本記事は、坂本綾子氏の著書『絶対に損をしないお金の増やし方』(CCCメディアハウス)の中から一部を抜粋・編集しています。

投資
(画像=Tarokmew/stock.adobe.com)

【学び】養老保険・終身保険・個人年金保険・変額保険
保障と貯蓄のあわせ技

保険には保障だけではなく、貯蓄の要素を合わせ持つタイプがあります。ただしその分、掛け捨て保険よりも保険料が高くなります。

保険料の支払い方法は月払い、年払い、一時払いなど。銀行預金と同じく、現在は低金利です。中には収益から配当金を出すタイプもありますが、配当金の金額や、加入中の配当金の合計がいくらになるかは不確実です。

保障と貯蓄を1本の金融商品で確保したい場合には、選択肢の1つとして考えられます。ただし、預金同様に金利は低いので、大きく増えることは期待できません。

払い込んだ保険料の一部は、保障や保険会社の経費として使われます。そのため、加入年齢や契約内容によっては元本割れをする可能性も。加入後まもなく解約した場合も、元本割れすると考えてください。保険料が高く加入期間が長めのため、家計の自由度が低くなるのがデメリットです。

貯蓄もできる生命保険ですが、貯蓄としての利益は満期金(または解約返戻金や給付金の総額)と払込保険料の差額になります。なお、払込保険料のほうが多ければ、損失になります。

絶対に損をしないお金の増やし方
(画像=絶対に損をしないお金の増やし方)

〈養老保険〉

10年など一定期間、加入します。保険期間中に亡くなったら、配偶者や親などの保険金受取人が死亡保険金を、生きて満期を迎えたら、契約者本人が死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができます。

〈終身保険〉

保険期間は亡くなるまで。亡くなったら、保険金受取人が死亡保険金を受け取ります。亡くなる前に解約すると、契約者本人が解約返戻金を受け取ります。

〈個人年金保険〉

払い込んだ保険料を、老後に年金として受け取ります。年金の受け取り前に死亡すると、配偶者や親などに死亡給付金が支払われます。

〈変額保険〉

死亡保障に組み合わせる貯蓄部分が、運用の結果次第で増減します。契約時に受取額が決まる養老保険や終身保険、個人年金保険よりも増える可能性がある一方、損失が出るリスクもあります。

取り扱い先

生命保険会社、銀行

絶対に損をしないお金の増やし方
(画像=絶対に損をしないお金の増やし方)
=絶対に損をしないお金の増やし方
坂本綾子
ファイナンシャルプランナー。
1988年よりマネー誌、女性誌にて家計管理や資産運用の取材記事を執筆。1,000人以上に取材。99年ファイナンシャルプランナー資格取得。2010年ファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所設立。20年を超える取材記者としての経験を生かして、生活者向けの金融・経済記事の執筆、家計相談、セミナー講師を行っている。
著書に、ベストセラーとなった『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)、『まだ間に合う! 50歳からのお金の基本』(エムディエヌコーポレーション)などがある。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます
ZUU online library
(※画像をクリックするとZUU online libraryに飛びます)