
  • 信託報酬のうち楽天証券が受け取る手数料が年率税込0.4%未満のファンド
    →0.2%還元

一方で、SBI証券の場合はどのクレジットカードで積立をするかによって還元率が異なります。投資する商品によって還元率は変わりません。

年会費が無料のクレジットカードを利用したい場合は、楽天証券×楽天カードの組み合わせの方がおすすめです。

楽天なら電子マネーの楽天キャッシュでも決済できる

楽天証券ではクレジットカードのほか、電子マネーの楽天キャッシュでもつみたてNISAの決済が可能です。

楽天キャッシュとは楽天のあらゆるサービスで利用できるオンライン電子マネーです。

楽天キャッシュ決済の上限額である毎月5万円までなら、取引に応じて楽天ポイントが最大1.0%還元(2022年12月買付分まで)されるため非常におすすめです。

楽天キャッシュ積立によるポイント還元率
  • 楽天カードから楽天キャッシュにチャージした場合:チャージ額の0.5%
  • 楽天キャッシュで投信の買付を行った場合:買付額の0.5%(2022年12月買付分まで)

合計1.0%の楽天ポイントが還元される!

ちなみに、SBI証券では電子マネーを利用した決済はできません。

引落しに対応している銀行は両社とも大きく変わらない

つみたてNISAで現金決済をするなら、あらかじめ証券総合口座に入金しておく必要があります。楽天証券およびSBI証券における自動引落サービスの概要および提携金融機関は、以下のとおりです。

引き落とし方法で比較
証券会社 楽天証券
引落日 毎月14日または27日 毎月14日または27日
引落手数料 無料 無料
引落請求日 10営業日前 10営業日前
提携金融機関 ・都市銀行5行
・ゆうちょ銀行
・地方銀行
・信用金庫
・都市銀行5行
・ゆうちょ銀行
・地方銀行
・信用金庫

自動引落サービスは、入金忘れによる購入代金不足を防ぐために便利な機能です。このサービスは提携する金融機関で設定できますが、楽天証券とSBI証券でサービス内容に差はありません。

銀行連携でよりお得なのは楽天のマネーブリッジ

楽天証券とSBI証券は、それぞれグループ内の銀行と連携することが可能です。楽天証券は楽天銀行と、SBI証券は住信SBIネット銀行と連携することがで、以下の3つのメリットを受けることができます。

銀行と連携する3つのメリット
  1. 普通預金金利の優遇が受けられる
    預けているだけで利息がもらえる
  2. 銀行口座残高が買付余力となり、金融商品買付時に自動で証券口座に入金される
    →投資するときに入金する手間が省ける!
  3. 設定金額以上の証券口座残高がある場合、自動で銀行口座に出金される
    →資金が自動的に銀行に戻るので優遇金利を無駄なく活用できる!

楽天とSBI、それぞれの銀行連携に関するサービス内容は以下の通りです。

銀行との連携で比較
証券会社 楽天証券
提携銀行 楽天銀行 住信SBIネット銀行
連携サービス名 マネーブリッジ SBIハイブリッド預金
優遇金利 普通預金金利が最大年0.1%にアップ
(ただし普通預金残高300万円を超えた分は年率0.04%)
普通預金金利が年0.01%にアップ
自動入出金サービス 買付時に楽天銀行から楽天証券に自動入金される 買付時に住信SBIネット銀行からSBI証券に自動入金される
その他サービス ハッピープログラムへのエントリーで楽天証券での取引内容に応じた楽天ポイントが付与される アグリゲーションサービスへの申し込みで、住信SBIネット銀行でSBI証券の株式等の資産残高の把握ができる

楽天銀行のマネーブリッジは、住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金より、優遇金利が10倍も高くなっています。証券口座に申し込む際に、銀行にも同時に申し込む場合は楽天証券の方がお得です。

