関東地方のウイスキー蒸留所

都心にも近い関東地方にも、ウイスキーの蒸留所があります。
小規模ながら近年注目を浴びている秩父蒸溜所や、2016年からウイスキー造りを開始した木内酒造株式会社が運営する「額田醸造所/八郷蒸溜所」、再稼働した羽生蒸溜所が有名です。

木内酒造株式会社 額田醸造所/八郷蒸溜所(茨城県)

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(画像=出典:八郷蒸溜所、「whiskeen」より引用)

茨城県の酒造メーカーである木内酒造は、清酒や焼酎、ワイン、リキュール、クラフトビール「常陸野ネストビール」などを製造しています。
「常陸野ネストビール」を造るために復活させた「金子ゴールデン」という麦を使い、2016年からウイスキー造りを開始しました。
2019年には、缶ハイボール「常陸野ハイボール」を販売し、翌年の2020年には、クラフトビールに使用している国産の大麦を活かしたウイスキー造りのため八郷蒸溜所を建設。
若い蒸留所ながら、今後の動向に目が離せません。

操業開始年2016年(額田醸造所)、2020年(八郷蒸溜所)
仕込み水筑波山系の水
蒸留機ストレート型ポットスチル、ドイツ製ハイブリッドスチル
代表銘柄常陸野ハイボール
蒸留所住所・アクセス方法額田醸造所:
〒311-0107
茨城県那珂市額田南郷字高岡2182

八郷蒸溜所:
〒315-0151
茨城県石岡市須釜1300-8
蒸留所の見学可否現在中止
公式サイト八郷蒸溜所

株式会社ベンチャーウイスキー 秩父蒸溜所、秩父第2蒸溜所(埼玉県)

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(画像=出典: Twitter、「whiskeen」より引用)

2008年操業開始の比較的新しい蒸留所ですが、「イチローズモルト」で世界のウイスキー愛好家から注目を集めています。

株式会社ベンチャーウイスキーの創業者の肥土伊知郎氏は、父親から東亜酒造を引き継いだ際、すでに会社が経営難に陥っており、ウイスキー事業からの撤退を余儀なくされます。
貯蔵されていたウイスキーは、前項で紹介した笹の川酒造の協力を得て保管場所を移動させ、笹の川酒造とともに羽生蒸溜所の原酒を使ったウイスキーの販売を行いました。
2004年には株式会社ベンチャーウイスキーを立ち上げ、肥土氏の故郷である秩父に蒸留所を建設したのです。
2018年には、秩父蒸溜所から400m離れた場所に、秩父第2蒸溜所を建設します。
ポットスチルをガスによる直火式加熱に変更するなどし、第1蒸溜所の約5倍の生産量を実現しました。

操業開始年2008年
仕込み水大血川渓谷水系の水
蒸留機フォーサイス社製ポットスチル
代表銘柄イチローズモルト モルト&グレーン ホワイトラベル、イチローズモルト ダブルディスティラリーズ
蒸留所住所・アクセス方法秩父蒸溜所:
〒368-0067
埼玉県秩父市みどりが丘49

秩父第2蒸溜所:
〒368-0067
埼玉県秩父市みどりが丘79
蒸留所の見学可否一般見学は不可
公式サイトChichibu distillery | Facebook(Facebookページ)

株式会社東亜酒造 羽生蒸溜所(埼玉県)

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(画像=出典:羽生蒸溜所 – 株式会社東亜酒造、「whiskeen」より引用)

ウイスキー市場の低迷などで、2004年にウイスキー事業から撤退し羽生(はにゅう)蒸溜所を閉鎖した東亜酒造。
経営不振を脱し、ウイスキーブームが再燃していることを受けて、羽生蒸溜所の再稼働を決定しました。
以前に稼働していた時の従業員も残っており、初代のポットスチルの手書き図面を基に、以前と同じ制作会社にポットスチルの復刻を依頼。
2020年に完成し2021年にウイスキー造りを本格稼働させています。

資金集めをクラウドファンディングで行い、資金提供者には蒸留したてのニューポットや限定ラベルの「ゴールデンホース武州」および「ゴールデンホース武蔵」、グラスなどが用意されました。

操業開始年1946年(2000年に蒸留停止)、2021年新生羽生蒸留所として稼働開始
仕込み水赤城山系の伏流水
蒸留機三宅製作所製ポットスチル
代表銘柄ゴールデンホース武州、ゴールデンホース武蔵
蒸留所住所・アクセス方法〒348-0054
埼玉県羽生市西4-1-11
蒸留所の見学可否今後開催予定
公式サイト羽生蒸溜所 – 株式会社東亜酒造

その他の関東地方にあるウイスキー蒸留所一覧

蒸留所名住所・公式サイト
光酒造株式会社 鴻巣蒸溜所〒369-0133 埼玉県鴻巣市小谷625番地
HP(Facebookページ):光酒造株式会社 | Facebook
明利酒類株式会社 高藏蒸溜所|TAKAZO Distillery〒310-0836 茨城県水戸市元吉田町338番地
HP(企業ホームページ):明利酒類株式会社 | 茨城県水戸市の酒類総合メーカー