本記事は、たぱぞう氏の著書『僕が子どもに教えている1億円のつくり方』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集していま
証券会社ではこんなものも取引できる
実はS&P500連動商品にも弱点があります。
たくさんの企業の株式をカバーしているということは、あまり業績がよくない企業の株式も持ってしまうことになるからです。そうした企業がS&P500のパフォーマンスの足を引っ張ってしまいます。
ですから、本来であれば業績が悪い企業を除いて、業績がよい企業だけを投資対象にすれば、S&P500以上のリターンを得ることができるはずです。
しかし、これが難しいのです。
そんなことができるのであれば、投資をしている人のほとんどが億万長者です。
私たちが把握できるのは過去と現在の業績だけで、未来のことはわかりません。
今、業績が悪い企業が、これからもずっと業績が悪いままであり続けるかはわかりません。逆に、今業績のよい企業が、これからもずっと業績がよいままでい続けるかもわかりません。S&P500以上のリターンを目指そうとするのは、S&P500よりも低いリターンになることも覚悟するということです。
少し時間がかかるかもしれませんが、「入金力」をつけて、S&P500連動商品をコツコツ買うことに慣れてきたなと感じる日が来ると思います。
そんな少し先の未来に、S&P500よりもやや積極的にリターンを追求したいと思うかもしれません。そのときのために「サテライト投資」先として、他の商品もいくつかご紹介します。
1)米国株セクター ETF
世の中にはいろいろなビジネスがあり、なかには同じようなビジネスをしている会社も少なくありません。
身近な例で言えばマクドナルドとバーガーキングとシェイクシャックはどれもハンバーガーチェーンですね。
米国株投資の世界では、こうした業種やテーマなどが似ている企業群を「セクター」というグループで分けます。
米国株はGICS(Global Industry Classifation Standard、世界産業分類基準)によって11にセクターが分かれており、それぞれのセクター別ETFがあります。
少し高いリターンを求めるならば「情報技術セクター」です。アップル、マイクロソフト、Visaなどの米国を代表する銘柄群で構成されています。
なお、取引するためには証券会社で外国株取引口座を開設する必要があります。
2)NASDAQ100連動ETF
NASDAQは、平たく言えば米国のベンチャー企業向け株式市場です。
とはいえアップルやマイクロソフトといった巨大企業もNASDAQに上場しています。
NASDAQ100指数とは、NASDAQに上場している金融セクターを除いた有力企業(時価総額上位)100社の株価から算出される指数です。
この指数に連動する「インベスコQQQ信託シリーズ1」(QQQ)は米国の有力ETFです。東京証券取引所にはこの指数に連動する円建てETFである「MAXISナスダック100上場投信」(2631)があり、こちらであれば外国株取引口座を開設しなくても取引できます。
3)米国個別株
アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった企業の株式を「個別」に取引することです。
米国株は1株単位で取引できます。日本株は単元株制度を採用していますので、100株単位で取引するのが基本になり、たった1銘柄でも数十万円の資金が必要ですが、米国株であれば数万円で取引できるものが多いです。
日本株は株式を識別するときに数字4桁の銘柄コードを用いますが、米国株ではアルファベットで構成された「ティッカーシンボル」を用います。アップルならば【AAPL】、マイクロソフトならば【MSFT】です。
ETFの【VGT】や【QQQ】もティッカーシンボルです。
ティッカーシンボルは会社名が変更されると変更になることがあることを知っておきましょう。
4)債券ETF
債券は借用証書です。
発行者は、購入者に利子をつけて返済するものです。
債券は株よりもリスクが低く、特に不況になると株から債券にお金が流れるので値上がりしやすいと言われます。といっても、やはりリスクはゼロではありません。
ですから、債券に投資する場合も個別の債券を買うより︑複数の債券をまとめてパッケージングした債券ETFを買うのがいいと思います。
日本よりは金利が高い米国で発行されている債券の方がいいでしょう。
バンガード米国トータル債券市場ETF【BND】は、米国の債券市場全体に投資できるETFです。リターンはそれほど多くありませんが、安定したインカムを手にできます。iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF【AGG】はブルームバーグ・バークレイズ米国総合債券インデックスという指標に連動するETFです。
5)コモディティ
コモディティとは「商品」のことを指し、代表的な資産は原油、金やプラチナ、穀物などです。金は「有事の金」と言われ、金融市場が軟調なときに資金の退避先として使われることが多いです。
米国のETFにもそれらを対象とした商品がありますし、円建ての方が都合がよければ、東京証券取引所に上場しているETFもあるので、比較的容易に取り組みやすいです。
コモディティは株式や債券に比べると市場規模が小さく、値動きが激しいという特徴があります。
あくまでも「サテライト投資」の範囲で取り組みたい商品です。
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