日経平均 | 2万7,949.90円 ▼199.94円 |
為替 | 1ドル=123.09円 |
売買高(東証一部、以下同) | 9億1,202万株 |
売買代金 | 2兆1,029億8,200万円 |
値上り銘柄数 | 795銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,275銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 101.02% |
市況概況
目先的な過熱感から上値は重いが案外値持ちの良い展開
週末の米国株はまちまちで、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物は堅調だったが、目先的な過熱感があり、手仕舞い売りに押されての始まりとなった。
寄り付きの売りが一巡した後も、手仕舞い売りは続き、あっさりと2万8,000円を割り込んで下値を試す動きとなった。
それでも、売り急ぐことはなく、売り一巡後は下げ渋った。先週末と同様に買い戻しで指数が押し上げられる場面があり、底堅さは見られた。円安を好感して輸出株の中には堅調なものが見られ、下支えになった。
昼の時間帯は買い戻しが優勢で、後場は再び2万8,000円を超えての始まりとなった。ただ、指数に方向感は見られず、値持ちはいいものの、買われることもなく、上値が重い展開になった。
上値の重さが気になると売り急ぐ動きがあっておかしくないのだが、売り急ぐことはなく、最後まで軟調ながらも底堅い展開となった。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて冴えない展開だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。
先物はまとまった売り買いが比較的少なく、指数を動かす場面はあまりなかった。ただ、先物買い現物売りの流れは変わらず、まとまった買いが見られて指数をの下支えになったところはあった。
目先的な過熱感が強い割には売られない相場となっている。期末要因での配当取りの動きなどがあると思われ、ここからは月末の売りなども含めての手仕舞い売りが嵩んでくると思う。買い戻し一巡したものから売られるのだろう。
テクニカル分析
日経平均
本日の坊主の陰線となり、坊主の陽線が続いたあとに坊主の陰線が続くという珍しいケースとなった。上値の重い展開であり、75日移動平均線や雲を割り込むと大きな調整となるのだろう。
あれやこれやと一言
相変わらず買い材料はほとんどなく、何も情勢は変わらないなかで値持ちがいい展開になっている。中国でのロックダウンなど新たな懸念材料はあるのだが、全く意に介していないという感じで指数は値持ちがいい展開。
ただ、ファーストリテイリングなど、買われ過ぎ感が強い銘柄はさすがに手仕舞い売りに押された。期末配当がないことで、買い戻しが一巡すると、買いも入り難いという感じ。やはり、ここは「買われすぎ銘柄」の手仕舞い売りのチャンスと考えていいと思う。
逆に「売られ過ぎ銘柄」でも依然として割安に放置されている小型銘柄などがある。東京証券取引所の市場区分変更の影響はあるかもしれないが、業績面で割安感が強い銘柄は引き続き注目しておいていい。
明日2022年3月29日(火)が、今期の権利付き最終売買日。買い戻しはそろそろ入らない状況だろう。配当落ち後には戻り高値圏にある銘柄が多いので、配当取り後の手仕舞い売りに押されるものも多くなるだろう。高PER(株価収益率)銘柄で戻り高値圏にある銘柄はなどは先んじて売られるということもあると思う。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。