この記事は2022年7月28日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=manusapon/stock.adobe.com)

2022年7月28日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

FOMCは2022年7月28日(木)日本時間未明、大方の予想通りに0.75%(75bp)の追加利上げを決定した。

この時点では市場の反応は比較的小さかったが、パウエルFRB議長の会見が始まると米債利回りが低下するとともにドル売りが強まった。議長が「ある時点で利上げ速度を緩めることが適切だろう」などと発言したことがハト派的と受け止められたようだ。

次回9月のFOMCでは利上げが0.75%から0.50%に縮小するとの観測が広がる中、米ドル/円は2022年7月28日(木)の東京市場で135円台へと下落している。

日足チャート上では5日移動平均線が20日移動平均線を下抜けるミニ・デッドクロスが出現。こうしたチャートの悪化に加え、2022年7月の月末の持ち高調整も相まってドルは目先的に弱含みで推移すると考えられる。

もっとも、パウエルFRB議長は2022年7月28日(木)日本時間未明の会見で「我々はインフレを抑えるために迅速に取り組んでいる」「必要であれば大幅利上げを躊躇しない」とも述べている。経済データ次第では0.75%利上げを続ける可能性を否定していない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

来週の7月ISM製造業景況指数や7月雇用統計の結果次第では9月の0.75%利上げ観測が再浮上することも考えられる。

米ドル/円の調整のメドは心理的節目の135.00円および、月初来安値の134.78円付近と見ている。

▽米ドル/円の月足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。