\銀行口座も同時開設できる!/

楽天証券を口座開設する

積立NISAの金融機関を変更する方法

つみたてNISA口座を他の金融機関に変更する場合は以下の手続きが必要です。なお、つみたてNISAの口座変更手続きは金融機関によって大きな違いはありません。

つみたてNISAの変更に必要な手続き
  1. つみたてNISA口座がある金融機関に、金融機関変更を申し出る
  2. 「金融商品取引業者等変更届出書」と「非課税管理勘定廃止通知書(非課税口座廃止通知書)」を受け取る
  3. 「金融商品取引業者等変更届出書」に必要事項を記入して返送する
  4. 新しくつみたてNISA口座を開設する証券会社に「非課税管理勘定廃止通知書(非課税口座廃止通知書)」と「開設書類」を提出する
  5. 変更先の金融機関から開設書類(非課税口座開設届出書)を受け取る
  6. 手順2の勘定廃止通知書、本人確認書類、マイナンバー書類とともに変更先金融機関へ提出する

口座の変更手続きには、1ヵ月~2ヵ月程度かかります。手続き中はつみたてNISAでの取引ができなくなるため、値動きや相場の状況を見て手続きを進めることが肝心です。

積立頻度について

NISA口座の変更は1年に1回しかできません。また、現在の証券会社で買付を行うと、当年の変更ができなくなります。

そのほか、変更前金融機関のつみたてNISA口座で保有するETFや株式投資信託を、変更後の金融機関のつみたてNISA口座に移すことができない点にも注意しましょう。

他金融機関のNISA口座(一般NISA・つみたてNISA)で購入した商品は、購入した金融機関のNISA口座から楽天証券のNISA口座へ移管することはできません。

引用:NISA口座開設方法のご案内 - 楽天証券公式サイト

楽天証券とSBI証券のつみたてNISAの使い分け方

ここからは実際に専門家はどのように使い分けているのかを、FP資格を持つAさんとBさんに聞いたのでご紹介します。
※実際の含み益額などが表示されているため、匿名でのご紹介となります。

SBI証券のつみたてNISAと楽天証券を運用している場合

FP技能士の資格を持つAです。ここからは私の使い分け方法をご紹介します。
SBI証券(つみたてNISA)

長期投資用の投資信託を購入する

筆者(Aさん)は、つみたてNISA口座を開設したSBI証券を5年以上売却しない長期投資用の証券口座として使っています。

SBI証券ではつみたてNISAを毎月3万3,333円積み立てしています!

そして、楽天証券をおおむね2年~3年以内に売買する中期投資用の口座として使い分けています。

楽天証券

日本株の取引をする
中期投資用の投資信託を購入する

長期投資に該当しない商品は全て楽天証券で保有しています!

また、各証券会社で投資している商品は以下の通りです。

SBI証券のつみたてNISAで保有している投資信託
引用:SBI証券のキャプチャー画面※2022年9月9日時点
SBI証券の口座で保有している商品
  • つみたてNISA口座:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • 総合口座(特定口座):SBI・V・S&P500インデックスファンド

どちらもアメリカの主要な株式指数であるS&P500に連動する投資信託です。2022年9月9日時点では、直近1年間のパフォーマンスは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のほうがよいため、つみたてNISAで積み立てる商品はSBI・Vシリーズが登場した後も変わっていません。

SBI証券はアプリが多いため、スマホには「かんたん積立」アプリだけをインストールして、毎月1回だけチェックしています。投資信託だけを保有していれば、SBI証券で必要なアプリは1つで済むので管理も楽になります。

楽天証券で保有している投資信託は、以下の2銘柄となっています。

楽天証券で保有している投資信託
引用:楽天証券のキャプチャー画面※2022年9月9日時点
楽天証券の保有商品
  • 日本株:19銘柄
  • 投資信託:eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

楽天証券では日本株を中心に保有しており、配当金や株主優待狙いの銘柄がメインです。

投資信託については、2022年1月頃までは「iFreeレバレッジ NASDAQ100(レバナス)」も保有していましたが、年初の株価下落を見て売却しています。その後も1回だけ短期投資をしましたが、2022年9月9日時点では一切保有していません。

