日ごろから多忙な経営者にとって、趣味を楽しむことは人生の貴重なスパイスとなる。しかし何か趣味を持とうと思ってもビジネスに役立つものばかり選んでしまうのではないだろうか。趣味は仕事に活かすのではなく、純粋に楽しめるものが本来のあり方だ。もちろん、純粋に楽しめる趣味が仕事に有益な効果をもたらすことができれば一石二鳥。
ぜひ取り組んでもらいたい趣味の一つに料理がある。本記事では、経営者の趣味としての料理の魅力を解説していく。「普段から配偶者に任せている」「外食ばかり」という人も家で料理をしてみてはいかがだろうか。
目次
料理は苦痛か楽しみか?
家庭で料理をする場合、毎日献立を考え作るのを面倒に感じたりすることもあるかもしれない。毎日、毎食栄養バランスを考えて作らなくてはならないという義務感。せっかく作っても食べてくれる人が喜んでくれるだろうかという不安。しかし料理をすることでストレス解消ができたり、うまく作れた達成感を得られたりすることもある。
また料理には向き不向きがあるといわれることもあるが、「おいしいものを食べる」「人を喜ばせる」といったことが好きであれば、趣味として料理を楽しむのもおすすめだ。
料理をするのがおすすめの理由
趣味として料理をおすすめする主な理由は、以下の4つだ。
無心になれる
料理をする過程では、野菜を細かく刻んだり玉ねぎを飴色(あめいろ)になるまで炒め続けたりするなど、単調ながらも一つの作業に集中することがある。日ごろから仕事のことばかり考えている人には、まずひたすら野菜を刻み続けたり、魚の小骨を抜いたりといった細かな作業時間をとってみて欲しい。日ごろは、頭から仕事のことが離れなくても、もくもくと下ごしらえをするうちに無心になれるだろう。
気分転換できる
無心になって一心不乱に一つの作業に取り組むことは、気分転換にもなるはずだ。気が重くなるようなことがあっても気分転換すれば、また新たな気持ちで前向きに取り組むことができるだろう。
食べたいもの、作りたいもの、食べさせたいものを作れる
自分が食べたいものや作りたいものを作れることも、自分が料理をすることの魅力の一つだ。もちろん食べさせたい相手がいるなら、その相手に食べさせたいものを作って喜ばせることもできる。
五感を満喫させられる
料理は「視・聴・嗅・味・触」の五感で楽しむものだ。自分で料理をするほど五感を満喫させることができるだろう。例えば、彩りや盛り付けなどによる視覚やおいしいと感じる味覚、歯ごたえや舌触りといった触覚は自分以外の誰かが作った料理でも満足させられるかもしれない。しかし嗅覚や聴覚は、自分で料理をするからこその賜物だ。
オーブンから漂ってくる匂いや、煮込み料理をしているときのコトコトという音、熱々のフライパンで焼き物をするときのジュッという音などは、脳や心に良い刺激を与えてくれるはずだ。