この記事は2023年10月19日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Looker_Studio/stock.adobe.com)

2023年10月19日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日18日(水)の海外市場では、中東の緊張を背景に原油高が進む中、インフレ再燃観測などから米10年債利回りが16年ぶりの水準へと上昇したことでドルが買われた。

一方で日本政府・日銀による円買い介入への警戒感から円売りの勢いは鈍く、米ドル/円は149.94円前後までの小幅な上昇にとどまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

市場は引き続き1ドル=150円の水準を当局の「防衛ライン」として強く意識している模様だ。

1ドル=150円を巡る市場と当局の神経戦が続く中、本日19日(木)午後には介入の陣頭指揮を執る神田財務官が新聞社主催のセミナーで講演を行う。円買い介入への具体的な言及はない公算が大きいが、市場は米ドル/円相場が動き出すきっかけを探っていると見られるだけに念のため注目しておきたい。

また、NY市場ではパウエルFRB議長が講演する。市場はFRBが9月に示した「あと一回」の追加利上げ見通しに半信半疑の状態だ。11月FOMC前としては最後の発言機会となる可能性が高いため内容を確認したい。

これら日米の要人発言を受けて、米ドル/円が150円超えに動くのか、149円割れを試すのか、あるいは149円台で高止まりが続くのかが本日19日(木)の見どころとなりそうだ。

▽米ドル/円の4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。