この記事は2023年8月3日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=naka/stock.adobe.com)

2023年8月3日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日2日(水)のフィッチによる米債格下げは、株式市場こそやや動揺したものの、本丸の 米債市場に大きな反応は見られず、為替市場ではADPの上ブレもあってドルが強含んだ。総じてみれば、市場への影響は軽微と言っていいだろう。

これで関心は明日4日(金)の米7月雇用統計に移ることになりそうだ。昨日2日(水)発表された米7月ADP雇用報告が予想を大幅に上回ったことで明日4日(金)の雇用統計にも上振れ期待がかかっていると見られ、ドルは本日3日(木)も堅調を維持すると考えられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

円を巡っては日銀の動きが注目される。本邦長期金利は、日銀のYCC柔軟化後としては最も高い0.64%前後へと上昇している。日銀が臨時の国債買い入れオペを発動して金利上昇を抑え込む姿勢を示すようなら円売りが強まりそうだ。

日銀がオペを通告する10時10分や14時の前後は米ドル/円の値動きが荒くなる可能性があるため注意が必要だろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。