本記事は、樋口圭哉氏の著書『やりたいことを何でも叶える 目標達成のための手帳術』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

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(画像=PIXTA)

やりたいことを何でも叶える目標達成の手帳術、次なるミッション。それは、「やりたいことリスト100」で書き出したことをベースにして、(1)仕事、(2)生活、(3)お金・貯蓄、(4)人間関係、(5)健康・美容、(6)学び・教養、(7)旅行・休暇、(8)趣味・楽しみの8つのカテゴリごとに、未来の「こうありたい」「こうなっていたらいいな」が想像できるような、未来予想図を写真やイラスト、言葉を集めてつくることです。

ここが、目標達成の手帳術の中でも最大のミッションです。

そして、このミッションで最も大事なことを先に言っておきます。

写真やイラスト、言葉でつくられた未来予想図をパッと見て、「そうそう! こうしたい」と心から湧き上がってくるものがあって、自然にわくわくしてくるかどうかです。見開き2ページを4分割にしていただき、8つのカテゴリですから、見開き4ページ分を使って未来予想図をつくっていきます。

最大のミッションですから、ここはカテゴリごとに考えていただきたいと思います。

(1) 仕事

今、携わっている仕事という狭い範囲で考えるのではなく、自分の人生全般を通じた仕事という範囲で、考えてみましょう。どんな仕事をしていて、どんなポジションで、どんなチームが形成されているか? などが想像できるような写真やイラストに合わせて、言葉も書き込んでみましょう。

ちなみに、私の場合は若い頃から、人に勇気を与える先生になりたかったので、そんな先生の理想像のイラストを作成して貼ってあります。また、自慢の美容室や塾の画像とともに会社として大切にしている言葉も貼ってあります。

(2) 生活

どんな住まいが理想的なのか? 部屋の様子やインテリアデザインなどがイメージできる写真を貼っても良いですし、ご自身で絵を描いてもOKです。

理想の食事や家族団らんの様子など、日々の理想的な生活がイメージできるように仕上げてください。

間違いなく、イメージ通りの日常が眼前に広がってくることをお約束します。

(3) お金・貯蓄

お金は「ある」と思っていると近づいてくるもので、「ない」と思っていると遠のいていくものです。「ある」とイメージできる写真が貼ってあると良いです。

金運アップの方法で、1万円札を折り曲げることで1億円にして、お財布に入れておくという方法があるらしいのですが、これもイメージを膨らませる方法の1つでしょう。

お金が増えていくことがイメージできて、ちょっとニヤついてしまうような一角に仕上がると良いです。

(4) 人間関係

自分のまわりにはどんな人が集まっているのか? これはとても大事なことです。

このカテゴリに関しては、写真やイラストなどを使ってイメージを先行させるよりも、自分が考えている理想の人間関係を言語化して作成することをおすすめします。

実は私は、仏教が好きで、仏教を学んでいる中で驚いたことがあります。

それは、お釈迦様は「誰とでも仲良くしなさい」とは言っていないのです。

「悪友を避けて、善友と関わりなさい」と言うのです。

もっと言いますが「付き合う友を選びなさい」と言っているのです。

なぜならば、悪友のそばにいれば、悪友の影響を受けます。善友のそばにいれば、善友の影響を受けるからです。

では、改めて問います。自分が理想としている人間関係を書き出してください。

国内200万部を突破し、世界累計部数ではなんと475万部を超える『嫌われる勇気』に登場する心理学者のアドラーは、「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言っていますが、「生きる喜びや幸福も対人関係の中で得ることができる」と言っています。

それほど人間関係とは、自分の人生に深く影響を与えるものなのですから、理想像をしっかりと言語化しておくべきです。

(5) 健康・美容

このカテゴリは、先ほどと反対に、イメージ先行で参りましょう。

理想のスタイルがイメージできる写真や画像、ロールモデルとなる人物の写真などを貼っても良いでしょう。それを見ることで「こうなりたい」という理想の姿がイメージしやすいものを貼り出すようにしてください。

