本記事は、樋口圭哉氏の著書『やりたいことを何でも叶える 目標達成のための手帳術』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
OAK3つの習慣で運を味方につける
「仲間」の存在によって、やりたいことが叶うスピードは加速しますが、さらに加速する方法をご存じでしょうか?
それは、運を味方につけることです。
こんな話をすると、「怪しい」なんて思われるかもしれませんが、私が知っている会社経営が上手くいっている社長さん方は、皆一様に「社員の皆のおかげで何とかやってこれました」と仲間の存在に感謝しているのはもちろんですが、さらにこう言います。
「私は運がいいんです」。
やりたいことを何でも叶えてしまう人たちに共通することがあります。
それは、たとえ「怪しい」と思ったとしても、素直かつ謙虚に受け入れて、行動に移してしまうことです。
運を味方につけるためには一体どうすれば良いのか?
その方法は、至ってシンプルです。
私は、その頭文字をとって「OAK」と言っていますが、
- Oは、思いやり
- Aは、挨拶
- Kは、感謝
たったこれだけです。全く怪しくないでしょう。
「思いやりを持って接する」、そんなのは当たり前のことと思いますが、人に対してだけでなく、物に対しても、思いやりを持って使うことが大切です。
こんな風に言うと、「それってどういうことですか」と尋ねられます。
例えば、皆さんペンを使うと思います。
そのペンを使い終わった後、机の上に置くことを想像してみてください。
雑に扱えば、「ガチャ」なんて音が必ず出ます。
丁寧に扱えば音は最小限に抑えられます。
私は、美容室を経営していることもあって、スタッフにもこう話しています。
「いろんなお店に行ったとき、耳を澄まして聞いてみて。雑なお店はドン、バタン、ガチャ、なんて音が聞こえてくるんだよね。これって、自分たちが使っている物に対して思いやりがないって証拠でしょ。丁寧に扱っているお店では、こうした音が極力抑えられている。物に対してそれだけ丁寧ということは、ご来店くださったお客様に対しても、もちろん丁寧だよね」。
では、どうやって物に対して思いやりを持つことができるか? と言えば、すでにおわかりのことかもしれません。
そうです。音を立てないように使うことです。
あまり神経質に考えず、「音を立てないゲーム」だと思ってやってみることをおすすめします。
「挨拶」は、本当にシンプルなことですが、職場での話ではありません。
朝起きたら「おはよう」、ご飯を食べるときには「いただきます」、食べ終わったら「ご馳走様でした」、出かけるときには「行ってきます」、帰ってきたら「ただいま」「お帰り」、寝るときには「お休みなさい」。
あまりにも当たり前のことと思うかもしれませんが、普段の自分を振り返ってみましょう。家族の間でもこうした挨拶が徹底されていますか?
最後は、「感謝」です。
日々「ありがとうございます」と何回声に出していますか?
「ありがとうございます」を1日に何回声に出しているかカウントしてみてください。
ちなみに感謝の「謝」という漢字を分解すると、「言」を「射る」となります。
些細なことでも「ありがたい」と感じたら、言葉を射るように声に出すようにしましょう。先ほどお伝えした「挨拶」も同じです。ボソボソ言うよりも言葉を射るように声に出すことです。
「OAKを実践していると、何かが変わってくるんです。何だと思いますか?」
私は皆さんに投げかけます。
すると、皆さん「何だろう?」と思いながら上を見上げて考えます。
その答えは、
「OAKを反対から読んでみてください」。
もうおわかりかと思います。
自分も自分のまわりも自然と笑みがこぼれるKAOになっていきます。
そういう人のまわりには、人が集まってきます。つまり、良い「仲間」も集まってくるということです。
それだけではなく、「運」を味方につけることで、やりたいことが叶うスピードはますます加速して、思いもよらない領域まで、想像をはるかに超える結果へと引き伸ばせる可能性が高まります。
1974年茨城県鹿嶋市生まれ。成城大学経営学部卒。2001年株式会社西武に入社し、人材育成やチームビルディングによって業績を向上させ、7年間統括マネージャーを務める。2008年には独立起業し、研修・コンサルティング事業を開始。新入社員から管理職までを対象とした、人材育成と組織マネジメントを軸にした研修講師となる。2011年Dream Company株式会社設立。2012年には社会保険労務士試験に合格し、社会保険労務士事務所を開設。2017年には美容室「Hair Salon AMI」を開業。2018年には学習塾「松陰塾 綱島校」を開業。2020年一般社団法人ドリームマネージャーⓇ協会の顧問に就任。やりたいと願ったことは9割以上実現してきた体現者である。
著書に『やる気のないチームを劇的に変える3分の習慣』(秀和システム)、『リピート率9割を超える! 繁盛店スタッフの育て方』(アニモ出版)がある。※画像をクリックするとAmazonに飛びます