楽天証券の取引履歴(投資信託)
引用:楽天証券のキャプチャー画面※2022年9月9日時点

どちらもインデックスファンドではありますが、S&P500と比べて保有金額は少なめに調整しています。こちらの2銘柄については積み立ては行わずに、今後の株式市場の動向次第で売買を柔軟に行う方針です。

運用方針を証券口座ごとに分けることで、相場の変動にも冷静に対処しやすくなるのでおすすめです。

SBI証券と楽天証券のつみたてNISAを運用している場合

FP技能士の資格を持つBです。ここからは私の使い分け方法をご紹介します。
楽天証券(つみたてNISA)

長期投資用の投資信託を購入する

筆者(Bさん)は、楽天証券を老後資金用として長期投資用に利用しています。つみたてNISA満額、iDeCo満額に加えて、楽天カードで積み立てられる上限額である5万円もフル活用しています。

3万3,333円はつみたてNISA口座 + 残額の1万6,667円は総合口座で投資信託を楽天カードで購入しています

楽天カードを利用した積立の還元率が1%から実質0.2%に落ちたため、今後は楽天キャッシュ決済をメインにして投資額を増やす予定です。

楽天証券のつみたてNISA積立額
引用:楽天証券のキャプチャー画面

楽天市場や楽天トラベルといった楽天経済圏を利用して貯まったポイントでも、投資信託を購入するためにメインの証券口座は楽天証券です。

SBI証券

中期投資用の投資信託を購入する

一方、SBI証券は筆者が毎月自由に使えるお金で投資信託やETFを運用していました。しかし、ETFは円をドルへ換金して購入するのが手間となり、現在は投資信託のみ運用中です。ETFは円貨決済も可能ですが、換金の際にスプレッドが発生します。

スプレッドとは円貨から外貨へ、外貨から円貨に両替する際の適用レートの差額のことを指しており、取引時に発生する実質的なコストのひとつです。

それぞれの証券会社で投資する商品を紹介します。楽天証券で購入する投資信託は以下の通りです。

楽天証券のつみたてNISAで保有している投資信託
引用:楽天証券のキャプチャー画面※2022年9月13日時点
楽天証券で積立している商品

つみたてNISA

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • その他3商品

iDeCo

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド

総合口座(特定口座)

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド

つみたてNISAを始めた頃は、ひふみプラスといった日本の成長企業に投資する投資信託も積み立てていました。現在はeMAXISシリーズや楽天・バンガード・ファンドで米国を中心に全世界へ投資をしています。

SBI証券で保有している投資信託
引用:SBI証券のキャプチャー画面※2022年9月13日時点
SBI証券で積立している商品

投資信託

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
  • SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド

SBI証券での投資先は、楽天証券と同様に米国株式や全世界株式を対象にし、SBI・Vシリーズを中心としています。同シリーズは世界最大級の運用会社バンガード社のETFを対象としているのが特徴です。さらに、投資コストのひとつである信託報酬率を抑えることにもこだわられています。

また、現在SBI証券への入金を現金で行っていますが、東急カードでクレカ積立をすればポイントが貰えるため、近々カード発行しポイントを獲得しようと検討中です。

SBI証券のつみたてNISA

証券会社
証券総合口座開設数 801万口座
つみたてNISA開設数 97万口座(※)
つみたてNISA対象銘柄 184
銀行の連携サービス 住信SBIネット銀行
「ハイブリッド預金」
銀行と連携するメリット 普通預金金利が年0.01%にアップ
クレカ積立 タカシマヤカード
TOKYUカード
おすすめ積立方法 東急カードで積立投資するとポイントが0.25%~3%貯まる
公式サイト 口座開設をする
※投信積立口座数

SBI証券は日本国内のインターネット証券会社の中でもトップクラスの利用者数を誇る大手証券会社です。東証プライムに上場する「SBIホールディングス」の主要企業であり、同グループには住信SBIネット銀行やSBI損害保険など金融関連企業が多数あります。

