本記事は、金川顕教氏の著書『すごい勉強法』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています。

印象,会話
(画像=PIXTA)

第一印象を磨こう

ある先輩が僕に、伝えるのに大事なのは「ファッション・ボディランゲージ・コミュニケーション」だと教えてくれました。

ファッションについては、最先端の高額なものを身につけろという意味ではなく、自分自身の見た目にきちんと気を配っているなという印象を与えることが重要ということです。

「人を見た目で判断してはいけない」

そういう考え方もありますが、実際問題、ほとんどの場合、人は見た目で判断されます。十数年前『人は見た目が9割』という本がヒットしましたが、むしろそちらが事実ではないでしょうか。

自分は人は見た目じゃないと思っていても、ほとんどの人が見た目を気にするのであれば、やはりきちんとする必要がありますよね。

相手との関係性は出会ってから3~5秒で決まってしまうといいます。そしてその関係性を覆すのには2時間かかるそうです。

会った瞬間に「うわ、この人苦手だな」「変な服装の人だな」と思われたり、不快感を与えてしまったりしたら、そのイメージを挽回するには2時間を要するということ。

「大事なのは中身」「僕の中身を見て欲しい」とあなたがいくら望んだところで「生理的に無理」「話を聞く気にもならない」と思われたら、目の前でシャッターを閉められてしまうのです。

見た目が変わるとつきあう人間関係も変わります。きちんとした身なりをしていると、優秀でデキる人間だと思ってもらえます。だらしのない、ダサい服を着て大事な場面に臨むと、損をします。安い服を着てセミナーや交流会に行き、周りが高級な服を着ていたら、気後れしてしまうのではないでしょうか。

むやみやたらに高いものを着ろと言っているのではありません。背筋をびしっと伸ばして、堂々としていられる服を着るべきなのです。

また、だらしない体型の人は自己管理能力も低いと思われてしまいがち。僕も日々筋トレに励んでいます。「こういう人になりたい」「デキる人はさすがに見た目も気を配っているんだなあ」と憧れの対象になるような人の話ならすっと入ってくると思います。

ボディランゲージにおいては「二者間の対話では、言葉によって伝えられるメッセージは35%。残りの65%はジェスチャーや表情、会話の間などによって伝えられる」という研究結果があります。身振り手振り、アイコンタクトなどはそれぐらい重要だということ。人の目をどれぐらい見て話したかによって、親近感や誠実さなどの伝わり方が違ってきます。

自分の話し方の動画を撮り、身振り手振りや視線の動きなどを自分自身で確認するという作業を繰り返すことで、だんだんコツはわかってきます。

コミュニケーションに関しては、まずは挨拶。

明るい声で、明るい表情できちんと挨拶すれば、悪い印象を抱く人はいないはず。

その後の人間関係のためにも、まずは自分から、印象のいい挨拶をするように心がけましょう。

そのときに大切なのが声。

声は相手の心に直接届きます。心地よく響く声であれば、いつまでもその人の話を聞いていたいと思うもの。

僕がパブリックスピーキングを習ったときは、男性ならば低い声で、抑揚をつけて、ゆっくり話すのがいいと教わりました。

いい声の持ち主は、ビジネスの場、とくに会議やプレゼンでは相手の評価が5割アップするとも言われています。僕が参加していたセミナーでも、人気講師はいつもいい声で話す人でした。

すごい勉強法
金川顕教
経営コンサルタント、ビジネスプロデューサー、投資家、事業家、作家。三重県生まれ、立命館大学産業社会学部卒業。大学在学中に公認会計士試験に合格し、世界一の規模を誇る会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツグループである有限責任監査法人トーマツ勤務を経て独立。トーマツでは、不動産、保険、自動車、農業、飲食、コンサルティング業など、さまざまな業種・業態の会計監査、内部統制監査を担当。経営コンサルタントとして独立し、不動産、保険代理店、出版社、広告代理店などさまざまなビジネスのプロデュースに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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