中小企業が採用で取るべき対策

給与面や福利厚生の待遇、事業設備の点で中小企業が大手企業に立ち向かうのは難しいだろう。しかし「中小企業は採用が難しい」といっても、多くの中小企業で毎年従業員を採用している。採用が難しいといわれる理由が把握できれば対策を立てることも可能だ。

中小企業でも他社に負けない点やアピールできるポイントがあるはずである。それらの優位性を外部に発信することが採用で取るべき対策ともいえるだろう。

企業の特徴をアピールする

中小企業にも長年培ってきた事業のノウハウや独自性がある。自社の特徴や他社に負けない独自性をアピールすることは、中小企業にとって重要だ。例えば、以下のような中小企業ならではの独自性を求人に応募する人へのアピールポイントに変換することができれば、応募者を増やすことが期待できるだろう。

  • 社長や部長の人柄に魅かれた
  • エンジニアが予算内で好きな事業や研究ができる
  • サービスや商品に将来性がある
  • 最先端のスキルが身につく
  • 自分の特技を活かせる など

ホームページやSNSの情報を充実させる

知名度がないといっても企業に興味を持てば、求人に応募する人はホームページやSNSなどをチェックする。特にホームページの求人情報などは「毎年採用実績があれば応募をしてみよう」という気持ちになるかもしれない。何年も採用実績がなく古いデータばかりで更新されていなければ、応募する意欲はなくなってしまうだろう。

常に自社の新しい情報を発信することは、採用に限らず重要なことである。自社で働いている人の業務内容や勤務形態などの情報発信があれば職場の雰囲気など、その企業で働くイメージが湧きやすい。専門性が高く理解するのが困難な技術面ばかりが書かれたホームページを見かけることもあるが、それでは一般の人には理解できない。業務内容は、難解なものよりもわかりやすく書くことが大切である。

採用のノウハウを蓄積する

人事には、経営計画に連動した人材戦略の立案や適正な人員配置、各種部署との調整やトラブルの解決などの普段から行うべき多くの業務がある。さらに従業員を採用するとなれば候補者の管理や面接の調整、候補者への対応、説明会や就職フェアへの参加など多岐にわたる業務が発生する。

採用には、情報発信や採用計画の立案などが必要となり、毎年採用活動をしていなければ、採用のノウハウを積み上げることはできない。特に新卒者の採用は競争率が高く大学卒業の1年以上前から採用活動が始まるため、担当部署を決め、募集広告の作成から候補者への対応、面接・採用試験の段取りや選考基準など採用のノウハウが必要となる。

自社で人事の業務のすべてを管理するのが難しければ、採用をアウトソースする方法も選択肢の一つだ。人材会社に任せられる採用業務の内容には、以下のようなものがある。

  • 採用計画の立案
  • スカウトの送信
  • 求人原稿の作成 など

これらの業務をアウトソースできれば人事の負担を軽減したり効果的な採用活動を展開したりすることが期待できるだろう。企業が求める人材や捻出できる費用によっても異なるが、採用代行サービスを行う企業にアウトソースするのも一つの方法である。