この記事は2022年11月30日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年11月30日(水)の午前10時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日29日(火)のマーケットでは中国企業のADRの株が上昇。
中国当局者らが高齢者へのコロナワクチン接種加速や過度な制限措置の回避を表明し、経済活動再開を促す圧力を受け入れている兆候だと受け止められたことが、中国株にとってポジティブに。
加えてiPhone工場がある鄭州市は本日30日(水)に「移動に関する管理措置」を終了し、通常のコロナ対策に戻るとの報道も。結果、米上場の中国株で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は一時6.8%値上がり。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日30日(水)は月末。月末のリバランスにより、為替が乱高下する傾向。今回の月末のリバランスは、米モルガンスタンレーによればドル売り。
ただ今回は意見が分かれており、他の米銀はドル買いとリポートしているところも目立つ。実際昨日29日(火)のNY市場前場の動きからはドル買いのほうが優勢な展開。このため、マーケットはレンジ相場の様相を呈している。
月末のリバランスがはっきりしないため、リスクを取り始めるのは明日12月が始まってからだろうか。本日30日(水)はスウィングポジションを取らず短期売買のみで臨みたい。
▽米ドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。