この記事は2022年10月3日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年10月3日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
9月26日(月)米ドル/円の値幅はわずかに1円62銭にとどまり、政府・日銀の為替介入への警戒感もあり円の下落幅は限られた。
週明けの9月26日(月)の東京市場では、ポンドにフラッシュクラッシュが発生。週間の値幅は900pipsに迫る。市場の焦点が欧州通貨に移るなか、やや米ドル/円に方向感がでにくくなっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は月初でもあり、イベント多数。オセアニアの2中銀の金融政策の発表などもあるが、50bpの利上げはほぼ織り込まれ、イベントレスで通過する可能性も高い。
先週は日本の財務省から9月の為替介入額が発表されているが、約2.8兆円と伝えられた。限られた介入原資を温存したことになる。この先に、米ドル/円が昨年来高値を更新した際などには、再介入の可能性が高まる。
一方で、日本の貿易赤字の定着もあり、円売り需要は依然根強い。9月7日(金)の米国の雇用統計が重要だが、雇用関連の指標は経済指標のなかでは遅行指標であり、景気が拡大するなかでは、半ば良くて当然。日々の材料をうまく消化するしかなく、短期的な立ち回りが重要となる週となりそうだ。
週間レンジでは、米ドル/円で142.00~146.50円、ユーロ/米ドルで0.9600~1.0000ドル、ユーロ/円で138.50~143.50円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。