ブランド力とは? 成功事例から学ぶブランディングの必要性やポイント
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多様な商品・サービスがあふれる現代において、ブランド力は欠かせないものになっている。特に経営資源が限られる中小企業は、ブランド力がないと業界で生き残れないこともある。今回はブランディングの概要や必要性に加えて、成功につなげるポイントを紹介する。

目次

  1. ブランド力とは?
  2. ブランディングの必要性とは? ブランドをつくるメリット
    1. 1.優良な顧客や取引先が増える
    2. 2.低コスト・高収益を実現しやすくなる
    3. 3.組織力が強化される
  3. ブランドの3つの種類
    1. 企業ブランド
    2. 事業ブランド
    3. 商品ブランド(サービスブランド)
  4. ブランドはどうやってつくられる?ブランディングの流れ
    1. 【STEP1】環境分析
    2. 【STEP2】ブランドコンセプトの作成
    3. 【STEP3】ブランドの可視化
    4. 【STEP4】ブランドの発信
  5. 中小企業がブランド力を高める4つのポイント
    1. 1.大企業にはない一貫性を活かす
    2. 2.できるだけ多くの部署や人材を巻き込む
    3. 3.少予算でできるブランディング戦略を選ぶ
    4. 4.ブランドを社内のいたるところに使う
  6. ブランディングを成功させた事例
    1. 【事例1】新たな市場開拓へとつなげる商品ブランディング/Red bull
    2. 【事例2】潜在客を取り込むための企業ブランディング/星野リゾート
    3. 【事例3】リブランディングによるブランドの再構築/マツダ
    4. 【事例4】商品を脇役として使うサービスブランディング/スターバックス
    5. 【事例5】ターゲットを絞った効率的なアプローチ/スノーピーク
  7. ブランディングに役立つ書籍
    1. ブランディング22の法則/アル・ライズ
    2. ブランディングの基本/安原智樹
    3. 3.ブランド戦略全書/田中洋
  8. 長続きするブランドをつくるには、明確なコンセプトや目的が必要

ブランド力とは?

ブランド力とは、企業や商品・サービスの名称やロゴがもつ価値のことである。広義ではさまざまなものが"ブランド"に含まれるが、前提としてブランド力には次の2つの特徴があることを理解しておきたい。

・形がなく、目には見えない資産である(無形資産である)
・ユーザーや消費者によって形成される

例えば、商品につけられたロゴはブランドにつながるものではあるが、“ブランド力”そのものではない。ここで言うブランド力とは、ロゴが消費者に与える印象や影響、つまりブランドがもつ「資産価値」を意味する。

具体的な資産価値については、以下をイメージすると分かりやすいだろう。

ブランド力とは? 成功事例から学ぶブランディングの必要性やポイント

また、ブランド力は企業側が押しつけるものではなく、ユーザーや消費者によって形成されていく。そのため、仮に企業が「こんなイメージを与えたい」と考えて商品開発をしても、実際のユーザーが同じイメージを感じるとは限らない。