この記事は2022年11月13日に「CAR and DRIVER」で公開された「ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー」を一部編集し、転載したものです。

SUBARUレックスの車名がブランド初の小型SUVとして復活。ベース車はダイハツ・ロッキーのガソリンエンジンモデル。グレード展開は上級仕様のZと標準モデルのGで構成

SUBARUは2022年11月11日、ブランド初の小型SUVとなる新型レックス(REX)を発表した。

ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲SUBARUレックスZ 価格:CVT217万1,100円 全長3,995×全幅1,695×全高1,620mm ホイールベース2,525mm 車重980㎏ 乗車定員5名 WLTCモード燃費20.7km/リットル 写真のボディカラーはブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリック

車種展開は以下の通り。

G:182万円

Z:217万1,100円

ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲SUBARUレックスG 価格:CVT182万円 全長3,995×全幅1,695×全高1,620mm ホイールベース2,525mm 車重970㎏ 乗車定員5名 WLTCモード燃費20.7km/リットル 写真のボディカラーはナチュラルベージュマイカメタリック

かつてのレックスは、SUBARUへの改称前の富士重工業が1972年から1992年にかけて、3世代に渡って生産・販売した主力の軽自動車で、約30年ぶりに復活したレックスは、ダイハツからOEM供給を受ける、ロッキーのガソリンエンジンモデルをベースとした小型SUVに切り替わる。

エクステリアはSUBARUの六連星エンブレムをフロントグリルに、REXの車名ロゴをリアゲートに配備する以外は、基本的にベース車を踏襲。厚みのあるロアボディとコンパクトなアッパーキャビンを組み合わせたアクティブなスタイリングを基調に、大型グリルからサイドへと流れる強い立体感とエッジのきいたバンパーコーナーやシャープな造形のLEDヘッドランプによって存在感を高めたフロントマスク、張り出したフェンダーと大径タイヤによって力強くラギッドなデザインとしたサイドビュー、バンパーコーナーをエッジのきいた造形としたうえでサイドまで張り出したLEDコンビネーションランプをゲートガーニッシュでつなぐことでワイド感を表現したリアセクションなどを採用する。

ボディカラーはシャイニングホワイトパール/スムースグレーマイカメタリック/ブラックマイカメタリック/ファイアークォーツレッドメタリック/レーザーブルークリスタルシャイン/マスタードイエローマイカメタリック/ナチュラルベージュマイカメタリックという7色のモノトーンのほか、Zグレードにブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール/ブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリックという2タイプの2トーンをラインアップした。

ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲フロントグリルに六連星エンブレムを配備。Gグレードは足もとに16インチアルミホイール+195/65R16タイヤを装着する。写真のボディカラーはマスタードイエローマイカメタリック
ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲リアゲート右下部にREXエンブレムを装着。Zグレードは足もとに切削+ブラック塗装17インチアルミホイール+195/60R17タイヤを装着する。写真のボディカラーはレーザーブルークリスタルシャイン

内装についても、ステアリングパッドに六連星エンブレムを配する以外は、基本的にベース車と共通。後席の頭上空間や座面形状を工夫することでゆとりを持たせ、かつ優れた前後方視界を確保したキャビン空間や、デジタルスピードメーターと7インチTFTマルチインフォメーションディスプレイを組み合わせたアクティブマルチインフォメーションメーター、Apple CarPlay/Android Autoに対応可能な9インチのディスプレイオーディオ、荷室の高さ調整が可能なカーゴボードと大型サブトランクを備えたラゲッジルームなどを採用する。

また、前席に加えて後席にもUSBソケットを配備。さらに、Zグレードには電動パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能を標準で組み込んだ。シート表皮は前席に赤パイピングを配したフルファブリックを張り、Zグレードには運転席/助手席シートヒーターや助手席シートアンダートレイ、ソフトレザー調ドアアームレストおよびセンターコンソールボックスを装備している。

ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲ステアリングパッドに六連星エンブレムを配備。デジタルスピードメーターと7インチTFTマルチインフォメーションディスプレイを組み合わせたアクティブマルチインフォメーションメーターやApple CarPlay/Android Autoに対応可能な9インチのディスプレイオーディオなどを設定
ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲前席に赤パイピングを配したフルファブリックのシート表皮を採用
ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲荷室長は後席使用時で755mmを確保。高さ調整が可能なカーゴボードと大型サブトランクを備える

パワートレインに関しては、高タンブルストレートポートやデュアルポート+低ペネトレーション噴霧を導入して燃焼効率を高めたうえで、暖気性能を向上させる2系統冷却システムを採用したWA-VE型1,196cc直列3気筒DOHC12Vエンジンを搭載。最高出力は87ps/6,000rpm、最大トルクは11.5kg・m/4,500rpmを発生する。

トランスミッションにはスプリットギヤを用いた7速シーケンシャルシフト付きのCVTを組み合わせ、駆動レイアウトは2WD(FF)で構成。燃費性能はクラストップレベルのWLTCモード20.7km/リットルを実現した。

ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲ボア73.5×ストローク94.0mmのロングストロークに設定したWA-VE型1,196cc直列3気筒DOHC12Vエンジンを搭載。最高出力は87ps/6,000rpm、最大トルクは11.5kg・m/4,500rpmを発生
ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲懸架機構は前マクファーソンストラット式/後トーションビーム式で構成。しなやかなにストロークさせることで高い操縦安定性と快適な乗り心地を実現する

先進安全運転支援機能については、衝突被害軽減ブレーキをはじめとする最新のスマートアシストを装備。左右後方の死角に車両が接近した際にドアミラー鏡面のLEDインジケーターが点灯してドライバーに注意を促すBSM(ブラインドスポットモニター)や、後方を車両が横切った際にドアミラー鏡面のLEDインジケーター点灯や警報音で注意喚起を行うRCTA(リアクロストラフィックアラート)、停車保持機能を備えた全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)などを設定している。

ダイハツ・ロッキーのSUBARU版が「レックス」の車名を冠して市場デビュー
▲左右後方の死角に車両が接近した際にドアミラー鏡面のLEDインジケーターが点灯してドライバーに注意を促すBSMを設定
Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER