レディネスに関するQ&A
レディネスの例は?
社員研修の前にオリエンテーションでカリキュラムだけでなく実施目的や到達して欲しいレベルを共有する、セミナー参加前に事前課題を行ったりテキストを読んだりして予備知識を身につける、といったものがある。
レディネスは学ぶための事前準備のことであり、学びへの興味関心を持つことはもちろん、具体的なゴールをイメージすることも欠かせない。
職業レディネスとは何か?
社員が特定の業務などに対して興味関心を持ち、与えられた役割を果たすための意欲や自信があるなど、働く上での心構えができており、職業発達するための準備が整っていることを指す。
職業レディネスがなければ、社員が経験やスキルを職場で生かせないのはもちろん、研修やセミナーなどに参加しても思ったほどの学習効果を得られず、業務を通した成長にもつながらない可能性がある。
社員の職業レディネスを高めるためには、マネジメント層からの動機づけが欠かせない。研修参加前にその目的や期待することを伝えるのはもちろん、業務では社員の自己効力感を高めて業務に自信をもって臨めるようにする関わりが必要だ。
レディネステストとは何か?
レディネステストとは、「職業レディネステスト(VRT:Vocational Readiness Test)」と呼ばれるもので、学生が就職する際の職業選びや社会人が将来のキャリアプラン構築する際の参考指標に活用される。
職業レディネステストでは、以下の3つの検査によって「基礎的志向性」と「職業志向性」を計測する。
A検査(職業興味)54項目:特定の職業・仕事への興味関心を測定する
B検査(基礎的志向性)64項目:日常生活での行動や意識から基礎的な志向性を測定する
C検査(職務遂行の自信度)54項目:与えられた仕事を遂行する上での自信度を測定する
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文・隈本稔(キャリアコンサルタント)