日経平均 | 2万5,307.85円 △145.07円 |
為替 | 1ドル=117.80円 |
売買高(東証一部、以下同) | 11億8,702万株 |
売買代金 | 2兆6,680億6,100万円 |
値上り銘柄数 | 1,445銘柄 |
値下り銘柄数 | 655銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 86.59% |
市況概況
週末の大幅安の反動やウクライナ情勢の好転期待から堅調
週末の米国株は軟調だったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物がしっかりとしていたことや「週明けの朝にウクライナの停戦協議が行われる」とのニュースがあり、買い先行となった。
週末の大幅下落の反動もあって、寄り付きから大きく買われた。しかし、寄り付きからの買いが一巡すると、先週の戻り高値水準を意識して、戻り売りに押されて上げ幅縮小となった。
それでも節目とみられる2万5,000円を割り込むことはなく、堅調な展開が続いた。
昼の時間帯は戻り売りに押される形になり、後場も上げ幅縮小して本日の安値を試す動きとなった。それでも売り急ぐことはなく、買い戻しが優勢で、値持ちがいい展開になった。
積極的に買い上がるほどの買いが入っているということではないが、値持ちがいい展開だった。しかし、最後は手仕舞い売りに押されて本日の安値圏での引けとなった。
小型銘柄は堅調なものが多かった。それでも、東証マザーズ指数は冴えない展開で小幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。
先物もまとまった買いが断続的に入るということでもなく「下がれば買う」というような感じ。先物・オプションSQ(特別清算指数)算出が終わった後の持高調整の売り買いが中心だった。
大きく下げれば買われ、大きく上がれば売られる、という状況。ウクライナ情勢がやはり重石となっているが、売り急ぐということでもない。
ただ、ここからロシアの経済制裁の影響や米国利上げの影響などが取り沙汰されるものと思われ、まだまだ上値の重い、波乱含みの相場が続くのだろう。
テクニカル分析
日経平均
依然として先週木曜日の大きな陽線を上下どちらに抜けるかという感じだ。この陽線を離れないような保ち合いが続くのではないかと思う。
あれやこれやと一言
ウクライナ情勢に一喜一憂、右往左往する展開となっている。停戦はウクライナにとっていいことだが、ロシアへの経済制裁の影響は残るので、どのような結末となるのかで今後の株式市場の動きは決まるだろう。
ロシア国民がプーチン離れするとか、反旗を翻すとかで戦争が終結すれば、復興需要になるだろう。しかし、そうでなければ経済制裁の影響は残ることになる。まだまだ株式市場などは波乱含みということだろう。
さらに、米国の利上げの影響を考えねばならない。米国の利上げスピードが早まるほどのインフレが継続すると、さすがに日本でも金融緩和の終了が取り沙汰されることになると思う。いずれにしても金利やリスク回避、商品相場など警戒するものは多い。
好調な業績が継続する企業でも、ロシアへの経済制裁の影響で世界経済が縮小すれば、その影響は否めない。そうなればインフレのなかで世界景気の後退などが懸念され、金融政策の舵取りは難しく、そうした隙から信用収縮や金融不安につながる可能性もありそうだ。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。