この記事は2023年9月12日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年9月12日(火)の午後13時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円日足のチャートを見ると、先週は高値が5日(火)~8日(金)まで4日連続で147円80銭台だった。またチャートの形的にも上昇三角形になっていたため、148円台に乗ると跳ねると思い9日(土)の早朝時点では買わなければいけないと思っていた。
しかし9日(土)に植田日銀総裁のマイナス金利の解除観測の報道が出たことで、特に海外勢が大量の円買いを仕掛け、週明け一気に146円割れまで下落した。
また、米国の利上げに関してFRBは今月9月は見送りだと思うが、11月がどうなるかだ。明日13日(水)のCPIなどで強い数字が出れば今月ではなく11月の利上げ確率は上がるだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、最初に考えていたのは146.00~149.50円だった。しかし既に146円を割ったため、145.50~149.50円に改めたい。
戦略としては押し目買い。植田発言で円高に向かったものの、基本的には下値は堅く、145円台は買いでいいと考えている。そのため下がったところはしっかりと買っていきたい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。