ウイスキー「厚岸」の製造のこだわり

whiskeen
(画像=「whiskeen」より引用)

『アイラモルトのようなウイスキーを造りたい』という厚岸蒸溜所の代表の思いが、ウイスキー製造に息づいています。

本章では、厚岸蒸溜所のこだわりや技術に迫ります。

厚岸町だからこそ可能な「テロワール」

ウイスキー造りに深く関わる厚岸町の特有の環境と「テロワール」。

「テロワール」とは、特定の地域の気候・土壌・環境などが作物や飲料に与える影響を指しており、その地域ならではの風味や特性を生み出す要因です。

「厚岸」の場合、北海道の大自然から得た大麦、ミズナラ、ピートなどが、独自の風味を生み出しています。

使用する二条大麦は涼風品種を栽培しており、収穫からウイスキー造りがスタートしています。

フォーサイス社のポットスチル

厚岸蒸溜所では、本場スコットランドの蒸留機器を採用しています。

採用しているポットスチルはスコットランドのフォーサイス社製。

蒸留機器だけでなく施設の設計すべてをフォーサイス社の職人が手掛けており、スコットランドの本格的なウイスキー製造が再現されています。

ミズナラ樽を採用

ウイスキー「厚岸」はバーボンやシェリー樽などに加え、希少なミズナラ樽も使用しています。

ミズナラは希少な木材で、他の樽とは異なる香りや風味をつけるために欠かせません。

ミズナラの特有の香りが原酒に調和し、個性的なウイスキーが誕生しています。

また、熟成庫は厚岸湾の近くに位置し、海洋性気候の影響を受けながら熟成が行われます。

清流「ホマカイ川」からの恵み

「ホマカイ川」は蒸留所のそばを流れる清らかな川で、ウイスキーの製造に必要な水を供給します。

ホマカイ川の水は美しい自然環境に育まれたもので、川には貴重な動植物も生息しているそうです。

蒸留所のある厚岸町近辺は「厚岸霧多布昆布森国定公園」に指定されており、この土地の豊かな水と自然が大切にされています。

自然からの恩恵を大切にし調和することが、ウイスキー造りへと結びついているのでしょう。

「厚岸」はまずいのか?ウワサを検証

SNSでウイスキー「厚岸」の評価を調べると、高評価のある一方で「磯臭い」「まずいと感じた」との口コミもありました。

「厚岸」はアイラモルトを目指した味わいのため、ピートが苦手な人には合わないかもしれないという意見にも注目です。

SNS上の評価は主観的で好み・個人の感じ方によるものなので、実際に飲んでみて自分の好みと合うか判断するのが一番だといえるでしょう。