さらに、身に着けたい服やファッションに関してもイメージできるものがあると良いでしょう。

なぜなら、服装1つで、自分のセルフイメージが大きく変わってくるからです。

例えば、自宅でくつろぐルームウェアひとつとっても、だらしない服装でいると、行動もだらだらとしてくるものですし、表情も脱力モードになりがちです。

ビシッと決まっていると、セルフイメージも勝手に上がってきますし、勝手に姿勢も正されてくるものです。「こういう服装って素敵」「かっこいい」と思うイメージ画像があると真似したくなります。

(6) 学び・教養

「学び・教養」と少し固い表現をしていますが、自分が楽しく過ごすための雑学でも構いませんし、これまでのカテゴリでつくってきたものを実現に近づけるための情報収集でも構いません。言語化して書き出しておくことでも良いのですが、「こんな本を読んでみようかな」と思っている本の画像が貼ってあると、より効果が高まります。

仕事に関わることや資格を取るといった学習もさることながら、少し頭をゆるくして考えてみると、漫画やアニメから学ぶことも多々ありますし、映画を見ることで学べることもあります。

こうして考えてみると、趣味の領域から自分の人生に大きな影響を受け、学んでいることがたくさんあります。

私が小学生の頃、父が言っていた言葉が未だに忘れられません。

「人生は、遊びも趣味もTVも、すべてに学びがある」。

(7) 旅行・休暇

このカテゴリについては、行きたい場所の写真やイラストを「全部貼る」という気持ちで進めてください。これ以上、何も言わずとも、わくわくしながらつくることができると思いますが、1つだけ言わせてください。

きっと、皆さんが行きたい場所の写真等はネット検索すれば、たくさん出てくると思いますが、中でも「この写真が一番グッとくる」ものを選んで貼ってください。

休暇の過ごし方がイメージできる写真や言葉があると、なお良いでしょう。

(8) 趣味・楽しみ

最後のカテゴリになりますが、これまでも楽しんできた趣味を「これからも楽しむ」という気持ちになれたり、新しくチャレンジしてみたいことがイメージできたりするような画像を貼ってみましょう。

時折、「趣味がない」と言う人もいらっしゃいますが、趣味とは「個人が楽しんでしていること」ですから、他人にどう思われるか? なんて考えたり、「こんな趣味だったらカッコいいけど」なんて思ったりしなくて良いのです。ゲームでもネットサーフィンでも、音楽を聴くことでも1人カラオケでも、自分が楽しめることなら何でも良いのです。

ちなみに私は、アニソンを聴いて歌うこと、いろんな土地の日本酒を飲むこと、サウナで汗を流すこと、仏像鑑賞が大好きで、全部、思いっきり楽しんでいます。

このカテゴリを改めて見返すことで、「やっぱりこれが好きなこと」と再認識できると、「だったら、もっと楽しもう」という気持ちが高まり、より充実した人生に繋がります。

でき上がった未来予想図をパッと見て、「そうそう! こうしたい」と心から湧き上がってくるものがあって、自然にわくわくしてくるものとなっていれば、完成です。

やりたいことを何でも叶える 目標達成のための手帳術
樋口圭哉
Dream Company株式会社代表取締役社長。
1974年茨城県鹿嶋市生まれ。成城大学経営学部卒。2001年株式会社西武に入社し、人材育成やチームビルディングによって業績を向上させ、7年間統括マネージャーを務める。2008年には独立起業し、研修・コンサルティング事業を開始。新入社員から管理職までを対象とした、人材育成と組織マネジメントを軸にした研修講師となる。2011年Dream Company株式会社設立。2012年には社会保険労務士試験に合格し、社会保険労務士事務所を開設。2017年には美容室「Hair Salon AMI」を開業。2018年には学習塾「松陰塾 綱島校」を開業。2020年一般社団法人ドリームマネージャーⓇ協会の顧問に就任。やりたいと願ったことは9割以上実現してきた体現者である。
著書に『やる気のないチームを劇的に変える3分の習慣』 (秀和システム)、『リピート率9割を超える! 繁盛店スタッフの育て方』(アニモ出版)がある。

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