本記事は、若月りく氏の著書『会社を辞めずに大富豪になるプレミアムマンション投資』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています
なぜ転職、独立する前に不動産投資をすべきなのか?
名刺の力とは、いわば勤務先企業や職種の過去の実績に基づく将来の信用創造に基づく資金調達力です。金融機関が見るところの「良い勤務先」に長く勤めている人は、この先も安定した収入を確保していけるという信用が(勝手に)構築されているわけです。
だからこそ金融機関は、急激な変化を嫌います。
たとえば、あなたがベンチャー企業や新興の外資系企業に華々しく転職して、年収が一気に1000万円や2000万円にアップしたとしましょう。
周りの友人、知人は「スゴイな!」「良かったな!」と一緒に喜んでくれるかもしれません。ところが、不動産投資を始めようとしたあなたの前に現れる銀行担当者は、予見性や安定性、蓋然性といった尺度で判断します。
「年収が2000万にアップ? でもそれって、あなたの会社で来年、再来年と続く保証はないですよね?」「社歴も短いですよね?」「勤めてまだ1年でしょ?」といった評価になってしまうのです。
人生のキャリア形成のなかで、独立や転職というものはアグレッシブなチャレンジであり、行為そのものや業界のプロフェショナルとしては、評価されてしかるべきものだと思います。
けれども、金融機関があなたの属性を見るとき、つまり名刺の力を測ろうとするとき、必ずしも肯定的な見方をされないということも、また事実です。
だからこそ、みなさんが優良企業で過去の勤務実績を持っているうちに、新たなお金を生むための資産形成を始めてほしい。あなたの名刺の力を最大限に利用して、人生のキャリアアップを果たすためのチャレンジを開始してほしいと思うのです。
私自身、15年超同じ会社にいる人間ですから説得力に乏しいかもしれませんが、不動産投資が軌道に乗った延長線上には、転職や起業というものは当然あって良いと思います。
またサラリーマンを続けていく場合も、不動産投資によって、自分の新たなアイデンティティを確立してほしいと願います。赤ちょうちんの下で、会社や上司への不満や愚痴ばかりをこぼしながらも会社を辞められない、組織にしがみつかざるを得ないような状況を脱してほしいと思うわけです。
もちろん、本業にはきちんと向き合い、成果を挙げられるように努力すべきです。その一方で、いわゆる副業ではないものの実質的に副業と言える形で、あなた自身の、あなたならではのアイデンティティを確立できる何かを持ってほしいと思います。それを実現する可能性を秘めている入口となり得るのが、都心部プレミアム・ワンルーム投資なのです。
不動産投資は、ビジネスマンとしての人生にも良い影響を与える
これは私の経験上言えるのですが、不動産オーナーになることで世のなかの見方が変わり、ビジネスマンとしての自分の人生に間違いなく良い影響を与えます。
不動産投資には、事業計画、出資、原材料調達(不動産購入)、営業・販売(賃貸契約)、資金調達(融資契約)、中長期的継続(管理委託契約)という一連の流れがあり、ビジネスマンや起業家が持つべきスキルセットを総動員する要素が内包されています。
起業のメンタリティや、営業力や資金調達力、マネジメントスキルが自然と身につき、経営者としての当事者意識が醸成されることになります。このプロセスを体験することによって、独立した企業人としてのマインドも含め、ビジネスマンとしての確固たる成長につながっていくと断言できます。
銀行が融資をする際の信頼性を意味するバンカビリティ(融資可能額)を高める「名刺の力」を利用して、最初は「他人のふんどし」で資金を調達しましょう。
そこからビジネスマンとしての実力をつけていき、やがて自らの名刺を凌駕し、その力が必要なくなるときが来れば、起業や転職もまた一つの選択肢であると考えます。
会社の肩書だけに縛られ、自分本来のアイデンティティを見失っていた人が、新たな人生の糧を見つけて成長していくきっかけになると私は思います。
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