日本企業の大手半導体企業の売上高は?
日本企業はTOP10に5社ランクインした。3位の東京エレクトロン、7位のアドバンテスト、8位のSCREEN、9位の日立ハイテク、10位のディスコだ。それぞれの企業における直近の通期での売上高は次の通りだ。
2023年3月期(2022年4月〜2023年3月)の売上高は円ベースで、東京エレクトロンが2兆2,090億円、アドバンテストは5,601億円、SCREENが4,608億円となっている。日立ハイテクは4,622億円、ディスコは2,841億円だ。
半導体市場の今後の見通しは?
半導体市場は今後市場規模がさらに拡大していくことは確実だ。
半導体は「産業のコメ」と呼ばれ、先進技術のプロダクト化の際やサービス維持に欠かすことのできないものとなっており、実用化が加速しつつある「自動運転技術」や、ChatGPTのような「生成AI」の利用が拡大するにつれ、半導体のニーズも増えていく。
そんな中、業界内での設備投資やシェア争いは今後一層激しさを増すと考えられ、その状況は民間企業vs民間企業という構図を超え、国vs国の様相も濃くなってきた。
今回紹介したランキングから分かるように、現在は欧米や日本の企業が上位だが、中国政府・企業の動向が今後気になるところだ。
投資マーケットでも注目される半導体分野
こうした成長期待度から、投資マーケットにおいても半導体分野への注目度は非常に高い。投資マネーは今後ますます半導体企業に流入するとみられる。上場各社の株価の動きにも注目していきたいところだ。
文・岡本 一道
日本の国内メディアと海外メディアの両方でのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会・文化など幅広いジャンルにおけるトピックスで多数の解説記事やコラムを執筆。ニュースメディアのコンサルティングなども手掛ける。