SBI証券のつみたてNISAのメリット

  1. バンガード・S&P500を積立できるのはSBIだけ
  2. 選んだポイントが貯まる・使える
  3. お得にクレジットカード積立できる
  4. SBIハイブリッド預金でお得に

1.バンガード・S&P500を積立できるのはSBIだけ

積立投資で人気の高い「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」は、SBI証券でしか購入することができません。

「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」は、アメリカの代表的な株価指数の「S&P500指数(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すファンドで、この1本に投資することで約500社のアメリカの主要企業にまとめて投資ができることになります。

他にもS&P500に連動する投資信託は存在しますが、「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」の特徴は信託報酬(運用手数料)が0.0938%程度と低コストで運用できることです。これはSBI証券が取り扱う投資信託の中でも最安値となっています。

2.選んだポイントが貯まる・使える

SBI証券の積立NISAでは、Pontaポイント、dポイントから好きなポイントを選んで貯められます。また、クレカ積立を利用すれば東急カードのポイントも貯まります。

証券会社 ポイント
サービス
貯まる
ポイント
・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
どこに
貯まるか
証券口座に貯まる
積立NISAで
貯める方法
・投資信託の保有

貯まったポイントは、加盟店での決済にはもちろん、投資信託への投資にも利用することもできます。

3.お得にクレジットカード積立できる

SBI証券の積立NISAでは、クレジットカードで積立をすることもできます。特におすすめなのは東急カードです。ポイントが0.25%~3%還元されるので、例えば40万円投資すれば1,000ポイント獲得できることになります。

4.SBIハイブリッド預金でお得に

SBI証券と住信SBIネット銀行の口座を連携させると、「SBIハイブリッド預金」というサービスを利用できるようになります。これによって株式、投資信託、債券などの取引時の入出金がスムーズになるほか、SBIハイブリッド預金に預け入れたお金には年0.010%(通常時の10倍)の優遇金利が適用されるメリットもあります。

さらに、SBIハイブリッド預金に月末残高がある状態にすることで、住信SBIネット銀行の手数料優遇制度であるスマートプログラムの「ランク3」の達成条件のひとつをクリアできます。

スマートプログラムのランクは取引実績に応じて決まり、ATM利用手数料が無料となる回数と、他行宛の振込手数料が無料となる回数が増える仕組みです。「ランク3」なら、ATM利用手数料と他行宛振込手数料がそれぞれ月10回まで無料となります。

SBI証券のつみたてNISAのデメリット

1.メンテナンスが多い

SBI証券は土日の夜間にメンテナンスが行われることが多いです。メンテナンス中は、口座残高や資産状況の確認、取引の予約といった機能やサービスが使えなくなるため、メンテナンスの予定をこまめに確認する必要があります。特に平日は忙しく、週末の夜間に投資活動をしたい方にとっては、注意したいデメリットといえるでしょう。

メンテナンスの予定は、事前に公式サイトで告知されます。できるだけ、深夜の取引や確認作業を避けて利用することがポイントです。

2.アプリが多い

SBI証券は通常用と積立NISA用でスマートフォンのアプリが異なります。例えば楽天証券は「iSpeed」というアプリひとつで全ての取引を管理できるものが、SBI証券の場合は複数のアプリをインストールする必要が生じる場合もあります。取引別でアプリが異なることに手間を感じる方もいるかもしれません。

楽天証券のつみたてNISA

証券会社
証券総合口座開設数 714万口座
つみたてNISA開設数 199万口座
つみたてNISA対象銘柄 182
銀行の連携サービス 楽天銀行
「マネーブリッジ」
銀行と連携するメリット 普通預金金利が年0.1%にアップ
クレカ積立 楽天カード
おすすめ積立方法 楽天カードでクレカ積立すると1%還元
公式サイト 口座開設をする
※投信積立口座数

楽天証券は多くの投資家から選ばれている楽天グループのネット証券会社です。充実したサービスに加え、楽天ポイントが貯まるという魅力もあります。主要ネット証券におけるNISA口座開設数は3年連続第1位です。

