バッファロートレース蒸留所とは
先述のとおり、バッファロートレース蒸留所は長い歴史を持つ老舗の蒸留所で、数々の素晴らしいウイスキーを造ってきました。
バッファロートレース蒸留所の歴史や「バッファロートレース」以外に造られているウイスキーをご紹介しましょう。
変遷と歴史
バッファロートレース蒸留所の歴史は、1773年にマカフィー兄弟とハンコック・テイラーがフランクフォート地域を調査したことから始まりました。
1775年、二人はその地で蒸留事業を開始します。
1792年にはリチャード・テイラーが「オールド・テイラー・ハウス」を建設。
この頃はまだ石造りで平屋という簡素な蒸留所にすぎませんでした。
この「オールド・テイラー・ハウス」は現在もバッファロートレース蒸留所の敷地内に現存しています。
1811年、ベンジャミン・ハリソン・ブラントンが3階建ての石造りの倉庫を建設。
1854年にダニエル・スウィガートによって小規模ながら当時では最新の蒸留所が開発され、1857年にはリーズタウン蒸留所が創業されます。
その後、時代とともにオールド・ファイヤー・カッパー(OFC)、ジョージ・T・スタッグ、シェンレー、ブラントン、エンシェントエイジと蒸留所の名前は変わっていきます。
ジョージ・T・スタッグ蒸留所と呼ばれていた1919年、アメリカで禁酒法が制定されてからも、薬用としてウイスキー造りの許可を取得します。
そして1999年、現在の名前であるバッファロートレース蒸留所となりました。
製造しているウイスキー
バッファロートレース蒸留所が製造している「バッファロートレース」以外のウイスキーを、日本で手に入りやすい銘柄に絞ってご紹介しましょう。
- ブラントン
- イーグルレア
- ジョージ・T・スタッグ
- エンシェントエイジ
- ベンチマーク
- サゼラックライ
- WLウェラー
「バッファロートレース」以外にも多くの有名な銘柄を製造しています。
「バッファロートレース」の製法
「バッファロートレース」はバッファロートレース蒸留所の独自の原料レシピ(マッシュビル)で造られています。
「バッファロートレース」のマッシュビルは「ジョージ・T・スタッグ」や「イーグルレア」などのプレミアムバーボンと同じ「ライ・マッシュ♯1」を採用。
原材料の51%以上トウモロコシを使用するのがバーボンの定義となりますが、「バッファロートレース」に使用されている「ライ・マッシュ♯1」は、一般的なバーボンに比べてコーン比率が非常に高いことが特徴です。
コーン比率を高くすることで、甘くて優しい口当たりのバーボンを造れます。