多様な商品・サービスがあふれる現代において、ブランド力は欠かせないものになっている。特に経営資源が限られる中小企業は、ブランド力がないと業界で生き残れないこともある。今回はブランディングの概要や必要性に加えて、成功につなげるポイントを紹介する。
目次
ブランド力とは?
ブランド力とは、企業や商品・サービスの名称やロゴがもつ価値のことである。広義ではさまざまなものが"ブランド"に含まれるが、前提としてブランド力には次の2つの特徴があることを理解しておきたい。
・形がなく、目には見えない資産である(無形資産である)
・ユーザーや消費者によって形成される
例えば、商品につけられたロゴはブランドにつながるものではあるが、“ブランド力”そのものではない。ここで言うブランド力とは、ロゴが消費者に与える印象や影響、つまりブランドがもつ「資産価値」を意味する。
具体的な資産価値については、以下をイメージすると分かりやすいだろう。
また、ブランド力は企業側が押しつけるものではなく、ユーザーや消費者によって形成されていく。そのため、仮に企業が「こんなイメージを与えたい」と考えて商品開発をしても、実際のユーザーが同じイメージを感じるとは限らない。