楽天証券のつみたてNISAのメリット

  1. 楽天カードクレジット決済がお得
  2. 楽天ポイントが貯まる・使える
  3. 楽天独自のサービス「SPU」
  4. 楽天銀行との連携で金利が0.1%に

1.楽天カードクレジット決済がお得

楽天カードをお持ちの方は、積立NISAで投資したい投資信託を楽天カードで積み立てる(決済する)ことでポイントが1%還元されます(積立額100円につき1ポイント)。

例えば、積立NISAで年間上限額の40万円まで(1ヵ月あたりの上限33,333円)決済した場合、1年間で3,996ポイント(月間333ポイント×12ヵ月)が貯まります。カード決済にするだけで1年間で約4000ポイント獲得できるため、効率的にポイントを貯めたい方におすすめです。

しかし、2022年9月以降ポイント制度によって楽天証券の代行手数料が年率0.4%(税込)未満のファンドについてはポイント還元率が1.0%から0.2%に下がってしまうことになったので注意が必要です。

2.楽天ポイントが貯まる・使える

楽天証券ならクレカ積立(クレジットカード決済)によって楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントは楽天市場、楽天トラベル、楽天モバイルなどで使えるほか、投資信託などにポイント投資することも可能です。さらに、ポイント投資で一定の条件を達成すると楽天市場でのポイント還元が最大でプラス1倍になるSPU(スーパーポイントアップ)を受けられるのもメリットです。

投資をしてみたいけれど現金を使うのは不安という方でも始めやすく、初心者におすすめの制度です。

3.楽天独自のサービス「SPU」

楽天証券では、「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」が用意されており、楽天グループのサービスを利用するとどんどんポイントが貯まります。普段から楽天サービスをよく利用する方には特に向いているといえるでしょう。

4.楽天銀行との連携で金利が0.1%に

楽天証券と楽天銀行を保有すると、連携サービス「マネーブリッジ」を利用できるようになります。マネーブリッジを利用することで、楽天銀行の普通預金残高(300万円以下まで)に最大年0.10%(税引前)の優遇金利が適用されます。

メガバンク3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)の普通預金金利である年0.001%と比べると金利は100倍であることがわかります。

300万円を超えた部分の金利は年0.04%(税引前)となりますが、それでも十分高い水準となります。

楽天証券のつみたてNISAのデメリット

1.投資信託残高への毎月のポイント付与がなくなる

2022年3月まで、楽天証券では楽天銀行のハッピープログラムを利用すると、投資信託残高に応じたポイントが毎月還元されていました。しかし、2022年4月以降は毎月のポイント還元がなくなり、ポイントが付与されるのは投資信託残高が初めて一定額に達した際の1回のみとなります。

2.投資信託購入時のポイント還元率が低くなる

楽天証券では、楽天カードで投資信託を積立することで購入額の1.0%がポイント還元されていました。しかし、2022年9月買付分からは還元率が1.0%から0.2%に下がり、従来通り1.0%が還元される対象は信託報酬のうち楽天証券の受け取る代行手数料が0.4%以上の銘柄となります。低コストで取引できる銘柄は獲得できるポイントが少なくなるため、この制度変更もデメリットといえるでしょう。

3.楽天証券のSPU条件が変更

楽天関連のサービスを利用するとポイント還元率がアップするSPU(スーパーポイントアップ)は、2022年3月までは投資信託利用時に+1倍のポイントを還元されていました。しかし、2022年4月以降は条件が変更されており、投資信託と米国株式の2つの投資で条件を達成することで還元率が最大+1倍となります。

これら2つの条件は併用できますが、条件が変更される前と同じポイント倍率を維持するには、合計6万円以上の投資が必要です。米国株式への新しい投資には為替手数料や売買手数料が発生するケースもあるため、ポイント還元率がアップしても、手数料が高くなるリスクもあります。

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国民年金基金連合会 2,829円(初回) 2,829円(初回
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国民年金基金連合会 105円/月 105円/月
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31本
【元本確保型(定期預金)】
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【投資信託】
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ZUU online編集部
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