日経平均 | 2万8,252.42円 △308.53円 |
為替 | 1ドル=123.61円 |
売買高(東証一部、以下同) | 13億6,236万株 |
売買代金 | 3兆2,489億8,100万円 |
値上り銘柄数 | 795銘柄 |
値下り銘柄数 | 635銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 105.23% |
市況概況
配当取りの買いも入り堅調
米国株が堅調になったことや、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったことから、買い先行になった。寄り付きの買いが一巡した後は、ここのところのいつもの動きへ。手仕舞い売りに押され、きょう(2022年3月29日)も「寄り天」となるような雰囲気だった。
本日は期末の配当権利付き最終日ということで、配当取りの買いが見られた。底堅さを確認して買い直され、再び上値を試す展開になった。
先物は、2万8,000円を超えて買われることはなく上値が重かった。堅調ながらも買い切れないという相場だ。
昼の時間帯には手仕舞い売りがあって、後場は前場の安値を試すような動きになった。それでも2万8,000円を割り込むでもなく、2万8,000円に近づくと買われるという展開。値持ちがよく、堅調な地合いが続いた。
上値を積極的に買い上がるでもなく、指数の上値は限られていたが、最後の最後に買いが入って高値の引けになった。
小型銘柄は買い戻しが見られて総じて堅調。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。
先物は散発的にまとまった買いが見られ、指数を押し上げる場面はあった。しかし、断続的に方向感を持っての売り買いではなく、裁定取引のような動きが多かった。
目先的な過熱感が強いことや、依然としてインフレの懸念、スタグフレーション懸念が強いなかで堅調な地合いが続いている。明日3月30日の配当権利落ち後にさらに買い直されるのかどうかが注目される。
恐らく配当を落としても、高値圏にある銘柄などは配当取り後の手仕舞い売りに押されるパターンがありそうで、冴えない展開になるのではないか。
テクニカル分析
日経平均
今日は坊主の陰線とはならず逆に坊主の陽線となった。高値圏での保ち合いだが、配当落ち後は保ち合い水準を訂正することになりそうだ。
あれやこれやと一言
配当取りの買いがあったようで、総じて堅調な展開。今朝になってようやく新聞で「再投資の買い」と報じられていたが、再投資の買いというよりは、配当先取りの動きにプラスして配当を取るという動きがでているのだろう。買い戻しは一巡したものが多く、そうなったものから上値が重くなっている。
明日3月30日の配当落ちで、一気にそこを埋められるのかどうか。埋められないとなると、それだけ配当取り後の手仕舞い売りに押されているということで、月末の売りへの懸念もあって一気に下値を試すことになるかもしれない。
米国株も戻したとはいえ、まだまだ戻りきっていない銘柄は多く、インフレ懸念や利上げ懸念も再び取り沙汰されるものと思われる。中国景気の鈍化懸念やロシアへの経済制裁の影響なども月が替わるということで改めて取り沙汰される可能性があり、買い方は利益確保優先がいい。
2021年9月の急騰急落のような展開となることを想定しておいてもいい。ここから一気に2万9,000円を超えるより、2万6,000円まで下がる方向になるのではないだろうか。少なくとも2万7,000円程度までの調整はみられると思う。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。